ノート(113) 検察側が「存在しない」と言って供述調書を開示しなかった検察関係者とは
~整理編(23)
勾留87日目(続)
さらに開示請求が必要
弁護側から開示を請求したものの、検察側が「存在しない」と言って開示しなかった検察関係者も多くいた。最高検が当然に取調べを行い、供述調書などを作成しておくべき人物だったし、実際にそうしていると思っていただけに、意外だった。
例えば、厚労省虚偽証明書事件の捜査や裁判の当時、最高検の検事総長や次長、刑事部長、大阪担当、高検の検事長、次席、刑事部長、特捜担当などを務めていた検事たちだ。元担当課長らの逮捕や起訴の決裁をし、あるいは公判の維持を指示した。
いかなる理由でそうした判断を下したのかや、検察における決裁過程のどこに問題があったのか、また、マスコミに対するリークの件など、いずれも彼らから事情を聴き、解明すべきテーマだったからだ。
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