2024年の「モノ」ベスト|今年買ってよかったもの
2024年もたくさんのモノを買いました。
——と言いたいところですが、今年はあまり大きな買い物はしませんでした。こうして年末のまとめ記事を書いているとこの1年に思いを馳るわけですが、日常生活に寄り添った買い物しかしなかった気がする。とはいえ、2022年は家、2023年は車を買ったので、「大きな買い物」の基準が爆上がりしているのは否めません。
そのため、2024年は日常生活に寄り添うものの中から、買ってよかったと思えるものをいくつかピックアップしたいと思います。こういう記事で順位を付けることに特に意味がないと思うので、思いついた順にただ羅列します。
FUJIFILM / X100VI
まずピックアップしたいのは、FUJIFILM X100VIです。レンズの交換できないコンパクトデジカメであるものの、30万円ほどの値が張る代物。しかしそれゆえに、最新世代のセンサーを搭載しながらもコンパクトなサイズ感を実現しています。
シャッターチャンスを逃さずに撮影するためには、すぐに取り出しやすいところにカメラを持っておきたい。となると必然的に肩や首に掛けておくことになりますが、大きくて重いカメラだと疲れるんですよね。
特に犬を連れて外出していると、カートを押したりとか、お世話をするためにしゃがんだりとか、大きなカメラだと邪魔になりやすい状況が多くあります。そういうときでもX100VIならコンパクトなので、邪魔にならずに済むんです。
もっと小さなGR IIIxも持っているのですが、X100VIを買ってからは持ち出す機会が極端に減ってしまいました。なぜなら被写体認識を含むAF性能がX100VIの方が圧倒的に上だし、FUJIFILMの色味もやっぱり魅力的なんですよ。
【関連リンク】
X100VI、50日目の徹底レビュー。これは買うべきか?(筆者のブログ記事)
いくつか作例を
こんな写真が撮れるとイメージがつくように、いくつか作例を載せておきます。基本的にトリミングせず換算35mmの画角でそのまま使っていますが、高画素機ということもありトリミング耐性も素晴らしいものがあります。
また、コンパクトなサイズの中にボディ内手ぶれ補正機構が備わっているので、シャッタースピードを落としても手ぶれを気にする必要がありません。そのため、夜のイルミネーションなどでも威力を発揮しました。
FUJIFILM / FUJINON XF35mmF1.4 R
そして、「神レンズ」として名高いFUJINON XF35mmF1.4 Rも2024年に買いました。ずっと使ってみたいと思いながらも、なかなか踏ん切りがつかなくて購入していなかったのです。その写りがいいことは重々承知していましたが、繰り出し式のAFが気になって躊躇していたのでした。
しかしながら、実際に買って使ってみると、そんなこと全然気にならないくらい素晴らしい描写に、「確かにこれは神レンズだな」と自然と納得してしまいました。ただ、光量が十分でないシーンでの描写は得意ではないので、昼間に使うことが多いです。
【関連リンク】
僕が使っているカメラ・レンズまとめ〈2024・夏〉(筆者のブログ記事)
こちらも作例を
こちらも作例をいくつか掲載します。
53mmという使いやすい画角でF1.4の非常にボケるレンズなので、大胆に前ボケを入れたり、被写体を際立たせるような撮り方をすることが多いです。特別なことは何も必要なくて、「目の前の景色にカメラを向けてシャッターを切るだけで、味のある写真が出力される」という神レンズなんですよ。
明るい場面でもF1.4で撮るためにはシャッタースピードを相当上げるか、NDフィルターを装着しないといけません。僕が使っているX-T4の場合は1/32000秒(電子シャッターの場合)まで上げることができるため、どのようなシーンでもF1.4のボケ感を味わうことができます。ここがFUJIFILMのカメラのいいところだよな。
Panasonic / 冷蔵庫 NR-F559WPX
そして、年初に買い替えた冷蔵庫にも大変満足しています。Panasonicの最上位モデルを購入したため、見た目もとてもかっこよく、機能も豊富です。
今だったらNR-F55WX1というモデルに相当します。ちょうどモデルチェンジのタイミングだったので、旧型を30万円で買った感じです。大きな差は無いので無問題。
クーリングアシストルームが魅力的
購入にあたっては他のメーカーも検討したけれど、Panasonicの方が機能的に頭ひとつ抜けているような気がしました。通常は本体下部にあるコンプレッサーを上部に搭載してデッドスペースを減らしたりとか、独立したクーリングアシストルームがあって業務用レベルの急速冷凍ができたりとか。
このクーリングアシストルームでは急速冷凍だけでなく、離乳食やお弁当の粗熱取り、そして急速冷却もできます。向こう10年くらいはこの冷蔵庫を使うはずなので、今後ライフステージが進んだときに活躍してくれる機能だと思って選びました。
このような付加価値的な機能って、最初こそは物珍しさで使うだろうけど、そのうち使わないようになるんでしょ?——と思われるかもしれません。しかし、今のところはそんなことなくて、かなり高頻度に使っています。
まとめて冷凍弁当を作ったときとか、炊飯器の中に1杯分だけ残ってたご飯を茶碗に入れて早く冷やしたいときとか、スーパーで買ってきた小口ネギをさっと冷凍したり(本当にパラパラになるんですよ)とか。書き出したらきりがありません。
もちろん無くても困らない機能とは思いますが、我が家では大変便利に使っています。
Panasonic / ヘアドライヤー ナノケア EH-NA0J
特にレビューしていないのですが、Panasonicのナノケアも購入していました。冷蔵庫を買ったときに付いた横浜市のポイントを使って買った感じです。
最上位グレードの冷蔵庫を買ったことをきっかけに、我が家には高級家電ブームが訪れていました。その流れを汲んでドライヤーも最上位モデルにしたというわけです。現在はさらに上位のモデルが出ているので最上位ではなくなりましたが、4万円弱の高級ドライヤーであることには変わりありません。
正直、この価格帯になるとダイソンやReFaも選択肢に入ってきます。そんな中でPanasonicのナノケアを選んだのは、軽さが魅力的だったからです。ドライヤーを持ったまま腕を上げないといけないので、たったの550gという軽さは大きなアドバンテージ。
モードを切り替えて肌にやさしく
このナノケアは、風量と温度を別々に制御することができます。風量は3段階、温度にはいくつかのモードがあり肌への負担を軽減できるそうで。温風と冷風を交互に繰り返すリズムモードや、地肌にやさしい低めの温度(60度)の風が出てくるスカルプモードなどがあります。
このスカルプモードは犬の毛を乾かすときにもちょうどいいと思っています。犬は人間と比べて皮膚が薄いため、温度の変化には敏感なはず。そして全身を毛で覆われているので、シャンプーした後はドライヤーの風を全身に当てることになります。そのため60度の温風が出てくるスカルプモードはとても使いやすいのです。
風量と温度の切り替えは側面のボタンで行います。右手でドライヤーを持ったときに人差し指を伸ばした位置にあるので、慣れると手探りで操作できるようになります。
Sony / ヘッドホン WH-1000XM5
最近発売された商品ではないですが、ソニーのヘッドホンも買ってよかったです。購入したのはプレミアムラインのワイヤレスヘッドホンWH-1000XM5です。
リスニング体験にこだわった1000Xシリーズの最新モデルで、同シリーズのイヤホンはずっと使ってきたのですが、ヘッドホンは初めて購入しました。これがね、とてもいいんですよ。
イヤホンの場合、音を出すドライバーが小さな筐体に収められているため、どうしても音の広がりを感じにくく、「点」から音が出てくるような感覚を抱いてしまいます。一方、ヘッドホンは耳全体を覆う大きなドライバーから「面」で音が出力されます。だから音に広がりが感じられ、表情豊かな音楽を奏でてくれます。
さらに、この「WH-1000XM5」は低音から高音までしっかり出してくれます。特に品のよい低音が印象的で、纏わり付くほどうるさくなく、それでいてキレがあり、すぐ近くで楽器が鳴っているような気すらする。いい低音です。
【関連リンク】
「世界最高クラス」は本当か? WH-1000XM5を購入した理由と、ファーストインプレッション(筆者のブログ記事)
使用感も良好
そして、こう見えて250g程度とめちゃ軽いんですよ。そのため長時間装着していても首が疲れるようなことはありません。ただ、ヘッドバンド部分が細いので圧力が集中する影響で、長時間の装着で頭頂部がちょっと痛くなることがあります。そういうときは少しずらせば問題ないので、個人的にはあまり気になっていません。
そして、ふかふかのイヤーパッドや、タッチセンサーの操作感、物理ボタンのクリック感も、さすがプレミアムラインだなと感じさせる仕上げです。充電はもちろんUSB-Cですが、バッテリー持ちがいいので充電頻度は高くありません。
Russell Hobbs / 電動ミル 7933JP
妻にも「今年買ってよかったもの何だった?」と聞いてみたところ、電動ミルだと言うので、こちらもあわせてご紹介。記事にはしてないけれど、2024年に購入したものです。
Russell Hobbsのミニサイズが2本セットになったものを買いました。我が家では岩塩とブラックペッパーを入れていて、日常的に使っています。これまで手回し式のミルを使っていたので、電動になってかなり便利になりました。
この電動ミルは挽き加減を調整することができるので、ブラックペッパーを粗挽きにするとパンチの効いた風味を出すことができるんですよ。カルボナーラで大活躍です。
ただ、これは単4電池で駆動するのですが、公式にも充電池は使えないとアナウンスされており、実際にeneloopを入れてみても使えませんでした。我が家はeneloopに統一しているので、普通のアルカリ乾電池が必要な点はマイナスポイント。
アイリスオーヤマ / パネルヒーター APH-16B
そして、これも妻からのリクエストで、パネルヒーターも選出させてください。僕は使ってないのでなかなか使用感を語れないのですが、12月に入ってからクリスマスプレゼントの代わりに贈ったところ、かなり気に入って使ってくれています。
これまで足下には小型のセラミックヒーターを置いていたのですが(そして僕はそれを引き続き使っているわけですが)、温風が出てくるために脚が乾燥するんですよね。だから「風が出なくて足下が暖かいやつ」という縛りで、パネルヒーターとなりました。
AIRBUGGY / 犬用カート DOME3 Premier “Grey Tweed”
そして、AIRBUGGYの犬用カートもお出かけのときに大活躍で、乗る犬としても押す人間としても買ってよかったと思っています。犬もこのカートに乗るの大好きなので、買ってよかったと思ってくれているはず。
以前はAmazonで見つけた安いカートを使っていたのですが、車輪の回転がスムーズでなく、押すのが大変だったんです。そんなときにたまたまペットショップで見かけたこのAIRBUGGY DOME3を押してみたら、そのスムーズさにびっくりしてしまいました。購入の直接の動機はここです。
さらに調べてみると、このAIRBUGGY DOME3はベビーカーにも変身させることができることが分かりまして。だったら今後必要になるはずだから、買ってもいいかなと。
【関連リンク】
高級車を買いました(犬用)|AIRBUGGY DOME3 Premier “Grey Tweed”(筆者のブログ記事)
それからというもの、いろんな場所で使いました。軽井沢、昭和記念公園、横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットなど、犬を連れていくときは必ずと言っていいほど使っています。
このAIRBUGGY DOME3は、サスペンションの効きが素晴らしいんですよ。ちょっとした段差を超えるときの衝撃が少なくて、犬もきっと快適に乗っていることでしょう。
autorder / ラゲッジマット
最後はかなりニッチな商品ですが、車のラゲッジマットを選びました。
上記の犬用カートを使っていると、カートの車輪で車のラゲッジが汚れてしまうので、以前はブルーシートを敷いていました。とはいえそれでは見た目がよくない。駐車場でトランクを開けたときに結構人の目に触れる部分なので、気になっていたんです。
メーカーの純正品は高いので、同じような商品をネットで見つけて購入しました。車種専用設計で、裏面にはマジックテープが付いてるので簡単に装着することができます。
【関連リンク】
もう汚さない。CX-60に防水ラゲッジマットを導入。(筆者のブログ記事)
防水仕様だから濡れたものをそのまま載せることもできるし、汚れたときにさっと水洗いすることもできます。とはいえ水洗いするほど汚れることもあまりないので、洗車のついでにさっと水拭きすればすぐにきれいになります。
また、この防水マットを敷いていなかったときは、犬用カートの重さで内装のカーペットが凹んでしまっていました。マットがあればそのようなこともないし、先日冬タイヤに交換するときに重い20インチのタイヤ4本を載せても全く問題なしでした。
まとめ
以上、2024年の買ってよかったものをお届けしました。そこまで大きな買い物はありませんでしたが、日々の暮らしに根付いたモノを買ってきた1年だったように思います。最後にもう一度振り返りましょう。
- FUJIFILM / X100VI
- FUJIFILM / FUJINON XF35mmF1.4 R
- Panasonic / 冷蔵庫 NR-F559WPX
- Panasonic / ヘアドライヤー ナノケア EH-NA0J
- Sony / ヘッドホン WH-1000XM5
- Russell Hobbs / 電動ミル 7933JP
- アイリスオーヤマ / パネルヒーター APH-16B
- AIRBUGGY / 犬用カート DOME3 Premier “Grey Tweed”
- autorder / ラゲッジマット
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