ドラム式洗濯乾燥機を5年間安定運用したメソッド
僕は2019年からパナソニックのドラム式洗濯乾燥機「Cuble」を使ってきました。
日々メンテナンスしながら使ったところ、おかげさまでこれまで壊れることもなく、そして乾燥効率が落ちることもなく、安定して運用してきました。3年くらいで何か問題が発生すると思っていたから、いい意味で予想外です。
この記事ではその方法をまとめてご紹介しておきましょう。
購入機種と使用頻度
僕が購入したのは「NA-VG730L」という、2018年11月発売モデルのうち下位機種のものです。洗濯7kg・乾燥3.5kgで、主に1人暮らし用で最大でも2人暮らしが限界かなと思える大きさ。
最初の1年くらいは1人暮らしだったので2〜3日に1回程度回す感じでしたが、それ以降は2人暮らしなので毎日回しています。
最近の運用としては、
- タオル・部屋着・下着などの毎日の洗濯は、1日分をまとめて寝る前に回して翌朝に回収。
- それ以外の外出着は「おしゃれ着」モードで昼間の在宅勤務中に回す。
というようにしています。毎日の洗濯は1日1回、外出着は3日に1回くらいの頻度です。
埃が溜まりやすい構造
そもそもの問題として、少なくとも僕が使っているCubleは非常に埃が溜まりやすい構造となっています。
日常的に使用しているだけでどこからともなく(もちろん洗濯物からなんだけど)埃がやってきて、扉のパッキン、乾燥の配管の中、ドラムの隙間などに溜まっていきます。本当に一瞬で溜まるから。
そのため、「日常的なメンテナンス」とはこの埃をひたすら除去する作業に集約されます。埃が溜まりやすい場所を把握して、定期的に徹底的に取り除く。これだけです。
じゃあどこに溜まりやすいのか? というのがここからの話。
おことわり
この記事で紹介しているのは僕が5年間の使用経験のもと導き出した掃除方法です。この方法を使うことで機器に対して悪影響を与える可能性もありますので、試す際は自己責任でお願いします。
掃除を心がけておくべき場所
フィルターに関しては「乾燥のたびに毎回掃除してください」と書いてあるので、ここを掃除するのは当然として、その他に以下の4か所も定期的に掃除するように心がけています。
- 扉のパッキン(表裏)
- ドラムの隙間
- 乾燥経路
- 乾燥フィルターの奥
- 排水フィルター
① 扉のパッキン(表裏)
扉を開けたとき、いちばん外側にはシリコンのような素材の部品がついています。それをここでは便宜的にパッキンと呼ぶことにします。
パッキンの部分に埃が溜まっていると表面から見えますからね、定期的に取り除けばいいです。ここに溜まっていると乾燥のたびにフィルターを余計に詰まらせる原因になると思われるので、できるだけ溜まらないようにしておきたいところ。
1つ注意点としては、埃は濡らして絡め取るということです。乾燥まで終わった状態だとカラカラになって固まった埃がパッキンにこびりついているので、うまく取ることができません。下手にやるとパッキンを傷つけてしまうかもしれないので、必ず濡らして埃を柔らかくした状態で絡め取ってください。
② ドラムの隙間
これは以前ブログで記事にしたのですが、ドラムの隙間に埃が入り込んでいたことが判明し、細い棒で掻き出してみるとすごい量が取れたことがありました。
メーカー公式にはアナウンスされていないように思うので完全に非公式情報です。そうなんだけど、ここに埃が溜まったら洗濯時に水が出てこなくなるので洗浄効率が落ちるかもしれないし、そんな状態のままで長期で使うと水を出す部品(ポンプとか?)に悪影響を与える可能性もあります。
うちの場合は2〜3か月に1回くらいのペースで埃を掻き出しているように思います。その度に信じられない量の埃が出てきてびっくりしています。
以下の記事で詳細に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】
ドラム式洗濯乾燥機の隙間から大量に埃が出てきた件(筆者のブログ記事)
③ 乾燥経路
乾燥時は衣類に風を当てて乾燥させるわけですが、そのときの空気の通り道に埃が溜まります。衣類から剥離した繊維が風に乗せられてドラム内から出ていき、フィルターでトラップされるまで、その間の経路にこびりつくのです。
これはメーカーもユーザーによる定期メンテナンスが必要であることを認識しているようで、清掃用のブラシが売ってあります。サードパーティー製の安いものもあるので、それを買うといいと思います。
【関連記事】
ドラム式洗濯乾燥機の排気経路に蓄積した埃を掃除する(筆者のブログ記事)
④ フィルターの奥
うちの機種の場合、乾燥フィルターの奥にセンサーがあって乾燥の度合いをチェックしているようなのですが、それが埃で塞がれてしまって延々と乾燥が続いていることがありました。寝る前に回して朝起きてまだ乾燥やってる、8時間も回ってたの!?みたいなことが。
さらに、乾燥フィルターの目詰まりを示す「U04エラー」がいつも出ていて、何とか解決したいと思い試してみたら大成功で。可燃性のエアダスターを使うので換気には気を配って試していただきたいのですが、お困りの方がいればぜひ。
【関連記事】
消えない「U04エラー」を解決した方法|ドラム式洗濯乾燥機、4年目のメンテナンス(筆者のブログ記事)
⑤ 排水フィルター
メーカーや機種によって違いがあるのかもしれませんが、うちの機種の場合は排水フィルターが備わっています。
汚すぎるので実物の写真は載せられませんが、ここもめちゃくちゃ汚くなるので定期的に掃除が必要です。排水に含まれる埃に柔軟剤が固まってドロドロになった感じなので、心して開けてください。
ちなみに、③で掃除した乾燥経路の埃はここに落ちてくるようです。ブラシを使う際は全部上から取ろうとせずに、下に落とすように心がけて使えばいいと思います。
洗濯槽の洗浄も定期的に
埃を取るという観点からはあまり関係ないかもしれないけれども、洗濯槽の洗浄も定期的にやっておきたいところです。うちの場合は毎回のように乾燥までかけているからあまり心配しなくてもいいかもしれませんが、濡れたまま放置しているとカビが発生する可能性があるからですね。
うちの機種の場合、洗濯槽の洗浄には、専用の洗浄液を使う方法と、市販の漂白剤(ワイドハイター)を使う方法があります。前者の場合11時間くらいかかるので、その間洗濯機を使えないことに注意してください。
メリットが上回るか?
5年間使って思ったのは、ドラム式洗濯乾燥機のメンテナンスって意外と手間がかかるなと。寝ている間に洗濯から乾燥まで終わるという利便性はあるものの、このようなメンテナンスの手間を天秤にかけたときに、果たしてメリットの方が上回っているだろうか?と。
これは性格や考え方による部分が大きいと思いますが、僕の場合はきっと縦型洗濯機を使っていても頻繁に細かい部分の掃除をする気がするので、メンテナンスの手間は変わらない気がします。そうすると、「ボタンを押すだけで乾燥までやってくれて、洗濯物を干す必要がない」というメリットの方が明らかに上回ります。
逆に、一切メンテナンスをせずに使いたい人には全然向かない商品だと感じています。何もメンテナンスしなかったらすぐに埃が溜まって修理案件ですよ。
日常の工数削減や時短に貢献してくれたお礼も込めて、ありがとうと言いながらメンテナンスをするくらいの気持ちがないと、5年間も安定運用するのは難しいかもしれません。
どこまで安定稼働できるか
5年間も修理に出さずに安定して運用してきたので、たぶんメンテナンスのやり方は大きく間違っていないはず。これをそのまま続けて、いつまで使えるのか観察してみようと思います。
さすがに10年間使うのは難しい気がするから、たぶん折り返し地点は過ぎています。もう少し、この洗濯機にお世話になりそうです。