さようなら『Googleフォト』容量無制限無料の最終日。動画の避難先はYouTubeの『限定公開』
いよいよ、本日、2021年5月31日月曜日を持って、『Googleフォト』の、容量無制限無料アップロードが終了する。
■画像のみならず動画の保存先として無限だった『Googleフォト』
Googleが『Googleフォト』のサービスをスタートしたのが、2015年5月。たかが6年前であるが、当時の『無制限』に保存できることは衝撃的であった。
筆者も記事でその衝撃的な内容をリポートしてきた。
■『カレーライス』を認識できた世界初の『アプリ』
なんといっても、Googleの技術のすごさが、公開されているウェブを検索するだけでなく、人々の公開されていない個人的な写真を分析できるということだ。
こちらが、筆者の2015年公開当時の『カレー』検索の写真だ。
茶色の具材のはいった粘性の液体は『カレー』と認識しているようだ。
そしてこちらが2021年度の『カレー』検索だ。
あいかわらず、5月29日の『カツ丼』がひっかかるが『カレーリーフ』や『カレーたんぽぽ』の看板まで検索している。画像の精度は変わらないまでも文字認識は採用されている。
しかしながら、6年の時を経ても、『Googleフォト』に関しては、広告メディアとして、あまりチカラを入れてこなかったことがよくわかる。
この6年間、Googleはなぜ、もっとアグレッシブな攻めをおこなってこなかったのが気になって仕方がない…。
■Googleフォトの事業担当部長がやるべきことは?
『Googleフォト』の今回の『容量無制限無料アップロード』の中止は、Google側のコスト負担の減少であることは明確だ。筆者は毎回空手の練習動画を週に3本も2時間もの、1080pのハイビジョン画質でアップロードしてきた。
見返すことは、練習直後と、その後、1年間に数回あるかないかだ。これを個人のストレージであれば、とても管理しきれないほどの容量だ。しかも、それを道場生の仲間で共有することもできていた。
もし、筆者がGoogleフォトの事業担当部長であれば、この『検索』している時に、場所は日時がスマートフォンで保持している『Exif情報』を活用して、検索した写真をワンクリックするだけで『Googleマップ』上で場所を限定し、『Googleカレンダー』の過去スケジュールにも撮影した日時に写真アイコンで情報を埋め込み、Googleのマップからもカレンダーからも画像にたどり着けるうようにするだろう。
しかも、撮影場所にヒモづけられたソーシャルでの情報のURLを『もしかして〜https: 』というようなリンクとして提案すればアクセス増加も期待できる。また自分の利用しているECや再販サイトを登録しておくと、価格.comで今いくらとか、amazonだと、楽天だと、そして、メルカリやフリマで販売するといくらなどの資産査定まですることも可能だっただろう。
自分の『Googleフォト』に、写真をアップすれば、そこから『ハッシュタグ#』ではないもののインスタグラムのような、コンテクストによる検索で関連する自分の情報へアクセスでき、さらにそこから関連する膨大なURLのアクセスを送客することができたと感じる。
有料のGoogle Oneではこれらのサービスを追記してもらいたいほどだ。
Google Oneであれば、100GB(無料の6.6倍の容量)で年間2,500円。
※ただし、GmailやGoogleDocsなども含む
■『Googleフォト』の便利さは静止画で1600万画素以下ならば、これまでどおり。むしろ動画は『YouTube』の『限定公開』を選ぶ。
『Googleフォト』の移行先については『Googleフォト』で検索するだけで、いくつも
提案されている。プライム会員向けの『Amazon Photos』だったりいろいろとあるが、テキストによる検索機能でいうと『Googleフォト』の代替手段は少ない。
むしろ15GBを制限するならば、静止画よりも、動画のアップロードを『YouTube』の限定公開にしておくという手法が一番有効であると現段階で筆者は判断している。
もちろん『YouTube』も『Google』のサービスなので、無意味な動画が『限定公開』されていると『Googleフォト』同様のサービス停止がなされるかもしれない。しかし、シェアを前提としている『限定公開』であれば『非公開』よりはマシであろう。
『限定公開』のYouTubeならば、自分のチャネルとはまったく無関係の動画であっても、『チャネル』に表示されないので、自身のYouTubeチャネルにノイズは入ってこない。むしろ、広告などを期待していなければ、自分自身のチャネルに雑多な自分の人生をすべて盛り込むのもありだろう。
筆者はすでに、自分のチャネルを無視して雑多な自分の人生をこれを機会にアップロードしている。
『限定公開』で公開するとYouTubeのチャネルには表示されないのでチャネル登録者に影響を与えることもない。そして、URLを知っている人にだけ共有される。
https://www.youtube.com/watch?v=Z1flv3-Bg6A
■『限定公開』されても得られるYouTube側のメリット
Googleフォトと違い、YouTubeは広告が挿入されているメディアだ。
むしろ、Google側も自分のYouTubeを見るたびに、広告を挿入されるよりも、『YouTube Premium』(月額1,180円)にアップグレードされる可能性がでてくると勝機を見出すことだろう。
何よりも、『YouTube Premium』で広告が表示されないYouTubeを経験してしまうと、広告つきのYouTubeには戻れなくなってしまう。同時に『YouTubeMusic』を経験できるので、他のストリーミングでは権利関係でアップロードされていない音源にもたどりつけてしまう。
ちなみに『YouTubeMusic』は、PCの場合は、新規のブラウザで開き、最小画面で広告が見えないサイズにしておくと、広告が表示されずずっと音楽が無料で楽しめる。