就活オンライン面接に「メガネ」が有効的なワケ
毎年ゴールデンウィークが終わるとビジネス街は就活生のリクルートスーツで黒く染まるのが日本の風物詩でもあった。ところがコロナ禍でビジネス街から就活生どころか、ビジネスマンの姿はまだ戻っていない。
とは言え、就活はオンラインの世界に姿を変えて継続されている。ただ、就活生は家でセミナーや面接を受けるため、都度リクルートスーツに着替えてPCの前に座るのが現状だ。中には上半身だけがスーツで下半身はスウェットという学生も少なくない。
学生を悩ませるのが就職活動費
就職活動にかかる費用に頭を抱える学生は多く、特に「リクルートスーツ代」「交通費」「宿泊費」が活動費全体を占める割合としては大きい。最終面接に近づくと企業から「交通費」「宿泊費」の補助が発生することも多いので、就活生の戦闘服である「リクルートスーツ」が最も負担としては大きいとされている。
面接官がスーツを着ていないのに就活生はスーツのなぜ
就活生から毎年のように質問されるのが「業界ごとの就活ファッション」について。
特にインターンシップやOBOG訪問で出会った社員はビジネスカジュアルだったが、面接はスーツで行くべきか?
最近では人事から「面接はビジネスカジュアルでお越しください」と事前に指示されるケースも増えているが、就活生はそれを「トラップ」だと勘ぐってしまうケースがある。また、その日に金融系などのお堅い企業にスーツで面接に行く必要があると着替える手間やストレスから終日スーツで過ごそうという結論になるケースも多々あるのが現状。
変わらない日本の就職活動文化
日本の就職活動は残念ながら「古き日本の就活文化」を継承しており、改革の声はあるもののリクルートスーツ文化から抜け切れないのがリアル。一方で、外資系やベンチャー、大手・ブランド企業では普段から社員がビジネスカジュアルなので新卒採用においても学生のファッションは自由という考えに移行している企業も増えている。
2018年にP&G社が仕掛けた「就活をもっと自由に」の企画が話題になるなど、日本の就職活動は変わろうとしているのは間違いない。
『真面目で明るく』自分をPRしたい
そんな中、メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティック(本社:東京都港区)が2020年の就職活動シーズンに向けて「就活の身だしなみに関するアンケート」を実施して、これからの就職活動で自分らしさを表現するにはどのようにすれば良いのか、メガネで解決できることを提案している。
就活生は企業に自分をどのようにPRしたいかを考えると「真面目」に次いで「明るい」を選ぶ人が多く、誠実かつ活発で元気な印象を面接や説明会で伝えたいと考える傾向にある。
『メガネ』で就活生のイメージは変わるのか
確かにオンラインという非言語情報が重要になる今、面接官の視点でも学生の第一印象で「誠実かつ活発で元気」はポイントが高い。ところが、それだけでは厳選採用になるこれからの選考では評価されない。
第一印象をより良く見せることは重要である一方で、企業が就活生を見ているポイントは「目の前の就活生ではなく、この学生がお客様の前に行くと第一印象はどうなのか?」という「入社後イメージ」が実は面接官の評価に大きく影響するのです。
入社後のミスマッチが少ない企業は特に、顧客とのビジネスを想定して面接をしているケースが多い。つまり、就活生は面接官にPRする為の準備や見た目よりも、その企業の顧客をイメージした印象を気にする方が面接官へのPRになるということだ。
そこで、オンライン就活市場では特に武器になるのが「メガネ」かもしれない。自分の印象をやわらかくする、真面目に固くするのにスーツやネクタイ、話をする内容で工夫することが当たり前になっている文化に、メガネというアイテムを追加してみてはどうか。
就活で本当に大切なことは
21卒向け就活はWithコロナとなり市場は大きく変貌した。そして22卒向け就活は6月からインターンシップという形でスタートをするがこちらもオンライン化で混乱は必至。そして採用中止、採用枠縮小という先行き不透明な状態。
つまり、これまでの日本の就活文化も新型 コロナウイルスを機に変革をしていく必要がある。
厳選採用に切り替わる新卒採用においては、社会(企業)が求める学生像である社会人基礎力を備え、ビジネス知識、社会全体を捉えた視野をもった学生に近づける必要がある。
これまでミスマッチの根源になって来た「自己分析就活」からこれからの変化を理解、そして適応していくための「未来志向型就活」に学生も就活に関わる大人達も意識、行動を変えていくことが求められている。
はたらくを楽しもう。
【参考】