【収納のプロの自宅】洗面所ミラー裏を使いやすく整える収納方法
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は普段、整理収納アドバイザーとして皆さんのご自宅に訪問し、片付けのサポートや収納提案などをしています。今回は、ゴチャゴチャしてしまいがちな洗面台のミラー裏収納の方法を、私の自宅の収納例を交えてご紹介します。
1.まずはゾーンを分けてどこに何を収納するか決める
細かい収納グッズなどを検討する前に、まずはミラー裏収納の使い方をゾーン(場所)別に決めていきます。
家族の人別に分けて行ったり、歯みがきゾーン、ヘアセットゾーンなどで分けるのもおすすめです。
家族ごとに身長の高さ、利き手なども考慮し、それぞれの定位置を決めます。ストック(毎日使わない物)などは手が届かない場所に配置するといいですね。
上の画像は、我が家のミラー裏収納です。
中央の広くて使いやすい場所が夫、右側の棚が私、(画像に写っていませんが)左側は歯磨きコーナー、上部はストック系となっています。
子ども達も整髪料やコスメを使うお年頃になれば、ゾーンを見直ししていく必要も出てきます。
2.細かい物は収納ケースを活用
お客様のお家で、よく目にするのは、細かい物をそのまま詰め込んでいて、1つ取るたびに雪崩がおきてきそうな入れ方です。ちょっとしたことなんですが、適した収納グッズを使う事で非常にスッキリと使いやすくなってきます。画像
綿棒の空き容器などでもいいと思いますが、たまにジャムの空き瓶などを使っている方がいます。ガラスなどの固くて割れる危険性のある物はやめましょう。
万が一、落としてしまい、洗面ボウルが割れると非常に大変な事になってしまいます。
おすすめの収納ケースもいろいろありますが、よくご紹介しているのはセリアのカトレケース(スリムL型)という物です。スリムなので、奥行の狭いミラー裏収納にピッタリです。
3.ミラー裏も活用しよう
最後に、ミラー扉の裏も活用してみましょう。扉は手前に開いてくるので、手に届きやすい場所でもあります。中の物と干渉しない程度の薄い物しか収納できないですが、それでも、かゆいところに手が届くような、便利な収納になります。
我が家は、私のゾーンには、ネックレスやヘアクリップの一時的な収納場所があり、左側の歯みがきゾーンには、歯みがき粉や、電動歯ブラシなどを収納しています。
そのほか、眼鏡、ヘアバンドなど、洗面周りで必要なちょっとした物を、ミラー扉裏に掛けておくと便利です。
粘着シートタイプや、マグネットタイプなど様々な収納グッズが100円ショップで手に入りますよ。
4.詰め込みすぎず、余裕の収納を作る
最後にお伝えしたいのが、家の中のどこの収納でもいえる事ですが、詰め込みすぎず、ゆとりをもって収納することが非常に大切です。
詰め込めば詰め込むほど、使いにくい収納になってきます。1つの物を取るのに、何かをよけないと取れない、1つを取ると何かが倒れてくる…、そんな収納になっていませんか?
いつも詰め込みすぎな人は、余裕のある収納の使いやすさに気が付いていない事が多いです。「自分の家の収納が使いにくい」と思っている人がいますが、収納のせいではなく、ただ単に詰め込みすぎが原因の事が多いです。
一度、最小の量にまで減らして、余裕のある収納にしてみて下さい。捨てる勇気がないなら、一旦違う場所で保管しても大丈夫です。洗面所は、毎日の忙しい時間に使う場所でもありますので、快適に使いやすい収納にすることで気持ちにも余裕が生まれるはずですよ。
筆者:鈴木久美子(片付け・収納の専門家)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級の資格を持ち、片付けや収納に悩む個人宅にご訪問し、片付けや収納の悩みを解決し、オンラインレッスンでも全国から依頼を受ける。TV、メディア出演多数。Instagram、公式YouTubeチャンネルでは毎日の暮らしにちょっと役立つ情報を発信中。