Yahoo!ニュース

知らないと”損”をする人間関係の悩みが「劇的に」楽になる画期的な方法とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

突然ですが、人間関係に悩んだことはありますか?

恐らく大半の方が、「YES」だと思います。

一口に人間関係と言っても、様々です。

「ママ友」「近所付き合い」「家族関係」「友人関係」「職場の人間関係」などなど。

どれも結局は、“人”が相手なので、人間関係と言えるのではないでしょうか。

この人間関係ですが、しんどい時は距離を置くことができれば一番なのですが、そうはいかないケース、どうしてもある程度関わらなければならないケースも当然あるかと思います。

そのような時にどうすれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか?

愚痴を話す相手、悩みを相談できる人がいる方は、少し気持ちの面で楽かもしれませんが、それでも、いつも相談できるわけではありません。

やはりある程度、自分自身の力で対処する術も身につけなくてはなりません。

そこで今回は、人間関係の悩みが「劇的に」楽になる方法をお伝えしたいと思います。

実践的かつ、目に見えて気持ちが楽になるのを感じ取ることができるので、ぜひ最後まで読んでいただき、日々の生活に取り入れてみてくださいね♪

人間関係の悩みが劇的に楽になる方法

皆さんは、「コラム法」というのを聞いたことはありますか?

これは、認知行動療法の中で取り上げられるワークのことです。

今回は、認知行動療法についての説明は割愛させていただきますが、認知行動療法は、一般の方でも非常に参考になるものですので、良かったらまたご自身でチェックしてみてくださいね。

この「コラム法」ですが、うつ病や適応障害などのメンタルの不調を抱える方はもちろん、今回お伝えしているような人間関係のお悩みを抱える方に対しても非常に有効です。

もちろん、それ以外のお悩みに対しても使えることと思います。

少し詳しく見ていきましょう。

分かりやすいように、例を挙げてお伝えしますね。

  • 例)普段仲良くしているママ友のグループがあり、よく一緒に食事に出かけている。しかし、今回なぜか自分だけ誘われず、ショックを受けた時。

①【状況】

いつ?どこで?誰と?などを詳しく書き出しましょう

→○月○日( )、普段仲良くしているママ友達が、自分だけ誘うことなく○○に食事に出かけていた

②【気分】

気分を一言で表すと? % でも表してみましょう

→つらい(85%)

③【自動思考】

その時頭に浮かんでいたことは?確信度も % で表してみましょう

→「みんなから嫌われているのかな?(80%)」

④【根拠】

そう考える理由・根拠は?

→自分だけ食事に誘われなかったから

⑤【反論/反証】

その根拠は思い込みではないか?他に見逃している事実はないか?反論したり、その他の根拠を探してみてください

→最近仕事が忙しく食事の誘いを何度か断っていたから、気を遣い、連絡するのを避けてくれたのかもしれない

→「また落ち着いたら連絡してね」と言われていたものの、連絡するのを忘れていたことで、まだ忙しいと思われ、連絡が来なかっただけなのかもしれない

⑥【自動思考の再検討/適応思考】

【反論/反証】を受け入れ、改めて【自動思考】を検証してみましょう

(【根拠】と【反論/反証】を「しかし」で繋いでみる等)

確信度も改めて % で表してみてください

→「自分だけ食事に誘われなかった。しかし、最近仕事が忙しく食事の誘いを何度か断っていたから、気を遣い、連絡するのを避けてくれたのかもしれない(70%)」

⑦【今の気分】

今の気分は?【自動思考の再検討/適応思考】を実践してみての気分を % でも表してみましょう

→つらさはあるけど、少し楽(70%)

いかがでしょうか?

何となく「コラム法」の流れがご理解いただけたのではないでしょうか。

ポイントは、気分や自動思考(頭の中に浮かぶ考え)に数字をつけること。

そして、悩むに至ったその考えに対して、反論してみたり、事実とは異なる証拠を探すことです。

そうすると、数字が変化することを感じ取ることができます。

つまり、「気持ちが楽になる」「悩みがスゥ~ッと楽になる」ことを目で見て実感することができるわけです。

どうしても、実際は気持ちが楽になっていたり、悩みが少し改善していたとしても、それを認める、感じ取ることは難しいものです。

認めたり、感じ取ることができたとしても、またすぐに忘れてしまったり、また落ち込むことも多いものです。

なので、しっかり、今回お伝えした「コラム法」のように、目で見えるワークを実践していただくことで、気持ちの変化を感じ取ったり、悩みが改善していることを忘れてしまったとしても、また振り返ることで、悩みが少しでも改善していることを思い出すことができるのではないでしょうか。

ぜひ皆さんの人間関係のお悩みが少しでも楽になることを願っています。

まとめ

人間関係に悩んだ時は、「コラム法」を実践してみましょう。

自分自身の気分や自動思考に数字をつけ、悩むに至ったその考えに対して、反論したり、事実とは異なる証拠を探してみてください。

ご自身の気持ちが楽になるのを目で見て感じ取ることができるはずです。

ぜひ悩みがある方は、実践してみてくださいね♪

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

「人の顔色ばかり気になり自分の意見を言えない」

「人の発する言葉や、雰囲気を察するあまりクタクタになってしまう」

「毎日の1人反省会がやめられず落ちこむ」

そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね↓

他人軸ではなく自分軸で気楽に生きる記事を読む(外部リンク)

あなたの気持ちが楽になりますように♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

精神科医しょうの最近の記事