オープンから約1年、ファンに惜しまれつつも隠れ家カフェが閉店を決意。それでも前向きなわけ|三島市
三島市広小路町にあるおしゃれな隠れ家カフェ『菓茶(かちゃ)』が2024年1月22日の営業をもって閉店します。
菓茶は2022年11月17日にオープンしたカフェで、以前、私も記事にて紹介したことがありました。(詳細はこちら:アンティークでおしゃれな隠れ家カフェが三島広小路駅の近くに!紅茶香るパウンドケーキがおすすめ|三島市)
スイーツがおいしいだけではなく、店内の雰囲気や菓茶オーナーの野田さんの人柄がとてもいいカフェだったので、まさかこんなにも早く閉店してしまうとは思わず驚きが隠せません。
急な閉店告知でしたが、その詳細について取材しました。
新たな挑戦のために前向きな閉店へ
野田さんがお菓子作りやアンティークが好きで始めた菓茶。
スイーツやドリンクをメインに提供しているカフェなのですが、野田さんは他にもやってみたいことがあったのだそう。
菓茶 オーナー 野田さん
以前から雑貨や器、洋服も好きでそれらを扱うお店で働いてみたいという思いが密かにありました。
そのため、無事に自身のお店をオープンすることができた後も、新たに洋服や雑貨の販売にも挑戦ができないか模索していたそうです。
野田さん
この場所でお菓子作りやカフェを続けたいし、憧れであった洋服や雑貨の販売も新たに行いたい……。でも、その全てを今のお店で実行するには難しいと判断し、一度閉店することを決めました。
新たな挑戦へ飛び込むのか、それとも現状を維持するのか葛藤があったものの、今がターニングポイントだと判断した野田さんは、閉店に対する前向きな気持ちを教えてくれました。
野田さん
いつかスイーツと一緒に雑貨や洋服も扱うカフェを開くために、現店舗の閉店後はその準備期間としてさまざまな経験をつみつつ、勉強にも励もうと思っています。また、お菓子と向き合う時間やレシピの研究をする時間も楽しめたらと思います。
大きな決断に踏み切った野田さん。応援したくなる挑戦だと思いました。
閉店を惜しむ声も
今回の取材で私は平日の午前11時頃に訪れたのですが、すでに他のお客さんがいたり、テイクアウトで焼き菓子を購入しに来ている人がいたりしました。
その中には、閉店を惜しみつつもお礼のプレゼントを野田さんに渡している人や、野田さんが今後もお菓子作りを続けることに安堵している人も。
菓茶や野田さんが地元の方々に愛されている様子がよく伝わってきました。
閉店まで後少し。「会いに来ていただけると嬉しい」
のんびりと過ごしやすい空間を提供している菓茶。
アンティークが飾られた落ち着きのある店内には、BGMの代わりに“いずっぱこ”がすぐ横を通過する音や踏切の規則正しい音が流れ込み、レトロ感も楽しめます。
この空間でスイーツを楽しめるのも残りあとわずか。
野田さんは、自身がお世話になった方やお客さんに伝えたいことがたくさんあるのになかなか思いがまとまらないと吐露しつつも、感謝の意を述べていました。
野田さん
多くの方との交流を通じて、改めてこの仕事が好きだと感じました。お店を始めてからは、楽しいことや大変なことを経験し、その中で支えてくれたお客様や周りの皆様に心から感謝しています。どのようにお返しできるか分かりませんが、最終日まで笑顔を届けられるよう精一杯努めます。店内は皆様からの想いやプレゼント、お手紙で彩られました。この空間では最後となる菓茶の時間をご自由に楽しんでいただき、会いに来ていただけると嬉しいです。
ステキなお店ですので、閉店までにぜひこの空間を楽しんでほしいと私も思いました。
なお、今後も間借りカフェやイベント出店などでスイーツの提供を行っていく予定だそうです。
活動の詳細は菓茶の公式Instagram(外部サイト)にてお知らせをしてくれるそうなので、閉店後も野田さんの活動に期待したいですね。
(取材協力:菓茶)
施設の詳細
- 名称:菓茶(かちゃ)
- 住所:静岡県三島市広小路町3-15
- アクセス:伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路」駅から徒歩約1分
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:公式Instagram(外部サイト)をご確認ください
- 駐車場:なし
- 関連リンク:公式サイト(外部サイト)/公式Instagram(外部サイト)
※閉店が迫っていることもあり、店が混雑する可能性があります。席の予約はできないそうですが、焼き菓子の取り置き等はできるそうなので、詳細は公式Instagramの投稿(外部サイト)をご確認ください。
※各情報は記事掲載時の状況です。掲載後に情報が更新されている場合がありますので、詳細は最新の公式情報をご確認ください。