丹那牛乳の魅力をジェラートのチカラで全国へ!元シェフが手がける絶品ジェラート店がオープン|田方郡
「丹那牛乳を日本一にしたい!」そんな情熱を持つ元イタリアンシェフが手がけるジェラート専門店『ジェラテリアスピカ』が函南町にオープン。
地元食材を使い、素材本来の味を最大限に引き出したジェラートは、寒い冬でもつい食べたくなるおいしさです。
今回はそのおいしさの秘密について取材しました。
函南町にジェラート専門店『ジェラテリアスピカ』がオープン
2024年11月23日、『ジェラテリアスピカ(Gelateria SPICA)』が函南町間宮にオープンしました。
以前“丼丸 函南店”が営業していた店舗を改装し、ジェラート店らしいおしゃれな空間に生まれ変わっています。
店内には、カラフルなジェラートが並ぶショーケースと数席分のイートインスペースを設置。
寒い季節でも、店内で素材の味を存分に楽しめるジェラートを味わえます。
定番メニューは「まだ決めかねている」とのことですが、幅広い世代に人気の“丹那牛乳(ミルク)”と“いちごみるく”は常にラインアップされています。
また、その他のフレーバーは早ければ半日で入れ替わることもあり、訪れるたびに新しい味に出会えるのも魅力です。
さらに、テイクアウトしやすいフタ付きカップのジェラートは、20種類以上のフレーバーを用意。
多彩な味わいを気軽に楽しめるのも、うれしいポイントです。
オーナーシェフの渡辺さんは、熱海のホテルで約20年間腕を磨いた元イタリアンシェフ。
その豊富な経験と探究心を活かし、地元食材をふんだんに使った絶品ジェラートを提供しています。
素材・マシン・技術。こだわりが詰まったジェラートが生まれる理由
「何事も突き詰める性格」と語るオーナーシェフの渡辺さん。
その探究心が生み出すジェラートは、選び抜かれた素材、緻密に計算されたレシピ、そして本場イタリア製のマシンによって作られています。
本場イタリアの老舗ジェラートマシンメーカー「カタブリガ社」製品を採用
ジェラート作りに欠かせないものの一つが、ジェラート専用のマシンです。
ジェラテリアスピカでは、イタリア・ボローニャの老舗「カタブリガ社」製のジェラートマシンを使用しています。
ジェラートの本場であるイタリアの中でも創業90年以上の歴史を持つ老舗メーカーの製品です。
そんなカタブリガ社製のジェラートマシンの中でもトップクラスの一体型マシンを導入しています。
ジェラートの味を左右する緻密なレシピ
マシンを使えば一見簡単そうに見えるジェラート作りですが、その裏側では緻密なレシピ作りも行われています。
ジェラテリアスピカでは、グラニュー糖を含む約6種類の糖類などを使用し、緻密な計算を重ねてレシピを構築しているそうです。
さらに、製造のたびに微調整を行い、ブラッシュアップを続けることで、より高い完成度を追求しているそうです。
勉強熱心な渡辺さんの徹底した分析と調整が、ジェラテリアスピカのジェラートの高い完成度を支えているのでしょう。
地元食材×丹那牛乳。素材の良さをそのままに
ジェラテリアスピカでも主役を誇る丹那牛乳は、静岡県東部ではおなじみの牛乳。
函南東部農業協同組合が生産・販売するこの牛乳は、地元では昔から愛され続けてきたブランドです。
そして、フレーバーにも地元食材が使用されています。
例えば、丹那・岩城製茶のほうじ茶や緑茶、韮山産のいちご、三島甘藷の紅はるかなど、どれも生産者のこだわりが詰まった逸品ばかりです。
ご厚意で試食させていただいた“丹那のほうじ茶”は、香ばしいほうじ茶の香りが口いっぱいに広がり、後味もさっぱり。
また、“やきいも(三島甘藷の紅はるか)”は、やきいもの甘みが後からじわっと感じられ、ジェラートとの意外な相性の良さに感心しました。
今後も地元食材を取り入れた新フレーバーが登場予定とのこと。
ジェラートを通して、地元の“おいしい”を気軽に味わえるのがうれしいですね。
こんなにおいしい牛乳、全国の方に知ってほしい。子どもが当てた“利き牛乳”で丹那牛乳のおいしさを実感
丹那牛乳のおいしさを渡辺さんが実感したきっかけは、渡辺さんの小学生の娘さんが挑戦した“利き牛乳”でした。
ある日、5種類の牛乳を飲み比べた娘さんは、一口飲むなり迷わず「これに決まってるじゃん!」と丹那牛乳を選び抜いたそうです。
何度試しても同じ結果で、しまいには「(ジェラートに使う牛乳は)これじゃないとヤダ!」と言い出したほど。
実際に飲み直してみた渡辺さんも、「たしかにすごくおいしい」と改めて丹那牛乳の良さを実感。
この体験が、ジェラートの主役に丹那牛乳を選ぶ決め手になったそうです。
そして、丹那牛乳でジェラートを作ってみると、ほかの牛乳で作った場合とは味が異なることに気づいたそう。
「丹那牛乳でジェラートを作ると、ミルクらしい良い香りが残って、なおかつ後味にキレがあるというところがいいんです」と、こだわりの理由を渡辺さんは語ってくれました。
丹那牛乳をジェラートのチカラで日本一に!ジェラートは丹那牛乳を全国に届ける最高の形
丹那牛乳の魅力を知れば知るほど、「このおいしさを全国の人に届けたい」と思うようになった渡辺さん。
その手段として選んだのが、ジェラートでした。
「ソフトクリームもいいけど、その場でしか食べられない。でも、ジェラートならカップに入れて、全国どこへでも届けられるんです。北海道でも、アメリカでも」と渡辺さん。
開業に向けて行ったプレゼンでも「丹那牛乳を日本一の牛乳にする」という目標を掲げたそうです。
すでにネット販売やふるさと納税の返礼品、ホテルへのジェラート提供など、さまざまな活動へと動き出しているそう。
ジェラテリアスピカのジェラートが、函南町だけでなく、全国の人々に笑顔を届ける日も近いかもしれませんね。
取材協力:ジェラテリアスピカ
施設の詳細
名称:ジェラテリアスピカ(Gelateria SPICA)
住所:静岡県田方郡函南町間宮356-4 1F東側
営業時間:月・木・金曜日 12:00~17:00 / 土・日曜日 11:00~17:00
定休日:火・水曜日
関連リンク:公式Instagram(外部サイト)
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