魚を釣って食べれば「節約」になる?釣り人が徹底考察した結果
釣りに便利なアイテムや情報を紹介している「釣りの知恵袋」なるフィッシュです!
人は生活する上でどうしてもお金がかかってしまうものですが、「釣りをすれば自分で魚を調達できるので食費が浮くのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、釣りを始めれば食費を浮かせてトータルで節約になるのかどうか、釣り歴10年以上の僕が考察してみたので紹介したいと思います!
釣りで得られる魚の価値
まずは釣りで得られる魚の価値について考察したいと思います!
釣りでは船釣り、おかっぱりも合わせて非常に多くの種類の魚が釣れますが、今回は中でも釣り人の中でメジャーなターゲットの金額感を調べてみました。
データは東京中央卸売市場の2022年5月のデータを参考にしています。
スズキ
ルアーフィッシングのメジャーなターゲットで、シーバスの相性で親しまれている、スズキは1kgあたり704円で取引されているようでした!
スズキは水質のきれいなところから悪いところまで生息しているので一概には言えませんが、きれいな海で釣れたスズキなら700円程度の価値となりそうです。
釣り人的な感覚としては50cm程度のスズキがちょうど1kgくらいにあたるかと思います。
クロダイ
スズキと並んでメジャーなターゲットであるクロダイは、1kgあたり346円で取引されているようでした。
こちらもスズキ同様、水質の悪いところにも生息できるので一概には言えませんが、水質の良いところのクロダイであれば350円程度の価値がありそうです。
1kgのクロダイは大きさでいうと恐らく40cm前後の個体が多いのではないかと思います。
アジ
ファミリーフィッシングの対象であるアジは1kgあたり593円で取引されているようでした!
アジは単体で1kgのものはなかなかいませんが、30cm程度のもので200g程度ではないかと思います。
ブリ
ジギングの好ターゲットであるブリは、1kg570円で取引されているようでした!
ブリと呼ばれるものが80cmからで、だいたい80cmで6kg前後のイメージなのでブリ級が釣れれば3,400円くらいの価値がありそうです!
釣りでかかる出費
続いて、釣りでかかる出費について紹介していきたいと思います!
釣りの出費はターゲットによっても変わってきますが、以下の前提で考察します。
①ルアーでスズキを狙う場合
②釣具を0から調達する場合
ロッド
安価なものでだいたい5,000円くらいかかります。
リール
安価なもので同じく5,000円くらいかかります。(糸付き)
ルアー
ルアーは安くてもだいたい1個1,000円程度はします。
最近はダイソーのルアーでもシーバスが釣れるので、500円とします。
タモ
大きな魚を足元まで引き寄せた後、引きあげるために使用します。
安いものでだいたい4,000円くらいです。
移動費
釣り場に移動するお金です。
自転車や徒歩の移動であればタダですが、仮に電車で片道200円の場所として往復で400円と考えます。
その他、こまごまとした出費がありますが、一旦は上記の金額で考えます。
スズキを狙った場合の試算
既に費用の文章を読んでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、道具を0から揃えて釣りで元を取るのは非常に難しいです。
では早速、どれだけ難しいかをスズキをルアーで狙った時の場合で計算してみましょう。
スズキの価値から費用を引いた値を計算していきます。
(スズキの価値)-(費用)
=(スズキの取引価格)ー(道具代や移動費)
=704円-14,900
=-14,196円
つまり、道具を0から揃えて1kgのスズキを1匹釣るとー14,196円の赤字です。
ただし上記はスズキを1匹釣った場合なので、1kgのスズキを20匹くらい釣れば元が取れる計算になります。
ただし実際は釣っているうちにルアーをなくしたり、移動の際に交通費がかかったりしますし、そもそも釣れない時の方が多いので、釣りに行けば行くほど赤字になるかと思います。
船釣りで高級魚を狙った場合でも、1回の船代が1回1万円はかかるので黒字にするのはかなり難しいと思います。
釣りでは基本的に元を取ろうとしたら負けです笑
これなら黒字になるかも…
基本的には赤字になると思った方が良いのですが、候補となりそうな釣りをピックアップしてみました!
テナガエビ釣り
テナガエビ釣りなら道具が安いので、黒字化ができるかもしれません。
例えば竿は安い小物釣り用のもので良いので、安いものだと700円程度で購入可能です。
また仕掛けはおよそ300円程度、エサ代は自分でミミズを掘って調達すれば0円です。
テナガエビの値段を調べてみたところ、楽天で食用のものが冷凍150gで2,050円だったので、徒歩や自転車圏内で釣りをしたとすると
(テナガエビの価値)ー(道具代)
=2,050ー1,000
=1,050円
150gくらい釣れば、元が取れる計算になります!
ウナギ釣り
ウナギ釣りは道具代が非常に安く揃えられるので、黒字化の可能性が高いです!
ペットボトル釣法というものがあり、竿代わりにペットボトルを使うので竿代は自販機で買ったとしても160円で調達可能。
エサのミミズは自分で掘るので0円、糸が500円、針が150円です。
ウナギは1kgあたり5,040円、普通のウナギが50cmで200g程度なので1匹あたり1,008円とすると
(ウナギの価値)ー(道具代)
=1,008ー810
=198円
つまり1匹釣れば0から道具を揃えても198円のプラスになります!
結局、釣りは節約になる?
ここまでの考察の踏まえて、釣った魚を食べることで節約するのは難しいという結論に落ち着きそうなので、節約のために釣りを始めようと思っている方はやめておいた方がよさそうです。
釣り人の大半が釣った魚を食べて節約をするために釣りをしているのではなく、釣りが楽しいからしているので、たとえ魚を釣るためにお金がかかったとしても満足してる方が殆どだと思います。(他の趣味でも楽しむためにはお金がかかりますし…!)
ただ感覚的にかなり出費していることに薄々気が付いている釣り人の方も多そうなので、かかった費用を計算して気が遠くなる方もけっこういると思います笑
今回は釣った魚を食べることで節約ができるかどうかについて考察しました!
他にも釣りに役立つ情報を紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
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