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ドンキの持ち運べるクーラー!便利そうで注意が必要!スポットクーラー使うと分かるメリットデメリット

ともさん動画クリエイター

連日の猛暑でお疲れの方も多いのではないでしょうか。室内で作業をする人にとってはクーラーは欠かせない存在になっているかと思います。
夏も終わりに近づいてますが、そんな中でもエアコンが壊れたエアコンの無い部屋で作業しないといけない!という時に役に立つかもしれないのが「スポットクーラー」です。
コンセントを差して電源を付ければクーラーがつくし、キャスター付きで移動が出来るので色んな場所で使えます。

近年は色んなメーカーがスポットクーラーを出していますが今回は2023年に発売されたドンキの「移動式クーラー」を紹介します。

※撮影時は5月初旬のため筆者は長袖です

こちらがドン・キホーテより発売した「移動式クーラー」

ポイント
・設置工事不要→買ったその日に稼働出来る
・6畳の壁かけエアコン並みのパワー
・キャスター付きで移動できる

設置工事が不要なため、エアコンが壊れて急遽購入して使う人もいるようです。

付属品に関しては、窓に取り付けたり排熱をするためのパーツが多いです。
とりあえず電源をONにして動かすのであれば付けなくても良いですが、しっかりつけた方がクーラーの効きが良くなるので必要に応じてとりつけましょう。

■概要
・本体サイズ(約) : 幅328×奥行298×高さ692mm
・質量(約) : 20kg
・電源 : AC100V 50/60Hz
・消費電力 : 810/940W
・付属品 : リモコン、単4電池×2、排熱ダクト、窓パネル、レール用アタッチメント×2、窓パネル固定用部品、スポンジテープ、ドレンホース

サイズとしては窓クーラーと似たようなものです。
重さが20kg近いので移動の際はキャスター付きなので押して移動させるのが中心になります。
段差の際には側面に取っ手があるのでそこをつかんで持ちます。

平面で移動させる分にはすごく楽に移動することが出来ます。
持ち上げが必要な階段だったり車への積み込み時には二人で作業しましょう。

風向に関しては手動になります。(出来ればスイングとかあると嬉しい)

操作に関しては下記の通りです。本体とリモコンから操作が可能です。

・モード:送風、除湿、冷房
・温度:16~31度
・風量:強、弱(除湿は風量設定なし)
・タイマー:1~24時間(1時間単位)

注意点

そしてスポットクーラーで言われがちなのが稼働音です。
スポットクーラーは家庭用エアコンのエアコン本体と室外機が全て合体したような製品になるので排気・排熱の音がそれなりにします。
まずは本体から約1.5mほど離れて「モード:冷風」「風量:弱」にした場合、音の大きさは60dBでした。
よく比較で使われるのは乗用車の車内のような音です。

更に「モード:冷風」「風量:強」にした場合は67dBと騒々しくなってきました。(更に計測場所も1.5→2mに離れての結果です)

WEBサイトには「騒音値(約) : 55dB」と記載されていますが条件が私のやった条件とは違うと思いますのでどちらの数値も参考値程度にして頂ければと思います。

とは言え静音というものでは無いのでその点はご留意ください。

次なる注意点としては、室内で使う場合です。
本製品に限らずですが、何の処理もせずにそのまま使う場合、通常スポットクーラーは冷やす冷気より排気の熱の方が強くなります
密閉した空間で使うと全体的には気温が上がります
大事なのは付属で付いていた排気ダクトを使って、冷風モード時に出る排熱を外に出すことです。

そしてクーラー利用時にもう一つ忘れていけないのが排水です。
通常の家庭用エアコンもクーラーで使っていると屋外にはドレン水が流れてますよね。
スポットクーラーも同様です。本体の内部にドレンタンクがあって一定時間は問題が無いのですがドレンタンクが満水になると運転が止まってしまいます。(本製品のドレンタンクの容量が記載なかったので分かっていませんがドレンタンクはあるようです)
長時間利用する場合には付属のドレンホースを取り付けた上で排水をバケツに流したり、そもそも屋外などの場合には水の流し場所を作っておくと良いと思います。

部屋でしっかり使おうと思うと「排熱ダクト、窓パネル」を本体窓に取り付け上記の写真のように熱を外に逃がすように設定します。
長時間利用の場合にはドレンホースを使って排水も並行してください。

部屋を冷やす検証

一度冷風の検証をしてみます。(5月初旬の気候のため気温は高くないです)
窓を閉め切って移動式クーラー前部屋の端(窓側)部屋の入口3カ所に温度計を置いて30分ほど稼働させます。(設定温度は16度、風量:強)
稼働前の室内温度は26度、部屋の大きさはおよそ6畳ぐらいです。

30分後

気温が高くない時期の結果なので参考程度ですが移動式クーラーはもちろんですがそれ以外の観測地点もある程度温度を下げることが出来ました。(入口は空気の出入りがあるので少し高め)

何度も言いますが参考値程度に見てください。
日光の入り具合だったり、部屋の広さ、室温も30度超えの状態からだったりすると変わったりと思います。

とはいえ、今回の検証ではうまく部屋が冷えました。

さて、色々と紹介してきましたがスポットクーラーに対するメリット・デメリットはしっかり抑えた方が良いので私なりの解釈ですが記載します。

メリット
・買ったその日に稼働可能(工事不要)
・狭い部屋だったりはある程度冷やせる
・持ち運び可能

デメリット
・音はそこそこする
・排熱の処理をしないとあまり意味ない
・長時間稼働の際は排水のひと手間

総評してみると移動式クーラー(スポットクーラー)は家庭用エアコンとは別物です。家庭用エアコンと思って買うと失敗すると思います。
どちらかというと移動する窓クーラーというイメージです。
どこでも使える反面、室外機込みのような製品なので静かにしたい人にとっては少しうるさく感じると思いますし、部屋を冷やそうと思うと排熱ダクトやドレンホースなどを取り付けておく必要があります。

とはいえ、従来クーラーが使えない、設置出来ないような場所でクーラーが使えるようになりますし、静かにしなくても良いような作業場での利用であれば音もそこまで大きいモノでは無いので気にならないと思います。
今まで使えなかったような場所でも使える。エアコンが壊れて急遽の一台としては検討の余地は全然あると思います。
まだ暑さも全然残っているような状態ですので一つ選択肢として頭の中に入れておいていただければと思います。

また、今回の製品は動画にもしています(5月の撮影ですが)
実際の稼働音だったり動いている雰囲気を見てみたい方はこちらも併せてご覧頂ければと思います。

動画クリエイター

ちょっと変わった車、面白い製品を中心に紹介します。生活は豊かになるか分かりませんが、世界感は広がると思います!専門家では無いのでかゆいところに手は届きませんが、興味を持ってもらえる作品を作っていきます。

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