こんにちは、都城でヤフーニュースエキスパート（地域）として活動しているベーグル犬８８５です。

三股町のこども食堂「りんりん食堂」の代表である蔵元さんとこども園の管理栄養士花房さんは第１第３土曜日に開催される通常の地域食堂の他に実は朝ご飯の会も開催しています。

『にっこり朝ごはんの会』

９月の第２金曜日、久々に行ってきました。

三股町樺山にあるひかりの森こども園は園の子育て支援事業として朝ごはんを提供しています。

　「朝はバタバタしてしまい、簡単なご飯で済ませたり、食べなかったりになりがちですが、たまにはゆっくり食べてもらえたら私達は幸せです。重ね煮のお味噌汁とおにぎりにコーヒーとシンプルですが、心を込めて作ってます。」と言うおふたりは、早口だけど穏やかなチカちゃん、のんびり口調だけどしっかりしているのりちゃんのチームワークはバッチリ。

この朝食提供サービス「にっこり朝ごはん会」がスタートして今月で2年とのこと。

第２第４金曜日のAM７：３０〜AM９：００まで限定１０組です。

大人は300円　子供は無料

基本的にはひかりの森こども園に通う親子を対象としていますが、申し込さえすれば一般の方も参加できます。

木の温もりに癒されるこども園のお隣にある多目的ホール（ビオトープガーデン）ではお味噌汁のよい香りが漂っています。

登園の準備をしてビオトープで朝ごはんを食べる親子、出勤前の職員さんそして常連の地域の方もいました。

前回お邪魔した時は小さかった子ども達、手で食べてたのに今では1人でスプーンを使って食べられるようになって、時の流れの速さを感じました。子どもの成長はとても早くてびっくりです。

ごはんと具だくさんのお味噌汁があれば…

朝ごはんは「ごはんと具沢山のお味噌汁があれば充分」と言うのが花房さんの考え。重ね煮のお味噌汁は野菜だしのみ。※重ね煮＝野菜の陰陽の重ねる順番で旨みが増す調理方法

この日のメニューは

・サツマイモのおにぎり

・雑穀米のおにぎり

・オムレツ風卵やき

・焼き鮭

・オクラとトマトの和物

・重ね煮の味噌汁

・高菜のお漬

子どもた食べ終わってからがお母さんがのんびりできる時間。

食べ終わっても大人はおしゃべりばかり。

食器を下げたら食後のドリンク（紅茶やコーヒー）が『はい、どうぞ』と運ばれてきました。

お母さんは家だと片付けに追われますが、ここではコーヒーを飲みながら、のんびりできます。

大人が世間話やちょっとした悩みの共有で盛り上がっている間、子供達はプレイコーナーで遊んだり、ロフトを登ったり降りたり、広い室内をグルグルしていました。

参加しているお母さんは「にっこり朝ご飯の日が楽しみです。朝ご飯の準備も片付けもしなくて良いから」とにっこり。

毎日ギリギリまで朝ご飯に掃除洗濯と忙しい朝のママ達。ゆっくりと座って食べることもできていないご家庭もあるのではないのでしょうか？

月に2回ぐらいは朝ごはんはサボって、ご飯を「にっこり朝ごはん会」に甘えて元気をチャージしてから出かけませんか？

りんりん食堂と蔵元さん

りんりん食堂とにっこり朝ごはん会の他にも、トーキョーコーヒー（TKCF）での不登校支援や三股の宅食どうぞ便など介護福祉士として働きながら多くの時間を地域家庭への支援ボランティアとして精力的に活動しています。

そんな蔵元さんが今の活動の延長線上に思い描いているのは、2年前にグッドデザイン賞を受賞した奈良の『魔法の駄菓子屋チロル堂』を三股に作ることです。

地域の人が元気になる。みんなで子どもを見守り育てていく。そんな空間を作りたいそうです。

今は場所や支援者探しを頑張っている様子でした。きっと近いうちに蔵元さんらしいお店ができることでしょう。そんなお店ができたら、またぜひ取材させてください。

（魔法の駄菓子屋チロル堂についての詳細はこちら（外部サイト））