パレスチナからの大量のロケット弾を上空で迎撃しているイスラエルの「アイアンドーム」
ネタニヤフ首相「我々は戦争状態にあります」
2023年10月7日に、イスラエルに向けてパレスチナ自治区ガザを実行支配する武装組織ハマスから大量のロケット弾が発射された。イスラエル軍は2200発以上であると発表している。22人が死亡したと報道されている。またイスラエルのネタニヤフ首相は「我々は戦争状態にあります。ハマスはかつてない代償を受けることになるだろう」と声明文を発表していた。
ハマスからの大量のロケット弾の攻撃に対して、今回もイスラエル軍はアイアンドームで迎撃してイスラエル領土をロケット弾から防衛している。既に多くのメディアがアイアンドームで迎撃している動画を報じている。
▼パレスチナからのロケット弾を迎撃するイスラエル軍のアイアンドーム
過去にもイスラエル防衛に貢献。ウクライナ軍も喉から手が出るほど欲しい「アイアンドーム」
アイアンドームは地上にいる人たちや建物への攻撃を回避させダメージを最小化させることが目的。アイアンドームは上空のロケット弾やドローンをレーダーが察知すると、地上からミサイルが発射されて、地上の標的が攻撃されて大惨事になる前に、敵のロケット弾や攻撃ドローンを上空で爆破させている。
イスラエルでハマスからのロケット弾や攻撃ドローンを迎撃しているのが、イスラエル軍の「アイアンドーム」と呼ばれるミサイル迎撃システムである。2011年に完成したアイアンドームはイスラエルの軍事企業が製造。2021年5月にも約3000発のハマスからのロケット弾や攻撃ドローンの9割を迎撃したと報じられていた。
イスラエルとパレスチナの間で衝突が起きて緊張関係が高まり、パレスチナ側の上空からのミサイルやロケット弾、攻撃ドローンが飛来してくると、アイアンドームで迎撃している。2023年4月7日にもパレスチナからのロケット弾34発中、25発をイスラエルのアイアンドームで迎撃したと報じられていた。
イスラエルにはロケット弾や攻撃ドローン迎撃のためのアイアンドームやアイアンビーム、さらには地対空ミサイルなどが充実している。以前からパレスチナ、ハマスからの攻撃ドローンやミサイルを迎撃してイスラエルの国土防衛に大きく貢献している。
2022年2月にロシアがウクライナに侵攻してから、ロシア軍はイラン製軍事ドローンやミサイルなどでウクライナ軍や民間施設などを奇襲している。ウクライナ政府にとってはイスラエルの「アイアンドーム」は喉から手が出るほど欲しい防空システムだ。今までにもゼレンスキー大統領らが何回もイスラエル政府に「アイアンドーム」の提供を要請していた。だがイスラエル政府はウクライナには「アイアンドーム」は提供していない。
▼ネタニヤフ首相からのコメント「我々は戦争状態にあります」
▼イスラエルの「アイアンドーム」