台風1号変わりの危険な低気圧で大雨のおそれ、火曜日の朝は関東でも荒れ模様か?
台風1号は台湾の南で熱帯低気圧に
5日前の5月12日、過去8番目に遅く発生した今年初めての台風1号は、一時最大風速45メートルの非常に強い勢力となりましたが、その後フィリピンを通過し、勢力が衰え、きょう午前3時に台湾の南の海上で熱帯低気圧に変わりました。
近年増えている台風1号の接近と同じく、今年の台風1号も台風のまま沖縄に接近する予想が出ていましたが、台風のスケールがかなり小さかったことやフィリピン(陸地)に沿うように北上したため、予想以上に早く勢力を落とし、衰弱したのではないかと思われます。
ところが熱帯低気圧に変わっても油断できません。
台風1号変わりの危険な低気圧が通過へ
台風1号から変わった熱帯低気圧は今後北東へ進み、あす18日(月)朝には沖縄近海へ達する予想です。
熱帯低気圧に変わったからと言って、すぐに雨雲の材料である暖かく湿った空気がなくなるわけではなく、熱帯低気圧とともに、暖湿気も沖縄近海へ北上してくる計算です。
さらに熱帯低気圧は沖縄付近から上空の偏西風に乗り、前線を伴った低気圧に性質を変えながら、速度を上げて、19日(火)朝には関東沿岸まで達する見込みです。
関東へ近付く頃には北側の寒気とぶつかり合い、低気圧として再発達することが見込まれているため、19日(火)朝は関東や東海の沿岸部、あるいは伊豆諸島を中心に雨や風が強まり、荒れ模様となるおそれがあります。
18日(月)は西日本で大雨のおそれ
あす18日(月)は、熱帯低気圧、あるいは低気圧の近付く沖縄や西日本で大雨のおそれがあります。
きょう夕方、気象庁から大雨や雷、突風に関する全般情報が出されました。
あす夕方までの24時間雨量は、多い所で、沖縄で150ミリ、九州北部地方と九州南部で120ミリとなっており、四国にも大雨に関する情報が出されています。
19日(火)朝は関東でも大雨や強風に警戒
19日(火)朝になると、台風1号から変わった低気圧が再び発達しながら関東付近を通過するため、東海や関東には活発な雨雲がかかり、沿岸部を中心に平均10メートル以上の強風を伴う予想です。
各地でザーザー降りの雨となり、強い風を伴って、横殴りの降り方をする所もあるでしょう。
首都圏にはまだ緊急事態宣言が出されており、普段より通勤通学をする方は少ないと思われますが、大雨や強風に伴う気象災害や交通機関の乱れに注意、警戒が必要です。