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【赤穂市】心のままに楽しく書いてみませんか。心書でありのままの自分の心と向き合ってみよう

歌見フリーライター(赤穂市・たつの市等)、御朱印ガール、仏像女子

「心書」とは、ありのままの感情を自由に表現する筆文字。赤穂市内外で「心書インストラクター」として活動する中村千穂さんによる「心書ワークショップ」に行って、初めての心書を楽しんできました。

自宅で開催する「心書ワークショップ」に参加

「心書ワークショップ」は、赤穂市尾崎の中村千穂さんの自宅で随時開催しています。千穂さんの都合と合えば、グループではもちろん、マンツーマンでも親子2人でも実施しているそうです。
字を書くことが好きな私、以前から気になってはいたものの、なかなか参加する機会がなく、今回定期的に開催しているグループに入れていただくことができました。この日の参加者は私を入れて4名。みなさんと一緒に、約2時間の心書を楽しむことができました。

レッスンの部屋には、パステルや水筆、色付きの筆ペンなど、道具がそろっているので、特に持参するものはなし。筆使いの練習用の「らくがきちょう」や筆ペンも実費で分けてもらえるので安心です。
まずは千穂さんから、心で感じるありのままの感情を表現する書である「心書」の説明があり、筆1本でメッセージを伝えることの大切さの話がありました。

「では、早速やってみよ~う」ということで、筆ペンでらくがきちょうに縦線や横線、波線や水玉などを書きました。筆ペンの先を使ったり、腹を使ったり、立ててみたり、寝かしてみたり。いろんな字が書けて楽しい感じ。

千穂さんに心書を楽しむコツを教えてもらいました。
その1:人目を気にしない
その2:書き順を気にしない~迷ったら下から書こう
その3:筆の持ち方は自由~口にくわえてもイイ
その4:気持ちのままに~うまい、下手は関係ない
その5:文字でなくてもOK~ありのままでOK
その6:まねまねOK~徹底的にパクる(TTP)
その7:はみ出しOK!二度書きOK!~かすれたら何回上書きしてもOK
その8:楽しもう!

そんな話を聞くと「何でもアリ」ということで、なんだかウキウキ楽しくなってきました。

いよいよ作品に挑戦!

それでは、いよいよ作品に挑戦することにしました。
こちらは「枠を作って枠を外す」練習です。
まずは色付きの筆ペンで、コーナーにこんな感じで2カ所書きました。
これは何?キューリ?て感じですが、違う違う、夏の風物詩ですよ。
このラインを枠と見たてて、この枠の内側のスペースに、自由な感性で、文字を入れていきます。縦向き、横向き、全く気にせずOK!
それが枠を外すということだそう。「なるほど!」

じゃ~~~ん!
みなさん、思い思いの「暑中お見舞い状」ができあがりました。
パステルも効果的に使われていて、見ていて楽しいですよね。
なんか、個性が出て楽しい~~~!
こんなお便りもらったら、めちゃくちゃうれしいですよね。

「では、続けてチャレンジしてみよう~」ということで、今度は団扇に挑戦です。同じ「夏」という字も、それぞれの個性で違いますよね。

裏はこんな感じ。

みんな描くものは異なれど、「夏らしさ」はしっかり出ていますよね。
絵を描くのも久しぶりなら、色を塗るのも久しぶり。なんだか童心に返って心が安らぐ感じ。
参加している皆さんも楽しそうです。
習い始めて1年になるというYUKOさんは「今まで筆不精だったけど、ちょっと誰かに何かをプレゼントするときに一言添えてみたり、親にお小遣いあげるときに、ポチ袋に”心ばかり”と書いてみたりするようになりましたね」と話してくれました。

筆ペン一本でみんなとつながれる「心書」にどんどん魅了

中村千穂さんは、兵庫県赤穂市生まれ。3歳の時、高熱を下げるための注射の副作用で徐々に聴力を失い、小学校低学年の頃にはほとんど失聴していました。
地元の普通科高校に進学し、口の動きを読み取って会話をしていたそう。その後、大学の時に手話と出会い、人生が変わりコミュニケーションの楽しさを初めて知ったそうです。大学卒業後は手話を第一言語とし、手話講師や手話パフォーマーとして活動を始めます。30年以上、社会人生活を続けてきましたが、コロナ禍でマスク装着が日常化し、口の動きが読み取れなくなり、コミュニケーションがしんどくなって早期退職をしました。

温かい気持ちになれる千穂さんの作品
温かい気持ちになれる千穂さんの作品

そんななか出会ったのが「心書」でした。心のままに自由に書くことのできる「心書」により、自分が解放され、どんどん魅了されていったそうです。「心書」というツールで、聞こえる人と聞こえない人が、同じ場所で共に笑い語り合える喜びを得ることができたのです。
「自分の心を解放してすっきりして、明日からも頑張る場になったらいいと思う。子ども心に戻ったり、優しい気持ちになれるところも魅力ですね」と千穂さん。

ワークショップ参加後に、千穂さんからいただくこんなハガキもうれしいですね。心和む一枚です。

心書ワークショップ
参加費:初回4,000円、2回目以降3,000円
<赤穂教室>
とき:随時(応相談)
ところ:中村千穂さん自宅(赤穂市尾崎)
問い合わせ・申し込み:manmaru.chiho@gmail.com
<明石教室>
とき:毎週金曜日10:00~12:30、13:00~14:30
ところ・問い合わせ・申し込み:あづまやsannin(明石市二見町東二見725-8)090-6600-6090
中村千穂さんのFacebookはこちら

作品展にもぜひ!

ちょうどいいタイミングで、作品展が開かれますので、そのご案内を。
千穂さんの作品を見たい方、「心書」が気になっている方など、ぜひ行ってみてはいかがでしょう。千穂さんの作品はもちろん、千穂さんと一緒に「心書」を楽しんでいるみなさんの作品も展示されますよ。作品展期間中に、ミニワークショップを開催予定ですので、そちらもお楽しみに。

「作品展 手話でつむぐ 心書とすてきな仲間たち」
とき:2024年8月22日(木)~10月2日(水)8:00~16:00
   ※日・月曜は休み
ところ:Gallery&Cafeほっとたいむ
    兵庫県赤穂市東有年1441-137

<ミニワークショップ>
とき:8月29日(木)14:00~15:00
9月5日(木)14:00~15:00
9月24日(火)10:00~11:00
参加費:1,000円
申し込み:0791-49-2992 (Gallery&Cafeほっとたいむ)
(当日飛び入りも歓迎です)

フリーライター(赤穂市・たつの市等)、御朱印ガール、仏像女子

フリーダムな仕事人で、居住地・赤穂から、兵庫県を中心とした関西一円を飛び回っています。旅行が好き、旅先でおいしいものを食べるのが楽しみな食いしん坊です。手がけた「乙女の御朱印めぐり旅」シリーズ(共著)で紹介しきれない神社仏閣の魅力、女子目線でのグルメやショップ情報、イベント情報なども、西播磨発(赤穂市・相生市・たつの市・宍粟市・赤穂郡・佐用郡)でお届けできたら幸せです。

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