台風10号は危険度最盛期の状態で列島へ、東側を北上すれば関東直撃のおそれも
台風10号は真っ直ぐ列島直撃コース
日本のはるか南海上にあった熱帯低気圧がきょう22日(木)午前3時に台風10号となりました(関連記事)。今後は発達しながら北上し、週明けの27日(火)頃、東日本から西日本にかなり接近し、直撃(上陸)する可能性も大きい進路予想となっています。
5日後の予報円の直径は、熱帯低気圧だった時点では880キロ、台風が発生した時点では800キロ、そしてきょう午後3時の時点では660キロと、予報円が発表されるたびに小さくなっていて、予報円の信頼度が徐々に上がってきている状態です。
予報円のポイントとしては、北緯30度付近まではやや西寄りの成分を持ちつつ北上し、その後は真っ直ぐ北上か、やや東寄りの成分を持ちつつ北上する傾向に変わってきていることです。また予報円はやや小さくなってきたものの、予報円の東側を北上すれば関東に、また西側を北上すれば四国へ向かう可能性もある状態です。
さらに勢力のポイントとしては、27日(火)午後3時現在の暴風域の半径は100キロ程度と予想されていて、決して台風自体は大きくないものの、比較的コンパクトながらも強い勢力で接近してくることです。この時点での最大瞬間風速は55メートルと予想されていて、中心に近い所では、危険なほどの烈風を伴いそうです。
海水温は直撃ギリギリまで30度以上
上図は海水温の状況で、黄色い矢印は、最新の予報円の真ん中を台風10号が進む場合の進路をあらわしています。海水温が30度前後の海域を北上するため、台風10号は発達しますが、注目は紀伊半島ギリギリの所まで30度くらいの海域が広がっていることです。このため、発達の最盛期の状態で、陸地に到達する可能性が考えられます。
気象庁発表の予報円では、更新されるたびに、台風10号の勢力が強まる傾向となっていて、諸外国を含む種々の計算の中には、さらに発達して、非常に強い勢力で直撃を予想する計算もみられます。今後も最新情報にご注意ください。