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【弘前市】寝転がって毛布にくるまってもOK ちびっこも楽しめる天体観測

いるへぼんコトバノデザイナー/いるへぼん雑貨店店主(弘前市)
自由な姿勢で観覧できるプラネタリウム

 天気予報に雪マークばかりが並ぶ季節になりました。この時期、お子さんの遊び場が無くて悩ましいパパママも多いのではないでしょうか。この冬、ちびっこでも安心して星空を楽しめるプラネタリウムへお出かけしてみませんか?

2023年リニューアルしたプラネタリウム

 弘前市のプラネタリウムは、弘前文化センター3Fにあります。かつては背もたれが倒れる椅子に座る、一般的なものでした。2021年に始まった文化センターの建物自体を改修する工事による休館中、投影設備の老朽化などから、小型で移動できるタイプの投影機を導入することになり、そして2023年春、「寝転がれるプラネタリウム」としてリニューアルオープンしました。

人工芝が円形に並んだ観覧席
人工芝が円形に並んだ観覧席

 写真のように、基本的に部屋の中央部に投影機を設置し、そこを囲むように人工芝を敷いています。その上に座ったり寝転がったりして鑑賞できるようになりました。お子さんが小さいと椅子に座らせるだけでひと苦労ということもありますが、これなら抱っこしたり添い寝したりできます。これだけでも、プラネタリウム鑑賞のハードルが下がりますよね。また、クッションやブランケットなどの持ち込みも可能なので、リラックスしてプログラムを楽しむことができます。

 固定型の椅子が無いことで空間に余裕ができたので、ベビーカーのままでも入場しやすくなりました。ただし、混雑時は危険を避けるため、手前の受付スペースにベビーカーを置くことになります。同様に、車椅子でも入場しやすいです。

椅子の数を増やすことや配置を変えることもできます
椅子の数を増やすことや配置を変えることもできます

もちろん椅子席も用意されていますので、床に座るほうが辛い方にも配慮されています。改修によって、より幅広いお客さまに気軽に楽しんでいただけるようなプラネタリウムになったのです。

学齢に合わせたプログラム

幼児〜大人まで幅広く対応したプログラム
幼児〜大人まで幅広く対応したプログラム


 寝転がれるのは良いとしても、まだ星のことをよく理解していないから、子どもが楽しめないのではと不安を感じる保護者さんも居るかもしれませんと。でも安心してください。プラネタリウムでは年代に合わせたプログラムが用意されているんです。

 通常の投影は、20分程度の機械による「今夜の星空自動解説」と25分程度のプログラムとなっています。機械による自動解説は、お天気が良ければ実際に弘前市内で観ることができる星空が投影されます。プラネタリウム観覧後、夜になったら家族で探してみると、より天体を身近に感じられるのではないでしょうか。プログラムには「幼児向け」「小学生向け」「一般向け」があります。幼児向けでは、太陽や月の動きや変化、宇宙についてなど絵本のような物語テイストで見せてくれます。小学生向けでは、理科の授業で学ぶような月の満ち欠けや宇宙の仕組みなどについて学べる内容です。そして一般向けでは、宇宙全般について、銀河系について知ってるようで普段あまり意識していない天文学について知ることができます。いずれのプログラムも飽きること無く楽しめるかと思います。また、未就学児だから小学生向けプログラムを見てはいけない、といった年齢制限があるものではありません。実際、空き時間にぷらっと子供向けのプログラムを観る、という大人も意外といるのだそうです。

弘前市民なら小中学生無料

 プラネタリウム観覧料には、色々なサービス料金が設定されています。弘前市内在住の小・中学生、あるいは弘前市内の小中学校へ通学しているなら、観覧無料になります。これは、親子で観覧する時にとても嬉しい制度ですね。他にも、高齢の方の料金サービスや、外国人留学生の方へのサービスもあります。証明書などが必要になりますので、事前に公式ホームページで確認しておくと安心です。

 

 冬は、天体観測に向いていると言われています。冷たく澄んだ空気が、星をきれいに見せてくれるのだそうです。星座に詳しくなくても、お天気のいい日に親子で星空を見上げるのは、なんだか楽しそうです。プラネタリウム体験が、お子さんの科学への好奇心を刺激するかもしれません。ぜひこの冬、親子や友だち同士誘い合って、プラネタリウムで天体観測してみませんか?

【弘前市文化センタープラネタリウム】

住所:弘前市下白銀町19-4 弘前文化センター3F

定休日:火曜日

観覧料:一般250円 / 小中高校生120円 / 未就学児無料

ただし、弘前市内小中学校の児童・生徒は無料(身分証明書を持参いただくと安心です)

アクセス:土手町循環バス 文化センター前下車 すぐ

駐車場:有り 1時間まで無料

※その他、投影スケジュール等は中央公民館HPをご覧ください。

弘前市立中央公民館HP「プラネタリウムのご案内」

https://www.city.hirosaki.aomori.jp/chuokominkan/planetarium.html#%E6%8A%95%E5%BD%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E7%B4%B9%E4%BB%8B

コトバノデザイナー/いるへぼん雑貨店店主(弘前市)

おおまかおおらかおおざっぱなO型道産子。縁もゆかりも思い入れも無い青森県で暮らす兼業主婦。コトバノデザイナーという謎の業務と、空想雑貨店店主という更に不思議な職業を生業としています。車社会青森県では非常に重要な自動車運転免許を持たず、ママチャリダーと称してあちこちへ駆け回りつつ、車を使わずに暮らしを楽しむ情報も発信中。英語より津軽弁が堪能です。青森県外出身者として、移住者の仲間づくり活動もしています。

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