【奈良市】小説の神様の旧居は今も映える芸術的建造物だった!!
こんにちは、奈良を愛する地域情報発信者のモチです!
今回は小説の神様とうたわれた「志賀直哉旧居」を紹介したいと思います。
志賀直哉と言えば昭和を代表する超有名な小説家ですが、小説家の神様が奈良を愛していたことを皆様はご存じでしょうか?
本記事を通して志賀直哉がどれだけ奈良に思い入れをしていたかを理解して頂けたらとてもうれしく思います。
まずは志賀直哉旧居がどこにあるかをお伝えします。
志賀直哉旧居は奈良で有名な「浮御堂」から徒歩でいける距離です。公共機関を利用される方は、市内巡回バスの「破石町」で下車して下さい。
小説の神様と呼ばれる志賀直哉が当時どのような暮らしをしていたのか、早速おじゃまして確認してみましょう!
数奇屋造りの趣きある建造物
奈良にある志賀直哉の旧居は、数奇屋(茶室)風を取り入れた建築です。そのため、建物のあちらこちらに茶の湯や生け花などを楽しめるよう工夫をしています。
開放的な趣きある客間から、
最高の景色が見えます!! 風が入ってくるので、夏も快適に過ごせそうです。
茶室風の建築だけあって、窓もおしゃれです。
正面に見える部屋は、志賀直哉の2階の書斎です。とてもシンプルではありますがどこか趣きがあり、いかにも小説家らしい部屋だと思いました。
この書斎でかの有名な作品「暗夜行路」を完結させたとのこと。
2階だけでもすごかったですが、1階はさらに映える建物がありました!!
小説の神様はとてもハイカラだった!!
この志賀直哉旧居は志賀直哉本人が設計をしたと言われています。
1階の建物を見た時に感じたのは、小説の神様は文章だけでなく美的センスも超一流だったんだなということです。
それがどういう意味かは写真を見たら理解できると思います!!
上記は食堂ですが、色々おしゃれ過ぎませんか?
華やかさの中にもどこか心温まる落ち着きの空間を創り出しています。
上記は西洋の文化を取り入れたサンルームです。ここで当時の文人や画家が集まっていたと言われています。
ヨーロッパの屋敷にでもいるような感覚におちいりました。
洋風なサンルームに和の手洗い場兼冷やし場の蹲(つくばい)を設置しているところに志賀直哉のセンスの高さを感じました。
1階の書斎は2階の書斎と雰囲気が大きく異なり、頭の中にまた違うイメージが湧いてきそうな感じがしました!
私は小説家ではありませんが、こんな場所ならスラスラ書き物ができそうです。小説家にとってはパワースポットとなりそうですね。
建物内にある庭です。古い文化と奈良の美しい自然を取り入れているところに神様の粋を感じます。
心落ち着く茶室もありました。茶室から見える窓の景色は当時にタイムスリップしたような感覚になります。
想像をはるかに超えた敷地面積
ここまでの内容から、志賀直哉が奈良の住まいに思い入れがあったということがおわかり頂けたかと思います。
実はこの旧居、ハイカラなだけでなく、めちゃくちゃ広くて見どころがあります!!
広すぎてすべて見終わるまで1時間弱かかりました。
外にでると広大な庭があり、
明治や大正時代を感じさせる魅力的な敷地があります。
風流な池もあってわびさびを感じてしまいました!
写真以外にも、下記様々な見どころがあります。
- 浴室
- 女中部屋
- 台所
- 夫人の間
- 直哉の居間
- 子供の勉強部屋
- 子供用プール
どの建造物、すべて古いものでありながら芸術的な建築ばかりでした!!
表門からではまったく想像ができない映えの邸宅なので、志賀直哉のファンだけでなく、建築マニアの方にも訪れる価値があるおすすめの場所です。
奈良県指定文化財となっているのも納得のボリューム感ある文化的スポットなので、時間に余裕があるときに是非訪れてみて下さい!
志賀直哉旧居
所在地: 奈良市高畑町1237-2
TEL/FAX:0742-26-6490
営業時間:9:30~17:30(3月~11月)
9:30~16:30(12月~2月)
休館日:年末年始(12/28〜1/5)
拝観料:大人:350円
中学:200円
小学:100円
※30名以上の場合は団体割引
駐車場:なし
交通:JR奈良駅/近鉄奈良駅から市内循環バス10分「破石町」下車
東へ徒歩4分、北に1分、旧居の標識あり