燃えにくい段ボール!その特性、利点、そして活用法について考えてみる
こんにちは!木矢部通です。
今回は、燃えにくい段ボールについて解説します。
段ボールって紙製品なので、基本的にはよく燃えます。つまり火災が発生した場合は、その火災をさらに進行させてしまう可能性があるわけです。
そこで、最近では燃えにくい段ボールが注目されています。
それでは、燃えにくい段ボールの特性、そのメカニズム、そして利点について詳しく解説していきます。
燃えにくい段ボールの特性
燃えにくい段ボールの特性について解説します。具体的には、燃えにくい段ボールがどのようにして燃えにくさを実現しているのか、そのメカニズムについて紐解いていきましょう。
燃えくい段ボールのメカニズムとは?
燃えにくい段ボールのメカニズムは、主にその素材と特殊な加工によるものです。一般的には、段ボールに防炎剤を含む化学物質を表面の紙に浸透させることで、燃えにくさを再現しています。
これらの化学物質は、熱を吸収し、燃焼を遅らせる働きをするでしょう。
燃えにくい段ボールの利点
燃えにくい段ボールの最大の利点は、火災のリスクを軽減することです。また、軽量でありながら強度が高く、通常の段ボールと同様に加工が可能なため、様々な用途に使用できます。
さらに、環境に優しい点も大きな利点で、リサイクル可能な素材であることが多いです。
燃えにくさの指標とは?
防炎性能とは何か、日本防炎協会の防炎認定とは何か、そして防炎性能のレベルについて解説します。
そもそも防炎って何?
防炎とは、物質が燃えにくい性質を持つことを指します。具体的には、火元から離れた場合に自己消火する性質や、燃焼が進行しづらい性質を持つことを意味します。
日本防炎協会の防炎認定とは
日本防炎協会の防炎認定は、製品が一定の防炎性能を持つことを証明するものです。この認定を受けるためには、厳しい試験をクリアしなければなりません。
防炎性能のレベルについて
防炎性能のレベルは、製品がどれだけ燃えにくいかを示す指標です。一般的には、防炎性能は「難燃性」「防炎性」「不燃性」の3つのレベルに分けられます。
いろんな燃えにくい段ボール製品
ここでは、市場に出回っているさまざまな燃えにくい段ボール製品を紹介します。それぞれの製品の特性や利点を理解することで、自分のニーズに最も適した製品を選べます。
ラフェップ(レンゴー株式会社)
ラフェップはレンゴー株式会社が開発した防炎段ボールです。一般的な構造用防炎合板2級規格品と比べ、重量は約1/6、強度は同等以上を有しながら、通常の段ボール同様の加工ができ、美しいオフセット印刷も可能です。
また、防炎加工に用いられる薬剤は人体に安全無害で、もちろん100%リサイクルも可能です。使用用途としては、災害時の避難所用間仕切りなどで活躍できそうです。
ファイアレスボード(株式会社トーモク)
ファイアレスボードは株式会社トーモクが開発した難燃段ボールです。紙製の段ボールに特殊加工を施し、燃えにくい性質を持たせています。
難燃性能としては、JIS防炎2級相当以上の試験に合格しています。
使用用途としては、災害時の間仕切り、火薬、化学薬品向けの箱などが期待されています。
(参考:ファイアレスボードについて|トーモクHP)
防炎パネル(日本セキソー株式会社)
日本セキソー株式会社の防炎パネルは、公益財団法人日本防炎協会の防炎製品認定を取得しています。この製品は、延焼拡大を防ぐ防炎製品で、ディスプレイ素材としての機能性も高いです。
使用用途としては、災害時の間仕切りから、美粧性に優れた特性から印刷なども綺麗な仕上がりになるため、ディスプレイ関係のお仕事も可能。
防炎厚紙展示用パネル(フジダン株式会社)
フジダン株式会社の防炎厚紙展示用パネルは、公益財団法人日本防炎協会の防炎製品認定を取得しています。現行の防炎合板よりも安価で、紙製なので環境面でのリサイクル適性も高い製品です。
展示会などで使用するパーティションで活躍を期待。
燃えにくい段ボールの活用例
燃えにくい段ボールは、家庭やビジネス、防災対策として幅広く活用できます。
家庭での活用法
家庭での燃えにくい段ボールの活用法としては、収納ボックスやDIYの材料として使用が考えられます。また、子供の工作用の材料としても安全に使用できるでしょう。
燃えにくい段ボールは、家庭での使用において多くの利点を提供します。例えば、子供の工作用の材料として使用することで、安全性を確保しながら創造性を促進すできます。
また、収納ボックスやDIYの材料として使用することも可能です。また、防災対策として、非常用のトイレの材料や、避難所での間仕切りとしても使用されています。
ビジネスでの活用法
ビジネスでの活用法としては、商品の包装材や、展示会でのディスプレイ材として使用することが考えられます。また、オフィス内での仕切りやパーテーションとしても活用できます。
ビジネスの場では、燃えにくい段ボールは商品の包装材や、展示会でのディスプレイ材として使用することが考えられます。また、オフィス内での仕切りやパーティションとしても活用できます。
さらに、店内の棚やディスプレイも段ボールで作られている例があります。これらは軽量で設置が簡単であり、コストも抑えられるため、ビジネスにおけるコストパフォーマンスの観点からも有用です。
防災対策としての活用法
防災対策としては、燃えにくい段ボールを使用することで、火災のリスクを軽減できます。特に、火災が起こりやすい場所や、火災による被害が大きくなりやすい場所での使用が推奨されます。
防災対策としては、燃えにくい段ボールを使用することで、火災のリスクを軽減できます。特に、火災が起こりやすい場所や、火災による被害が大きくなりやすい場所での使用が推奨されます。
また、非常用のトイレの材料として、または避難所での間仕切りとして使用されることもあります。これらの活用法は、災害時における生活の安全性と快適性を向上させるための重要な手段でしょう。
調達の注意点
燃えにくい段ボールを調達する際の注意点について解説します。大ロットの購入が必要な可能性や、燃えないわけではないという点、製品の選び方と注意点について説明します。
大ロットの購入が必要な可能性有
燃えにくい段ボールは、一般的な段ボールに比べてコストが高いため、大ロットでの購入が必要な場合があります。
燃えないわけでない
燃えにくい段ボールは、名前の通り「燃えにくい」ものであり、「絶対に燃えない」というわけではありません。したがって、火源から離して使用するなど、適切な取り扱いが必要です。
製品の選び方と注意点
製品の選び方と注意点としては、まず、自分の用途に合った製品を選ぶことが重要です。また、製品が防炎認定を受けているかどうかを確認することも大切です。さらに、製品の価格や、必要な数量、リサイクル可能かどうかなども考慮する必要があります。
まとめ
燃えにくい段ボールは、その特性と利点を活かして、私たちの生活をより安全にするための一つの手段となります。しかし、製品の選び方や調達の注意点も理解しておくことが重要でしょう。
この記事が、燃えにくい段ボールについての理解を深め、その活用を考えるきっかけになれば幸いです。
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