段ボールって燃えやすいの?火事は大丈夫?日常で気を付けるべきポイント
こんにちは!段ボールアドバイザー兼Webライターの木矢部通です。
段ボールって燃えやすいよね、、、そんな疑問を持ったことはありませんか?
段ボールは紙なので燃えやすいです。しかし、その燃えやすさについては詳しく知られていません。
この記事では、段ボールの燃えやすさ、保管方法、そして実際に燃やしてみた結果について詳しく解説します。
◆この記事で分かること
段ボールの燃えやすさを知った上、保管方法や使い道を探れて、安心感を得られます。
段ボールの燃えやすさとは
段ボールは紙素材で構成されているため、基本的に燃えやすいです。たとえば、ティッシュペーパー、新聞紙などはライターで火をつけるとすぐに燃えて灰へと変わります。(さすがに段ボールは新聞紙などより燃え辛いです。)
段ボールの燃える要因について
段ボールは紙なので、火をあてるとすぐに燃えます。しかし、段ボールが燃える要素は火源の存在だけではなく温度の上昇も要因の一つです。
紙の発火点はカレンダーなどで使われる上質紙で450度程度。新聞紙で290度程度と言われています。段ボールは新聞紙よりも分厚いことを踏まえると290度が自然発火のポイントになりませんが、高温での保管や使用は注意が必要です。
段ボールの材質による燃えやすさの違い
燃える特性で解説したように燃えやすさは厚みや素材に関わります。それを踏まえると弱い材質の方が燃えやすいです。
段ボールの表面で使われる材質には、一般的なもので「C(ジュート)」と「K(クラフト)」に分けられます。「C」の方が古紙の含有率が高いため、材質として弱く、色も薄い灰色に近い色目になっています。
もう一方の「K」は材質として「C」よりも強く、茶色が濃い色目となります。
段ボールの火災リスクとは
段ボールは基本的に燃えやすいため火災発生時の近くにあるだけで、火災のリスクを高めてしまいます。よって無駄に家の中や、家の周りに保管しておかないようにしましょう。
段ボールの保管方法
続いて、段ボールの保管方法について詳しく解説します。
安全な保管場所
段ボールの保管場所としてはスペースに余裕があるのであれば玄関口、収納の中などに固めて、保管しましょう。保管期間においては長期間の保管を推奨しておらず、数か月単位で保管し続けないようにしましょう。
保管時の注意点
保管時の注意として、長期間置いていると虫の発生にもつながりかねないため、おすすめしません。また、屋外で保管しておくこともおすすめしないです。
火災の原因の一位はタバコの不始末を押さえて、放火が一番です。家の周りに燃える燃料となる段ボールは置かないことが良いでしょう。
実際に段ボールを燃やしてみた
キャンプ中に焚き火の燃料として使用できないか段ボールを燃やしてみることにしました。燃やしてみた結果と、燃やす際の注意点について説明します。
今回、燃やしたものは段ボールのハニカムです。材質自体は段ボールと同じなので、燃え方などは参考になると思います。
ライターで頑張って火を近づけ続けることで、簡単に火が燃え移り、安定して燃えていきました。ただ、すぐに灰になるため、焚き火用の火起こしでは少し不十分に感じました。
考え方としては、キャンプやバーベキュー時に火起こしのための着火剤を忘れてどうしようもない時に限って役立つ燃料だと位置づけます。
また灰となった後に、風で灰が飛び散るため、周りのキャンパーにも迷惑をかけかねないことを考えるとキャンプでは少し使いたくないかなと思いました。
燃えにくい段ボール
実は日本には防炎段ボールという燃えにくい段ボールが存在します。防炎段ボールは段ボール業界におけるトップメーカのレンゴーが製造しており「RAFEP(ラフェップ)」という名前で販売されています。
段ボールの表面を防炎薬液によるコーティングがされており、日本防炎協会の認定を取得している商材です。あくまで「燃えない」のではなく、燃え広がり辛いため、災害時避難所のパーティションなどで使用が想定されています。
ちなみに一般消費者は手に入れ辛いと思われます。
まとめ
この記事では、段ボールの燃えやすさとその取り扱いについて詳しく解説しました。段ボールの種類による燃えやすさの違い、適切な保管方法、そして実際に燃やしてみた結果など、段ボールに関する重要な情報を提供しました。
段ボールは私たちの生活に欠かせない存在ですが、その取り扱いには注意が必要でしょう。