あなたの荷物は大丈夫?梅雨時期の段ボールで気を付けるべき湿度と強度の関係性
こんにちは!木矢部通です。
梅雨の季節は、天気が崩れるため家にこもりがちじゃないですか?
そんな時だからこそ家の掃除や整理を行う人も多いのではないでしょうか?
近年、持物の整理で欠かせないのはフリマアプリです。フリマアプリで商品を送る際に使う段ボールは、湿度の影響を大きく受けます。
湿度が高いと、段ボールの強度が落ち、形が崩れやすくなるでしょう。
この記事では、梅雨時期の段ボールの問題点、湿度と段ボールの強度の関連性、考えられる荷物の影響度、そして対策について解説します。
梅雨時期の段ボールの問題点
梅雨時期には湿度が高くなり、これが段ボールに悪影響を及ぼします。段ボールは木材パルプと古紙から作られており、湿度の変化により吸湿と放湿を繰り返します。
湿度が90%以上の日が数日続くと、段ボールの強度はピーク時より半減します。下手をすると2~3割程度の強度にしか耐えられない場合もあります。
荷重に耐えられなくなると潰れてしまい中の製品を傷つけてしまうこともあるでしょう。また、湿度が高い状態が続くと、ダニやチャタテムシなどの害虫が発生しやすくなるので注意が必要です。
湿度と段ボールの強度:その関連性
湿度と段ボールの強度は密接に関連しています。湿度が50%の時は、段ボールの表面に含まれる水分量を含水率と言いますが、約7~10%程度を保っています。
そのような中、湿度が90%以上の日が数日続くと、含水率が15%近くにまで上昇します。含水率が1%上がることで、段ボールの強度は10%下がると言われているため、通常時の強度より半減することは間違いないでしょう。
湿度が高いときの荷物の影響
湿度が高いときには、段ボールの強度が下がっているため上に荷物を載せられた際に耐えられない可能性が高まります。また湿度の影響を受けている場合は全方向からの力に弱くなっている状態なので、段ボールの取り扱いには注意が必要です。
段ボールの湿度対策
梅雨時期の段ボール問題を解決するための対策について解説します。湿度に強い材質の選び方、より丈夫な段ボールの選択、そして適切な保管方法についての具体的なアドバイスを提示します。
対策①:湿度に強い材質する
湿度に強い材質の段ボールとしては、特殊な塗工剤をコーティングした耐水段ボールや防湿段ボールがあります。中には水産物を梱包する段ボールもあるため、その耐水性能は十分な効果が期待できるでしょう。
また耐水段ボールよりも少し効果が下がりますが、撥水段ボールというものもあり、湿度が高い環境でも影響が受け辛い特徴があります
もし湿度に強い材質が必要な場合、一般家庭でのご使用であれば撥水段ボールを検討することをおすすめします。ちなみに耐水段ボールは調達困難なので選択からはずした方が良いでしょう。(撥水段ボールは通販でも購入可能です。)
対策②:1ランク上の材質を選択する
現状、使用している材質を1ランク上げるだけでも湿度に対しての強度を上げることができます。例えば、AフルートのC5材質を使用している場合、AフルートのK5へ変更するだけで、ある程度の強度アップが実現されます。
またBフルートであればAフルート、AフルートであえばWFフルートなんていう切り替えも大きな効果が期待できます。耐水性能、撥水性能を求めることで単価が大きく上がることを考えれば、場合によっては材質を1ランク上げるだけで問題解決できる場合もあるため一つの案として頭の片隅に入れておいてもらえると幸いです。
対策:保管方法
梅雨時期の段ボールの保管方法としては、湿度が溜まりやすいところでの保管は避けましょう。しかし、一番良いのは、保管しないことをおすすめします。
仮にどうしても段ボールを保管しなければならないのであれば、できるだけ風通しが良いところで保管するようにしましょう。
まとめ
梅雨の季節は、段ボールの強度に影響を与え、私たちの生活に様々な問題を引き起こします。しかし、適切な知識と対策を持つことで、これらの問題を最小限に抑えられるでしょう。
その対策として湿度に強い材質の段ボールを選ぶこと、1ランク上の材質を選ぶこと、適切な保管方法を実践することで、あなたの大切な荷物は梅雨の季節もしっかりと守られます。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。