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【準プレーオフ第1戦】9回裏0-0で4番パク・ピョンホがサヨナラ弾 キウムが先勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
バックスクリーンにサヨナラ弾を放ったパク・ピョンホ(写真:キウムヒーローズ)

6日の韓国KBOリーグ・準プレーオフの第1戦、公式戦3位のキウムヒーローズとワイルドカード決定戦を勝ち上がったLGツインズ(4位)の対戦は劇的な幕切れに。

0-0の同点で迎えた9回裏、キウムはこの回の先頭打者4番のパク・ピョンホ選手が、LGの抑えコ・ウソクが投じた初球、153キロのストレートをバックスクリーンに運び、サヨナラソロホームランで初戦を制しました。

サヨナラのホームへと向かうパク・ピョンホ(写真:キウムヒーローズ)
サヨナラのホームへと向かうパク・ピョンホ(写真:キウムヒーローズ)

この試合、キウムの先発ジェイク・ブリガム投手(元楽天)とLGの先発タイラー・ウィルソン投手が共に好投します。

ブリガム投手は6回までLG打線を四球一つに抑えるノーヒットピッチングを見せると、一方のウィルソン投手は6回までキウム打線に毎回ヒットを許しながらも0点に抑えました。

LGは7回表、代打のパク・ヨンテク選手がチーム初ヒットで出塁し、無死一塁とするも代走がブリガム投手の牽制球によってタッチアウト。後続がチャンスを作るも先制することは出来ませんでした。

一方のキウムも8回1死から四球で出塁した走者が、ウィルソン投手の牽制球で刺されるなどこの回も無得点に終わりました。

ブリガム投手は6回2/3、83球を投げて被安打2、奪った三振は6つ。ウィルソン投手は8回106球、8安打7三振。ともに無失点ピッチングを見せ、ポストシーズンにふさわしい白熱の一戦を作り出しました。

1-0で初戦を勝利したキウム。準プレーオフにはアドバンテージはなく、第1戦を終えた対戦成績はキウムの1勝、LGの1敗です。準プレーオフは5試合のうち、先に3勝した方がプレーオフに進出します。

◆「韓国代表選手同士の対戦で決着」

試合の均衡を破るサヨナラアーチで試合を決めたパク・ピョンホ選手は、11月に行われるプレミア12でも韓国代表の4番打者として期待されています。

一方、9回裏にマウンドに上がり、初球をいきなり被弾したコ・ウソク投手も、代表入りしているプロ3年目のクローザーです。準プレーオフ第1戦は両代表選手の明暗が大きく分かれたゲームとなりました。

◇10月6日(日)の結果

・準プレーオフ第1戦

 キウム 1- 0 LG(コチョク)

 勝:オ ジュウォン

 敗:コ ウソク

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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