英語と日本語は「発声が違う」って聞いたことありませんか？

Hello! 英語コーチ＆英語発音指導士(R)のChiikoです。

聞き取りやすい英語の発音は、実は「発声」つまり声の出し方が鍵になるんです。

今回の記事を読めば、日本語とは違う英語ネイティブの発声がわかり、さらに歌も上手になっちゃうかもしれません！

（１）あなたは日本語発声？英語発声？

まずちょっとした実験をしてみましょう。

次の英文を、声に出して普通に読んでみてください。

I had a great time at the party last night.

「昨夜はパーティ―で素晴らしい時間を過ごした」という英文ですね。

では、次に、同じように読むのですが、今度は鼻をつまんだまま言ってみてください。

I had a great time at the party last night.

鼻をつまんで読んだとき、もし鼻に声が詰まったような感じがしてうまく声が出せなかったとしたら、あなたは「日本語の発声」のまま英語を読んでいる可能性が高いです。

実は、英語の発声では、鼻をつまんだままきれいに読めるんです。

もちろん、mやnの音など、最初から鼻にかかる音は言いにくくなりますが、それ以外の部分は比較的スムーズに声を出すことができます。

さぁ、あなたは「日本語発声」？「英語発声」？どちらか試してみましょう！

（２）声が違う！英語と日本語

ハリウッドの女優さんが意外と「太くて低い声」で話すことが多いのに気づいたことはありませんか？身長が高くなくても、声は響いて強い印象を持ちます。

英語は喉が開いてリラックスして発音するため、響きが大きくなるのです。

一方、日本人の発声は、一般的に高く、細い声と言われます。

特に、女性の場合は、「高めの柔らかい声で話す」のが良しとされる文化が長らくあったため、習慣的にそのような声を出す人が多いです。

また、鼻にかかった発声をするため、鼻をつまむと声が出にくくなるのです。

発声が違うと、そこに英語の発音やリズムがうまく乗りません。

例えば、J-popの歌い方で洋楽を歌ったり、合唱の発声でロックを歌ったりすると、なぜかうまくいかない感覚に陥りますよね。

聴いているほうも、何かがハマらなくて違和感がありませんか？そんなイメージです。

日本語発声のまま英語を話すと「何か違和感のある」「聞き取りづらい」と感じられることがあります。信頼性や自信があまり感じられない話し方になるかもしれません。

そのため、英語の発音改善に取り組む方は、発声にも意識を向けてみましょう！

（３）英語の発声にするには

英語と日本語の発声の違いは、生まれつきではなく、練習で変えられるものです。

ボイストレーニングで発声を変えられるように、英語の発声も繰り返し練習すれば身につきます。

では、英語の発声を練習する簡単な方法を紹介します。

次のステップを試してみてください。

一度でうまくいかなかった人は、鼻をつまんだまま「あーーーー」と伸ばして、ゆっくり声をお腹の中に落とすようにイメージしてみましょう。

ため息でうまくいかない人は、気持ちいい温泉につかったときみたいに声を出してみてくださいね。

うまく英語の発声ができた場合、声の高さは少し低くなり、それまで顔の上のほうにきていた音の振動が、喉や胸に落ちてきたと思います。

これが英語の基本発声ポジションです。（そして、歌もこのポジションから歌うと、声が響いて上手になります！）

（４）英語発声で読んでみよう

先ほどの英語発声のポジションで英文を読んでみましょう。

練習：英語発声で読んでましょう

① I had a great time at the party last night.（昨夜はパーティで素晴らしい時間を過ごした）

② I waste too much time watcing YouTube.（ユーチューブを見て時間を無駄にし過ぎちゃう）

③ Wishing you a happy and peaceful New Year!（良い年をお迎えください！）

いかがでしたか？

わからなくなったら（３）に戻って、声の出し方を確かめてくださいね。

鼻をつまんで読み、うまく読めたら離して読んでもいいですね。

繰り返してみると、「なんだかいい声になってる！」と気づくと思いますよ♪

まとめ

みなさんもぜひ、この記事を参考にして英語の発声を練習してみてください。

続けることで、発音がグッと良くなるはずですよ！