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【葛飾区】閑静な回廊から涼しい庭園を満喫!邃渓園は初秋の気配が漂いはじめています

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

葛飾区の観光地といえば、ご存じ、柴又帝釈天。いつも参拝客でにぎやかなお寺ですが、実は本堂の奥には、穴場的に閑静な庭園があります!

その名は題経寺邃渓園(だいきょうじすいけいえん)。柴又帝釈天の本当の名前は経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)なんですよ。こちらの庭園で、季節の変わり目を感じてきました。

帝釈堂と本堂の間の回廊をくぐると…

高床の回廊の下を進みます。
高床の回廊の下を進みます。

奥まったところにある庭園入口。ここで靴をぬぎます。
奥まったところにある庭園入口。ここで靴をぬぎます。

庭園の入口があります。この建物は昭和四年に落成した「大客殿」。この玄関にある受付で、入場料を払います。大人400円・子ども(小中学生)200円。その価値は十分にあります。

大客殿に入ると緋毛氈が敷かれた回廊が伸びており、目の前には池泉回廊式庭園が広がっています。大きな池を渡る風が涼しい!

建坪150坪、総桧造りの大客殿は、東京都の選定歴史的建造物
建坪150坪、総桧造りの大客殿は、東京都の選定歴史的建造物

池泉の対岸の回廊から見た大客殿。立派です!
池泉の対岸の回廊から見た大客殿。立派です!

端正な庭園の一画では、背の高いススキの穂も風に揺れていて、早くも初秋の気配を感じました。

池に影を映すススキ。風に揺れる様子に秋の気配が…
池に影を映すススキ。風に揺れる様子に秋の気配が…

池を渡る平石橋のそばに茂る蓮
池を渡る平石橋のそばに茂る蓮

池に咲く蓮の花と、花びらが散った後のうてなも、夏から秋への季節の変わり目を伝えてくれています。

庭をめぐる閑静な回廊。このあたりに座ると眺望抜群。
庭をめぐる閑静な回廊。このあたりに座ると眺望抜群。

庭園に降りることはできませんが、屋根の付いた回廊が庭をぐるりと取り囲んでおり、一回りして庭園全体を鑑賞することができます。暑さも雨も避けられるのが嬉しい!

閑静な回廊の一隅に腰を掛けて、過ぎ行く夏を惜しみながら、緑と池の空気をのんびり楽しむのも素敵です。

さて、邃渓園のチケットは「帝釈堂彫刻ギャラリー」の鑑賞もセットになっています。庭園を楽しんだら、こちらもお見逃しなく。
順路に沿って回廊を進むと、帝釈堂内陣の壁を総ガラス張りにした「彫刻ギャラリー」があります。

右手が彫刻ギャラリー。帝釈堂内殿は建物ごとガラスの壁に覆われています。
右手が彫刻ギャラリー。帝釈堂内殿は建物ごとガラスの壁に覆われています。

「法華経」の説話の中から選び出して刻まれた10枚の彫刻は、美しく精緻を極めたもの。密度の高い世界に圧倒されます。

金子光清作「三車火宅の図」
金子光清作「三車火宅の図」

静かに季節を味わえる邃渓園と、素晴らしい彫刻を見られる「彫刻ギャラリー」。
柴又帝釈天へお越しの際には、ぜひ足を運んでくださいね。

【基本情報】
施設名 邃渓園
住所 東京都葛飾区柴又7-10-3
電話 03-3657-2886 題経寺
開園時間 9:00~16:00(15:30に受付終了)
定休日 無休 (12月28日~1月3日は庭園のみ閉園)
料金 帝釈堂彫刻ギャラリーと共通で、大人400円、子ども(小中学生)200円
公式HP http://www.taishakuten.or.jp/

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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