HSPが『現実逃避』しないために必要なこととは!?
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
繊細なHSP気質のあなたはこれまでにいま目の前にあること、現実から逃げ出したいと思ったことはないでしょうか?
どんな人でも現実で生きるのはしんどいときがあるので、「もういや!」と投げ出してしまいたいと思う瞬間があります。
「繊細さん」という認識のあるあなたも、現実から逃げたい願望を抱いたこともあるのではないでしょうか。
そこで今回はHSP気質のあなたが現実から逃げないための方法について解説していきます!
HSPの人は現実から逃げ出しやすい面がある
HSP気質の人は感覚の能力が強いことが影響して、持ち合わせた性質的に現実から逃げたくなるのも無理はありません。
感覚の能力が強いと小さなことでも気になりやすい・感情面も揺れやすいため、日常の中でつらさやしんどさを感じてしまいます。
敏感すぎて現実に集中しにくい
五感の機能すべてが敏感に動いているので周りが気になってしまい、やるべきことがある現実になかなか集中できません。
データ入力の仕事をしているときに周りに大声で喋る人がいる、隣に強い香水をつけている人がいる、自席の前が通路で移動する人が多い中で作業に集中できますか?
五感が敏感すぎなければ気にならないことであっても、鋭すぎるために周りの状況が刺激となって作業を妨げられてしまいます。
やらなくてはいけないことがあるのに集中できないジレンマで、感覚面で邪魔が多い環境から逃げたいと感じるでしょう。
HSP気質の人は責任感が強いので目の前のことに取り組めない自分の状態に、罪悪感を持つ場合がある点も逃避を生み出す要素の一つなんですね。
現実の中で傷つく場面が多い
敏感すぎる性質は相手のちょっとした言動や行動にも反応してしまい、気持ちが落ち込んで現実の中で傷つく場面が多いです。
雰囲気で相手の感情を読む・自分に重ねて感じる能力の高さから、人が示す対応をマイナス方面で捉えて心がざわついてしまうのでしょう。
精神的に傷つくことが多い毎日を送っていると、「こんな辛い現実から逃げ出したい」と重いやすくなります。
HSPの人が現実から逃げないためにするべきこと
HSP気質の人が現実と向き合って逃げないためには、何をすれば乗り越えることができるのでしょう?
まずは足を引っ張っている感覚面、疲れやすい心を整えてあげる工夫がおすすめです。
環境をできる範囲で自分なりに整える
あなたを取り巻く環境の中で感覚面の刺激を少なくする目的で、自分なりにできる範囲で負担を抑える自衛をして状態を整えましょう。
- 雑音が入らないようにするアイテムを使う
- 好きな香りがするアイテムを置き気になる匂いを緩和する
- 卓上パーテーションなどで視覚の範囲を調整する
職場で相談できるのであれば上司に話をして、席替えが可能なら集中しやすい場所に変えてもらってください。
予定をメモ書き通りに行っていく
目の前のことに集中するには作業予定をメモに書き、その通りに取り組むようにすると良いです。
仕事・プライベートを問わず自分がするべきことが文字で分かると、意識が現実に向きやすくなり逃げないようになります。
管理がしやすくなるメリットもあるので、忘れることが減りミスを起こさなくなるでしょう。
やることは1つずつにする
現実で複数のことを同時に行うと混乱してしまうので、やることは1つずつこなしていきます。
同時に並行作業をすると効率が良いと思う人もいますが、思考が深いHSP気質の人は頭がパンクしやすくなるのでおすすめではありません。
作業を1つ完了させてから次のことに取りかかる方が、落ち着いて没頭でき効率性が増すはずです。
定期的に一休みをする
敏感すぎると五感がいつもフルに働いている状態であるため、定期的に一休みして感覚機能を労わってあげてください。
感覚機能を使い続けていると精神的にストレスとなり、やる気が低下する原因になってしまいます。
軽く深呼吸したりコーヒータイムを作るなどして、感覚の活動をストップしてあげましょう。
心の負担を軽くするケアも行うことがおすすめ
敏感な性質を持つ人はストレスを感じやすいので、心の負担を軽くしてあげるケアも思考を整える上で役立つおすすめの方法です。
心にかかるストレスは自律神経を乱す元となり、集中力が落ちて現実から目を背けることにつながります。
適切なケアで心をリラックスさせてあげれば自律神経も整い、目の前のことに熱心に取り組める上に健康面でもプラスとなる効果が得られます。
深呼吸・運動・マッサージ・睡眠など、メンタルヘルスに良い方法を実践してみてください。
時には自分を抑えて向き合うことも必要
世間的なあなたの評価を下げないようにするためにも、繊細な自分のHSP気質を抑えて現実と向き合うことも時には必要となってきます。
精神的な負担が大きいと予想される場面を迎える前に、自分でできる準備と覚悟をして臨むようにしましょう。
つらい・しんどいと感じる場面に対処する経験を積むと、精神的な耐性も強くなっていきます。とはいえ、無理しすぎは禁物ですので、我慢に我慢を重ねてまで向き合い続けることはしないようにしたいですね。
まとめ
HSP気質の人は感覚面が鋭いために現実でするべきことに集中できなく、逃げてしまいたいと考える傾向が高いです。
繊細で傷つきやすい人にとって日常での負担は大きいですが、感覚への刺激を抑える自衛策をとることでいま目の前にある現実と向き合えるようになるでしょう。
とはいえ、無理しすぎは禁物ですので、我慢に我慢を重ねてまで向き合い続けることはしないようにしたいですね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
「人の顔色ばかり気になり自分の意見を言えない」
「人の発する言葉や、雰囲気を察するあまりクタクタになってしまう」
「毎日の1人反省会がやめられず落ちこむ」
そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね↓
あなたの気持ちが楽になりますように♪