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パートやアルバイトのこづかいや昼食事情をさぐる(2019年版)

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ パートタイムて働くレジ係さん。そのこづかいや昼食代事情は。(写真:アフロ)

パートタイムやアルバイトとして働く人たちの賃金動向は多方面で調査されているが、こづかいや昼食代の実情はあまり知られていない。その内情を新生銀行の定点観測的調査報告書「サラリーマンのお小遣い調査」(※)の最新版から確認する。

最初に示すのは、一か月あたりの平均こづかい額。男性は約2.7万円、女性は約2.0万円との結果となった。

↑ パート・アルバイトの一か月の平均こづかい額(男女別・年齢階層別、円)(2019年)
↑ パート・アルバイトの一か月の平均こづかい額(男女別・年齢階層別、円)(2019年)

男性は若年層ほど高め、女性は逆に低めとなる傾向が見受けられる。もっともどの年齢階層でも女性の額が男性を上回ることは無い。女性と比べて男性は単身者が多いからと思われるが、それを裏付ける資料は無い。女性は多分に子供の養育費をまかなうためにパートを行う事例が多く、自分のこづかいに充てる額面も削らざるを得ないと考えられるからである。

勤務日における持参弁当以外での昼食代はおよそ400~500円台。

↑ パート・アルバイトの一日の平均昼食代(勤務日、弁当持参時除く、男女別・年齢階層別、円)(2019年)
↑ パート・アルバイトの一日の平均昼食代(勤務日、弁当持参時除く、男女別・年齢階層別、円)(2019年)

2019年の会社員における平均昼食代が男性で555円、女性で581円であるのを見ると、やはり低く抑えざるを得ないお財布事情がうかがえる。特に男性40~50代、女性40代はかなり厳しい状況に違いない。

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※サラリーマンのお小遣い調査

直近年分となる2019年分は2019年4月5日から8日にインターネット経由で行われたもので、調査対象母集団のうちパート・アルバイトに属する人達は、男性312人、女性312人。20代から50代を対象にしており、年齢階層比は男女ともに10歳区切りで均等割り当て。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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