【札幌市】大人もワクワク楽しめる「あわいのいきものたち」20日までSCARTSコートで開催中!
子どものころ、はっきり目には見えないけれど、何かしら気配を感じたり、何かに見守られているような感覚になった経験や記憶、ありませんか? すっかり忘れていたけれど、そういえば…と思い出させてくれるようなワクワクする企画展「あわいのいきものたち」が、札幌市民交流プラザ1階SCARTSコートで開催中です。
「あわい」とは、あるものとあるものが重なり合うところ、交わる場所を指す言葉。私たちが暮らす札幌には都市と自然の境界に「あわい」があり、そこには、はっきり目には見えないけれど、でも確かに何かは存在している…。そんな「あわい」に棲むいきものたちを札幌在住の絵本作家5人(かとうまふみさん、すずきももさん、橘春香さん、ひだのかな代さん、マット和子さん)がインスタレーションで表現しました。普段見る平面の絵本作品とは異なる、5人による空間表現が楽しめ、子どものみならず、大人も童心にかえってワクワクする時間が過ごせます。
会場は3つの部屋に区切られていて、1の部屋は私たちの暮らしの中に存在するあわいのいきものたちがチラリチラリと見える部屋。テーブルの下やチェストの引き出しなど、「あぁ、こんなところにも!」とワクワクします。
2の部屋に入ると、薄暗いそこは現実世界とあわいの世界をつなぐ場所。大きな顔が出迎えてくれます。たくさんのお面や手に持つアイテムが置いてあり、私たちもあわいに変身! 大人の人たちも恥ずかしがらずにお面をかぶって楽しそうです。5人の絵本作家さんたちの描いた映像が流れているので、そこであわいのいきものになった自分の姿を撮影する人も多数。
そして、黒い幕をめくって進むとそこは、3の部屋・あわいの世界への入り口。あわいのいきものたちが通り過ぎていく足あとが床に映し出されます。
3の部屋に入ると、光と影による演出であわいのいきものたちがユラリユラリと漂っている様子が見えます。あわいのいきものに変身していた自分もその中に混じってユラリユラリ。また、クマの足あとがある場所に立つと、あわいのいきものたちの声や息づかいがハッキリと聞こえてきます。心地よいあわいの世界に浸りながら、気付けば部屋の中をグルグル…。
3の部屋を出たら、そこは現実の世界。物販コーナーではそれぞれの絵本などのほか、今回の企画展に合わせて作られた「あわいのいきものたち」というタイトルのスペシャルなじゃばら絵本も販売。5人の絵本作家がそれぞれ絵を描き、詩人の古川奈央さん(俊カフェ店主)が言葉を添えました。このじゃばら絵本、後ろから光を当てると、あわいのいきものが浮かび上がる仕掛けになっています! 限定300部でシリアルナンバー入り。
入場無料なので、何周してもOK。心ゆくまで「あわいの世界」を楽しめますよ。
また、初日は3の部屋でギャラリートークもあり、絵本作家のかとうまふみさん、すずきももさん、橘春香さん、ひだのかな代さん、マット和子さん、朗読家で俳優の石橋玲さんが、この企画展についてあれこれ楽しいお話をしてくれました。途中、映像を担当した川田理恵さんも参加し、形になるまでの裏話なども披露。会場は温かい雰囲気に包まれていました。ギャラリートークは最終日20日(日)16:00~も行われます。
14日(月・祝)と19日(土)には、3の部屋で石橋玲さんによる「あわいのいきもの」パフォーマンスも行われます。
10月14日(月・祝)11:00〜11:30
10月19日(土) 14:00〜14:30
料金/1500円 定員/各回30人
※事前予約制 ※パフォーマンス中は一般入場不可
予約・問い合わせ/あわいのいきものたち実行委員会
awainoikimono@gmail.com
絵本作家が見る札幌の都市と自然
「あわいのいきものたち」
日時:2024年10月12日(土)~ 2024年10月20日(日)10:00~18:00
会場:札幌文化芸術交流センター SCARTSコート(札幌市中央区北1西1)
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