【札幌市北区】新栗が入荷。札幌でこんなにおいしい焼き栗が食べられるなんて!「焼き栗のアサキチ」
おいしいものがたくさん登場する秋ですが、秋の味覚の筆頭といえば、栗ですよね。その栗が大好きという方にぜひとも足を運んでほしいお店が北区屯田にあります! 今年の5月にオープンした「焼き栗のアサキチ」。その名の通り、焼き栗の専門店です。
中心部から創成川通りを走り、太平3-1を屯田側に左折して屯田2番通りに入ると、右手にお店があります。栗の看板がついた、小さなログ風の建物が目印です。
駐車場に車を停めて、外に出るとなんだか香ばしくて、「おいしい」匂いが漂っています。出迎えてくれた店主の竹花亜佐さんは、会社員として働く傍ら、金~日曜の週末はここで焼き栗を製造販売。「夫の栗好きがきっかけで、定年後にでも栗の店をやれたらくらいに思っていたのですが、結局予定よりも早くお店をやることになりました」と話します。
兵庫県の丹波篠山に本社がある焼き栗のフランチャイズを探しあてた竹花さんは、昨年11月に焼き栗機の使い方などの研修を受け、少しずつ準備を進め5月にオープン。札幌ではここだけという焼き栗専用の機械「栗焼機ぽっぽ」を使って、ほかでは味わえない焼き栗を提供しています。よく見かける天津甘栗とはまったく別もので、「銀寄」(ぎんよせ)という和栗を用いています。粒が大きめなのが特徴で、しっかり焼くことで皮がパックリ割れ、食べやすいのもポイント。
今月20日からは新栗が入荷。通常は熟成させてから冷凍した栗を焼いているそうですが、新栗は生のまま焼き機に投入。熟成栗はしっとりした甘さがありますが、新栗はそれとはまた違う栗らしい甘さとホクホク感を味わえます。
焼き栗はそのまま食べるのが一番おすすめですが、もし残ったら、殻から外して冷凍し、栗ご飯にするのがおすすめ。あとは、焼き栗6、焼き芋4の割合で栗きんとんを作ってもおいしいです」と竹花さん。ここの焼き栗を気に入って、お菓子に用いて提供しているカフェもあるそう。
取材中も焼き栗を求めて、次々とお客さんが来店。毎週やってくるリピーターさんも多く、近所の方も歩いて買いに来てくれるそうです。中でも高齢者の方が多く、「栗が好きというおばあちゃんが、手押し車を一生懸命押しながら買いに来てくださることもありますし、高齢者施設の職員の方が栗好きな入所者さんのためにと買いに寄ってくださることもあります。ゆくゆくは栗を買いに来てくださる高齢者のお客さんや地域の方たちと繋がり合って、見守り的なこともできたらいいなと思います」と竹花さん。また、高齢者だけでなく、子どもたちもお金を握りしめて買いにくるとか。来年には子ども向けのスタンプカードも作ろうかと構想中です。
また、コーヒーの豆と焼き栗3個がセットになったものも販売。近所でコーヒー豆の焙煎をやっている方に焼き栗に合うよう焙煎してもらっています。試飲&試食をさせてもらうとコーヒーと焼き栗の相性の良さに驚きます。
焼き栗は予約も受け付けています。早い時間に売り切れになってしまうこともあるので、「絶対に食べたい!」という場合は予約がおすすめ。また、「焼きたてが食べたい」という場合は、何時頃に焼き上がるかを聞いてから来店を。
ちなみに雪が積もる時期はお休みするそうで、「根雪になるまでは営業し、雪が溶けたらまたお店をスタートします」と竹花さん。
新栗が楽しめる今、ぜひ足を運んでこのおいしさを堪能してください!