暖湿気流入で警報級の大雨に!菜種梅雨で今年の花見期間は短縮?気象予報士解説
今日3日は西から雨の範囲が広がり、バケツをひっくり返したような激しい雨が降るところも出てきそうです。
特に九州や中国地方、それに近畿では降水量が多くなり、九州北部を中心にこのあと大雨警報が出る可能性が高いと気象庁が情報を出しています。
1か月分の降水量に相当も
すでに九州では昨日2日の夜から雨が降っていて、今日3日朝までに50ミリ前後のまとまった雨になっています。
九州北部ではこのあと明日4日の朝にかけてさらに100~150ミリの雨が予想されていて、平年の4月1か月分の降水量に相当するようなところも出てきそうです。
九州北部は毎年のように梅雨や台風の大雨に見舞われていて、6~8月であればこの程度の雨は何度も降ったことがありますが、4月だと観測史上最大になるような降水量が予想されています。
新年度が始まったばかりで慌ただしい時期ではありますが、「今の時期としてはあまりないような大雨」だと思って、移動のスケジュールなど無理をしないように慎重に行動してください。
午後は関東も雨、帰宅時間帯に注意
朝の段階で西日本中心に降っている雨は昼頃にかけて東海・甲信地方まで広がり、午後は関東でも雨となりそうです。
特に関東は帰宅時間帯に雨が強まるところもありそうですから、足元や車の運転に気をつけてください。
花見期間は短縮!?
今回の雨は、西日本の各地で桜が満開を迎えてからの雨となるため、せっかく咲いた桜が散ってしまわないか不安になる人も多いと思います。
ただ、満開になったばかりの桜は意外と雨・風に強いため「桜流しの雨」とはならず、今回の雨ですっかり散ってしまうということはなさそうです。
一方で、今回の言わば「菜種梅雨(なたねづゆ)」の雨はこれで終わりではなく、このさき7日(日)~10日(水)にかけても再び広い範囲で雨が予想されています。
今週のうちにすでに満開になっている桜は来週の雨で散るところが出てくるほか、それ以外の地域も、雨の日が多いためにお花見のチャンスは限られそうです。