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西から雨雲広がる週末、週明けは今シーズン一番の寒気で「師走並み」の冷え込みに備えを:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
16日9時の予想天気図(気象庁HPより)。西日本付近を南岸低気圧が進む。

16日は沖縄~西日本中心に雨で、特に沖縄では非常に激しく降りそうです。雨域は夜にかけて関東まで広がるでしょう。

17日(日)は北日本~日本海側を中心に雨となりそうですが、この一連の雨が通り過ぎたあとは今シーズン一番の強い寒気が流れ込む予想で、来週中ごろは師走並みの寒さになるところも出てきそうです。

週末~週明けの天気の見通しも含め、気象予報士が解説します。

16日は沖縄~西日本で雨

16日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
16日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

北海道~北陸は高気圧に覆われ晴れ、関東の一部も晴れ間があるものの、西日本の太平洋側を進む南岸低気圧の影響で九州~紀伊半島では沿岸で雨が強まることもありそうです。
関東も夜には雨が降り出すところがあるでしょう。

沖縄は台風25号の暖かく湿った空気が流入して断続的に雨が強まり、とくに沖縄本島で滝のような非常に激しい降り方になりそうです。

台風25号は低気圧になっても沖縄は週明けにかけて雨

台風情報(気象庁HPより)。
台風情報(気象庁HPより)。

台風25号はフィリピンをかすめたことで勢力を落とし、16日のうちに台湾付近で熱帯低気圧に変わる見通しです。

ただ、台風だったときに持っていた暖かく湿った空気がなくなるわけではないので、沖縄では週明けにかけて雨が長引き、全体で雨の量が多くなるおそれがあります。

週明けは師走並みの寒さに

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

17日(日)は寒冷前線が通過する北日本や日本海側の地域を中心に雨で、雷を伴うところもあるでしょう。
また南岸低気圧が沿岸を進む東海や関東でも雲が多く、一部で雨が降りそうです。

前線通過後、北日本や日本海側では気温が急激に下がり、夜は北海道で平地でも雪に。上川・留萌では週明けにかけて暴風雪警報のおそれがあると気象庁が情報を出しています。

さらに週明け18日(月)は冬型の気圧配置となり、今シーズン一番の強い寒気が南下して、東北でも平地で雪、一部新潟でも雪になる可能性があります。
19日(火)~20日(水)頃が今回の寒さの底となり、東京では予想最低気温が19日(火)に6度、20日(水)に5度と、12月並みに。
全国的に今シーズン一番の冷え込みが予想されているため、この週末のうちに「冬支度」をしておきましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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