同じ年にWBC優勝&日本シリーズ優勝は過去6人。今年は山本由伸や中野拓夢らにダブル優勝のチャンスあり
日本シリーズで対戦するオリックス・バファローズと阪神タイガースは、両チームとも、3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝メンバーを擁する。
オリックスは、山本由伸、宮城大弥、宇田川優希、山﨑颯一郎の4投手だ。山﨑はWBCで登板していないものの、腰痛の栗林良吏(広島東洋カープ)に代わり、追加招集によってロースターに入った。阪神からは、中野拓夢と湯浅京己の2人がWBCに出場した。
彼らは、同じ年にWBC優勝と日本シリーズ優勝のメンバーになり得る。これまでに、このダブル優勝を経験したのは、延べ6人だ。2006年の日本シリーズを制した北海道日本ハム・ファイターズには、この年のWBCに出場した小笠原道大がいた。2009年の読売ジャイアンツには、阿部慎之助、亀井義行、小笠原、内海哲也、山口鉄也の5人。ちなみに、2009年の優勝監督は、WBCも日本シリーズも、原辰徳だった。
一方、同じ年にWBC優勝とワールドシリーズ優勝は、ルーク・グレガーソンとアレックス・ブレグマン(ヒューストン・アストロズ)の2人しかいない。彼らは、2017年にチームUSAとアストロズでプレーした。
2013年のWBCはドミニカ共和国が優勝を飾り、ワールドシリーズはボストン・レッドソックスが制した。当時のレッドソックスには、ドミニカンのデビッド・オティーズがいたが、この年のWBCには出場していない。
今年、こちらの人数が増えることはない。3月のWBCで優勝メンバーとなり、今シーズンのメジャーリーグでプレーした4人、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、吉田正尚(レッドソックス)がそれぞれ在籍しているチームは、ワールドシリーズどころか、ポストシーズンにすら進めなかった。選出されながら、左脇腹を痛めてWBC出場を辞退した鈴木誠也(シカゴ・カブス)も、同様だ。