【京都府長岡京市】みんなで作った竹あかり灯った! 中学生らが世界同時点灯の幽玄の想火に願い込め。
京都駅ビル大階段の最上階となる大空広場葉っぴいてらすで、2022年9月17日19時過ぎ、長岡第3中学校と彫られた竹あかりをじっと見つめながら感動に浸る少女たち。「明かりがついたときはほんとにうるうるきた」と話すのは、同中学校2年生の仲良し4人組、あいりさん、ゆいさん、あおいさん、ふみかさんです。
世界竹の日の9月18日19時に、竹あかりが全国47都道府県と世界30ヵ国の地で一斉点灯されます。京都では、みんなの想火京都実行委員会が17日から19日まで、京都駅ビルと伏見三十石船乗船場の二会場で準備してきましたが、台風14号接近の状況の中で、17日の京都駅ビル会場のみの開催となりました。
「自分たちのまちは自分たちで灯す」との想いに賛同して集まった人たちの手によって灯された今年の竹あかりは、長岡京市の長岡第3中学校や立命館高校を始め、およそ300人の学生たちが制作に関わり、京都市内外の小中高大学生の作品を一堂に集めた壮大な展示となりました。
長岡京市立長岡第3中学校では、竹あかりづくりに、同実行委員会と共同で2年生たち192人が挑みました。実行委員会やNPO法人竹の学校の人たちの指導の下、竹林で竹の間伐や竹チップへの粉砕作業、竹あかりに使う竹の切り出しからおこない、切り出した竹を竹あかりに仕上げるまで3か月半をかけて作業を行ってきました。
あいりさんら4人は、「ドリルが思ったより重くて位置が定まらず、穴をあけるのに苦労したん」「切り出した竹も結構重くて運ぶの大変やったけど楽しかった」と揃って笑顔で感想を語ってくれました。今年はウクライナ情勢もあり、新型コロナの退散や平和への願いなど、それぞれの思いを込めて、たくさんの人々が来場し、眩いばかりに輝く竹あかりを見つめていました。
みんなの想火京都実行委員会(外部リンク)は、放置竹林を整備してその竹で竹あかりを作り、使用後は竹炭にして再利用したのちに土に還す。この循環によって放置竹林問題の解決を図り、同時に竹あかりで京都のまちを元気にしていくために日々活動されています。