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【河内長野市】寺ヶ池の水位は回復しましたが、稲田池はまだ干上がっています。やはり衝撃的な光景!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

昨年の夏から秋にかけて寺ヶ池の水が大幅に減少しているときがありました。

寺ヶ池そのものは今まで一度も枯れたことがないことで知られていたので少し気になりましたが、この時期は意図的に寺ヶ池水路からの水を止めていたためにそうなっていたそうです。

秋から水が入るようになり、冬の間に水が回復してきました。

先日の寺ヶ池の様子です。ずいぶんと水が蓄えられているのがわかります。ところが別のため池が干上がっているのを見つけてしまいました。

それは大阪外環状線沿いにある稲田池です。

こちらが水があった頃の稲田池の様子です。

稲田池について調べると、寺ヶ池から放流される用水路によってまず灰原池に水が流れ、さらに稲田池に池の水が放流されて、最終的には石川に流れるようになっているとのこと。

この水の流れの途中で、近隣の田畑に水が供給されているそうです。

蛇行している水が流れた跡は残っていますが、まったく水がありません。

とはいえ、水利組合が管理しているため池の水量は意図的に操作してるはずで、この時期はわざと干上がらせていると思われます。

稲田池の上流にある灰原池も秋から冬にかけて一時的に池の水が涸れる場合があるという情報があり、同様に稲田池も水がまったくない時期があるということでしょう。

さらに調べると、ため池の水を抜いて天日干しすることを「かいぼり(掻い掘り)」というそうで、この時に池底を掘り返して干すと、土中の窒素は空気中に発散されるのこと。

その結果、水質汚染を引き起こす物質「リン」が水に溶け出しにくく変化し、水中の余分な養分が減り、水質そのものが改善されるそうです。

意図的に干上がらせているから問題ないと思われるとはいえ、水が干上がる状況を見るとやっぱり衝撃的ですね。

おそらくまもなく水がまた入り込んでくるのでこのような光景は今の間しか見られないと思われます。

ちなみに池の隣の水路では、わずかですが水が流れていました。

稲田池
住所:大阪府河内長野市市町
アクセス:近鉄汐ノ宮駅から徒歩14分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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