漂白剤で白シャツがピンクに変色!もみ洗いでどこまで戻せる?洗濯のプロが実践してみると…
洗濯研究家の平島利恵です。
この時期になると、「白シャツを漂白したらピンクに変色してしまった!」というお悩みをよく耳にします。実は、これは日焼け止めに含まれる「紫外線吸収剤」が、塩素系漂白剤と化学反応を起こしてしまうのが原因なんです。
シミや臭い対策に漂白剤は効果的ですが、特に夏の時期には、使用前に注意が必要です。
ピンク変色は戻せる?
繊維そのものが変色してしまった訳ではないため、日焼け止め成分を落とすことで、変色後すぐであれば、色を元に戻せる可能性もあります。
実際にどのくらい戻るか試してみた!
1.変色部分に中性洗剤を塗布
日焼け止めは、保湿と擦れても落ちないよう、油分が配合されています。
油汚れに強い、メイク汚れの専用洗剤か台所用中性洗剤を使って洗いましょう。
2.ゴシゴシこすらず、優しくもみ洗い
日焼け止めの汚れは、首元につきやすいため、ゴシゴシこするとヨレヨレになり、着られなくなってしまうことも。洗剤を塗布したあとは、繊維の奥まで染み込ませ、優しく揉みましょう。
もみ洗い後はすすぎ、変色が残っていれば、この工程を何度か繰り返します。
3.洗濯機にかける
もみ洗い後は、洗濯機にかけます。洗濯槽の8割以下の少なめの衣類量で、しっかり洗い、よくすすぎましょう。
【動画】実際にどのくらい戻るか試してみた!
日焼け止めの変色を戻すのには手間がかかるので、塩素系漂白剤の使用は控え、変色しないよう注意するほうがよいでしょう。
夏の終わりは「しまい洗い」を忘れずに
透明やスプレータイプの日焼け止めは、汚れが目に見えづらく、指に残った日焼け止めが意外な場所に付着してしまうことがあります。特に襟首などは、日焼け止めが付きやすいため、定期的にもみ洗いで汚れを落としましょう。
夏の終わりには、必ず「しまい洗い」を行い、襟袖のケアをしてから衣替えをしましょう。
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