【仙台市若林区】宮城、山形で受け継がれる「串たこ焼き」という文化。レトロなお店のレトロな味を実食!
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
皆さんは串に刺さったたこ焼き「串たこ焼き」をご存じでしょうか。宮城県内で代表的なものといえば、東日本大震災以降に奇跡の復活を遂げた名取市の「閖上たこ焼き」でしょうか。
【名取市観光物産協会公式HP:閖上たこ焼きのページ】
串に刺さり、ソースがたっぷりとついており、駄菓子のような感覚で手に持ちやすい形状の「串たこ焼き」。その駄菓子的な側面もあってか、広い地域に浸透しており、有名な名取市の閖上たこ焼き以外でも、ちょっと調べただけで宮城県内でも岩沼市、塩釜市、仙台市。お隣の山形県でも上山市などでその存在を確認することができます。
その起源や東北に浸透していった経緯などは、詳細に調べてみれば民俗学的にも非常に面白そうなテーマになりそうですが、なにせワタクシは門外漢。ただ食べることが大好きなだけの街歩きライターですから、そちらは専門の方におまかせした方が良さそうです。
はい。とにかくアレやコレや難しいことはさておいて「串たこ焼き」なんですよ。私も何度か色々なお店で食べたことがありますが、何だか懐かしいジャンクな味がして美味しいんですよねぇ。今回は、そんな美味しくジャンクな串たこ焼きに若林区で出会うことができました。
そのお店とはこちらの「及川商店」さん。
若林区遠見塚、荒井荒町線沿いにあるお店です。店名の看板がないため、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ブルドックソースの「たこ焼き」のノボリが風になびいているので、車を運転されている時などに見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
中へ入ってみると、どこか懐かしいレトロな雰囲気が漂う店内。小さい頃に100円玉を握りしめ、こんな雰囲気のお店に買い物に行っていたことが思いだされます。嗚呼、何だかちょっとノスタルジックな気分…。
ちなみにこちらの及川商店さん。たこ焼きだけでなく手作りのおにぎりも買うことができます。こちらのおにぎりも根強いファンが多い商品なんだとか。
そしてこちらが串たこ焼きの料金表。お値段はなんと1本150円(税込)! 1本から購入することができるというのが、なんともまた駄菓子的でいいですねぇ。近所の子供が小銭を握りしめて買いにくる姿が目に浮かぶようです。
ということで、私も買い食いする子供に戻った気分で串たこ焼きを1本購入してみました!
天気が良かったこともあり、購入後は探検する子供のように近辺をウロウロと街歩き。偶然見つけた公園で実食開始です。
袋を開けると甘くスパイシーなソースの香りがツンと鼻を刺激してくれます。
そしてこの形状。串にたこ焼きが3つ刺さっているという、まごうことなき「串たこ焼き」。たっぷりとついたソースがしたたり落ちてしまわないように気をつけながら、いただきます!
パクリと一口かじりついてみると、そのモッチモチの食感に驚きます。
たこ焼きというと、中身がトロトロのものが多いですが、こちらのたこ焼きはモッチモチの生地がギュッと詰まった食べ応えのあるたこ焼き。この厚い生地だからこそ、たっぷりソースをしっかりと受け止めることができるんですね。絶妙なバランス。昔どこかで食べたことがあるような、そんな懐かしい気分になった美味しい串たこ焼きでした。ごちそうさまでした!
いかがだったでしょうか。ソースたっぷり、モチモチの串たこ焼きを買うことができる「及川商店」さん。気になった方は是非足を運んでみて下さいね。
●及川商店●
〒984-0823 宮城県仙台市若林区遠見塚3丁目1−8