【伊勢市】「みんなでつくった公園をみんなで楽しもう」 3日小俣町の大仏山公園で宝さがしなどイベント
今年4月に小俣町新村の市営大仏山公園に完成した「山のなかよし広場」。年齢や性別、国籍、障がいの有無等にかかわらず、誰もが一緒に遊べる遊具「インクルーシブな遊具」が多数、導入されています。同広場は、グループ「みんなの公園つくり隊」(松元康枝代表)の働きかけで誕生。3日は「みんなの山のなかよし広場であそぼう!」と題して、イベントが開催されます。10:00~13:00。荒天時は24日に延期。
同広場誕生のきっかけ
「みんなの公園つくり隊」は伊勢市や明和町の40~60代5人が所属。松元代表、メンバーの濱口美紗子さん、荒木章代さんに同広場誕生のきっかけを伺いました。
「障がい者の子どもの母親がメンバーにいます。子どもがヘッドギアを着けていたり、車いすに乗っていたりすると、人が近寄ってこない経験があって。『障がいがあってもなくても、公園で自然に触れ合える機会を』と考えていた際に、藤沢市のインクルーシブ公園の記事を見つけ、掲載元のタウンニュースに直接電話しました」。最初は「伊勢市でどう進めたらいいのか分からない」と戸惑いつつも、「気づいて考えて行動するのが本当のインクルーシブ」と、行政や地元の小俣小や明野小、四郷小などに働きかけ、朝熊山麓公園と市営大仏山公園リニュ―アルに尽力。子どもたちのアイデアが詰まった公園づくりを実現しました。
同広場には大型複合遊具や3連ブランコ、スプリング遊具、シーソーの「インクルーシブな遊具」を設置。地元の明野小と小俣小生が「みんなで一緒に遊べる遊具」をテーマに考えたアイデアが盛り込まれています。ほかに、ベンチやおもいやり駐車場なども整備。「山のなかよし広場」の名称も小学生の案を採用しました。
当日はキッチンカーやワークショップ、無料のクイズラリーなど多彩。有料で数量限定の「宝探し」は子どもたちのアイデアと投票で決まりました。「スペシャルニーズ体験(障がい疑似体験)」は、車いすでの移動や大型複合遊具のスロープを体験したり、視野狭窄(きょうさく)メガネをかけて狭い視野を体験したりします。手話クイズもあります。
「みんなでつくった公園をみんなで楽しもう!」と呼び掛ける松元代表。イベントを通して、「インクルーシブ」について考えてみませんか。
- 「みんなの山のなかよし広場であそぼう!」
- 日時:2024年11月3日 10:00~13:00
- 会場:市営大仏山公園「山のなかよし広場」
- 所在地:伊勢市小俣町新村
- その他:荒天時は24日に延期
- 詳細はインスタグラムで