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公明党・杉久武氏に「池田大作氏の教え忘れたか」の声ー入管法改定案採決の決定で

志葉玲フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
1日の法務委員会の後、「審議は尽くした」と記者団に語る杉久武議員 筆者撮影

 難民条約等に反し、難民認定申請者を強制送還できるようにすることを盛り込んだ入管法改定案。審議の中、法案の根拠とされた柳瀬房子難民審査参与員の「2000件審査して難民と認められたのは6件だけ」等の発言の信憑性が疑われ、難民参与員制度自体にも、大きな問題があることが次々と発覚する中、参院法務委員会の委員長である杉久武参議院議員(公明党)は、1日、職権で入管法改定案の採決を決めた。これに対し、SNS上では、杉氏や公明党に対し、支持母体の会長である「池田大作名誉会長の教えを忘れたか」等のコメントが相次いでいる。

〇公明党に批判の声相次ぐ

 ”「日本だけよければ」「日本人だけ良ければ」という利己主義は捨てなくてはいけない。それが21世紀です”。ハンドルネーム「ゆーすけ」さんは、池田氏の著作からの言葉を引用して、公明党の議員さんに #入管法改悪反対 #改悪入管法の強行採決反対 のFAXを送っているとして、自身のツイッターに投稿。

 また、ツイッター上では、杉氏が職権で、入管法改定案の採決を決定したことに対し、

「公明党の皆さん! もう、自民党の言いなりになるのやめましょう」

「なんで国際人権基準から逸脱していてたくさんの人が反対している法案を委員長職権で強行採決するの?いい加減にしてくれませんかね?矜持も教理も無視した公明党の杉久武さん」

「公明党の谷合さん。難民キャンプで仕事をしてきたという経歴。日本にいる難民たちの命も守ってください。入管法改正案はすでに立案根拠が崩壊しています。こんな法案を通したら、日本の根幹も崩れます。命を守り、人権を守り、国を守るのが国会議員ですよね」

「創価学会の上層部、公明党は良心に向き合い、大衆の中に入り、大衆と語り、大衆の声を聞いてはどうですか?」

「(公明党の谷合正明参議院議員に対し)血も涙もない!難民キャンプで働いていた経歴を散々アピールしてこれ?公明党や谷合さんは2度と「国連」とか「福祉」とか口にできませんね。血も涙もない!池田大作先生の教えを踏みにじって創価学会員として平気なんですか?」

などの批判が相次いでいる。

〇採決は明日6日?

 1日に、立憲民主党が杉氏の解任動議を提出し、翌2日に否決されたため、入管法改定案の採決は早ければ明日、6月6日の法務委員会となる見込みだ。

(了)

フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

パレスチナやイラク、ウクライナなどの紛争地での現地取材のほか、脱原発・温暖化対策の取材、入管による在日外国人への人権侵害etcも取材、幅広く活動するジャーナリスト。週刊誌や新聞、通信社などに写真や記事、テレビ局に映像を提供。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共著に共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。

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