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節電すべき家電はどれ?我が家の家電10台の電気代を測ってみた

木村ヒデノリテックジャーナリスト/兼業主夫

いっそのこと自家発電できないのかなと思い始めているみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。電気代の高騰が止まりませんね…。

6月からまた高くなるし「これ、もしかしてすごく電気使ってるのかな…?」と不安になることも多くなってきてるはず。実はこの電気の見える化、今は簡単にできちゃうんです。

木村家は停電したら何もできないくらい家電とIoT機器に支えられているので死活問題。少し投資は必要ですが、電気代を減らせるならペイできるな…と今回SwitchBotプラグミニというスマートプラグを冷蔵庫、エアコン、温水便座、空気清浄機、テレビなど家中に導入してみました。

SwitchBotプラグミニを使えば電気代を見える化できて、消費電力が大きいものは自動でオンオフするように設定できます。消費電力ごとにランキングでまとめましたので、節電の参考にしてください。200V家電を使った節電方法も紹介しています!

Apple HomeKit対応版は本体の上部についている以外にカードでQRが付属するので奥まったところに設置した時なんかも便利です
Apple HomeKit対応版は本体の上部についている以外にカードでQRが付属するので奥まったところに設置した時なんかも便利です

ハブ要らず、挿すだけで電力をモニタリング

SwitchBotプラグミニはいわゆるスマートプラグです。もともと「普通の家電をスマホでオンオフできる!」というシンプルな製品だったのですが、なんと最新モデルではどのくらい電力を使っているかも測定できるんです。

これまで消費電力をモニタリングする方法で有名なのはHEMS。オール電化の戸建などによく採用されてますよね。ただ賃貸ではなかなか見かけない。もう一つはNTTが提供する「ミルエネ」というサービス。僕も使ってましたが、ブレーカーとコンセントに端末をつけて消費電力を確認するという方法。便利でしたが、機器が高いというデメリットがありました。

NTTのミルエネ。一部貸出ですが、コンセント端末などは約4,000円/個のものを買う必要あり引用:NTT東日本 FLET’S光(https://flets.com/eco/miruene/)
NTTのミルエネ。一部貸出ですが、コンセント端末などは約4,000円/個のものを買う必要あり引用:NTT東日本 FLET’S光(https://flets.com/eco/miruene/)

家全体が見れるって確かに便利ではあるんですが、やっぱり知りたいのは個々の家電の消費電力。どうにか手軽に安く見れるようにできないかなーと調べたところありました「SwitchBotプラグミニ」。コンセントに挿すだけだし安いし最高!

最新版はAppleのHomeKitにも対応していてApple Watchからも操作できます
最新版はAppleのHomeKitにも対応していてApple Watchからも操作できます

実は以前からSwitchBotプラグは使ってたんですが、こっちの方が安くて進化してる…。一番すごいと感じたのがスマホで一括管理できるのにハブが必要ないってこと。それぞれにWi-Fiモジュールがついてるので、こいつ単体ですぐに電力の見える化ができちゃいます。

一緒に買わなきゃいけなかったハブも今回は必要なし
一緒に買わなきゃいけなかったハブも今回は必要なし

家中に導入できる価格が嬉しい!

安いけどちょっと不安だった中国製IoT製品ですが、ここ1〜2年で状況が一変してきています。こういうガジェットレビューをしてるとほんとにたくさん使う機会があるんですが、ロボット掃除機ですらもうルンバを超えてしまっている状況。こちらのSwitchBotも長年の実績と開発力があるので僕は愛用しています。

木村家は長年使ってきたルンバを卒業してこちらのFreoを使っております。そのくらいパラダイムシフトが起きている
木村家は長年使ってきたルンバを卒業してこちらのFreoを使っております。そのくらいパラダイムシフトが起きている

最初に書いた通り、他社製品は各電化製品につけようとするとかなりの金額になってしまうんですけど、SwitchBotプラグミニは1個2,480円とかなりお買い得。さらになんと2個以上で1個2000円になるという(笑)なんかテレビショッピング感が否めませんが、2個から4個と同じ値段になるのは嬉しいとしか言いようがありません。

1個2,480円ですが、2個だと3,980円…驚きしかない。AndroidユーザーはHomeKit非対応モデルを選ぶとさらに安くなるので用途に応じてどうぞ
1個2,480円ですが、2個だと3,980円…驚きしかない。AndroidユーザーはHomeKit非対応モデルを選ぶとさらに安くなるので用途に応じてどうぞ

今回は10個用意しました!さぁ見える化!

というわけで今回僕は10個導入することに。入れる場所は消費電力の多そうな洗濯機、空気清浄機はもちろん、オフィスのPC周りや撮影用の照明にも設置。エアコンは残念ながら200Vなので純正アプリでモニタリングすることにします。

全部で2万円分、確かに高いけど電気代放置の方が高くつきそうなので合理的な投資かなと
全部で2万円分、確かに高いけど電気代放置の方が高くつきそうなので合理的な投資かなと

使っててみるとアプリ画面にも違いが。旧タイプでは出ていなかったコンセントのアイコンが表示されてより使いやすいUIに変わっています。こういうところの進化が早くてほんとSwitchBot好き…。

SwitchBotプラグ(左)とSwitchBotプラグミニ(右)。消費電力なども一目でわかるようになってます
SwitchBotプラグ(左)とSwitchBotプラグミニ(右)。消費電力なども一目でわかるようになってます

設定も簡単で本体を差し込んだらアプリが発見してくれるのでそれをタップして進めるだけ。アプリの反応が良く、完成度が高いのも僕がおすすめしたい理由です。差し込んですぐに電力のモニタリングが始まるので少し待つとこんな感じ。

電源オンで使用した累計時間と消費電力量は一目瞭然!
電源オンで使用した累計時間と消費電力量は一目瞭然!

他のスマートプラグは電力量が測れてもアプリが見づらいものもあるんですが、SwitchBotはこの辺も見やすくていいですね。

さぁ結果発表!ということで色んなご家庭で使われていそうな温水便座、空気清浄機、洗濯乾燥機、冷蔵庫、エアコン、テレビなどなど…を計測してみました。結果はこんな感じ!

消費電力上位5位はこちら。意外にも2位にはテレビがランクイン
消費電力上位5位はこちら。意外にも2位にはテレビがランクイン

やっぱりエアコンの電気代が圧倒的ですね…。上記は単純に数日の平均消費電力を30日で計算したものなので、洗濯乾燥機を毎日使わないご家庭では冷蔵庫の方が上になるかと思います。

意外だったのはテレビ。うちは65インチの有機ELタイプなんですが、子供が結構ずっと見たがるんですよね。なのでこれを大きめのタブレットだとかに置き換えれば結構節約できるのかなと思いました。

温水便座は3.9kWhとかなり省電力でランク外。最近の温水便座ならいちいち電源落とすなどしなくても良さそうです。また各家庭にはないと思いますが、業務用のLEDライトや3Dプリンターも結構電力を使っていました。最近旦那さんが何やら買ってきて使っているぞ?という奥様は計測してみてはいかがでしょうか(笑)

LEDだから大丈夫かと思っていたんですが、さすがにこの明るさだと電気代もお高い…業務用…恐ろしい子
LEDだから大丈夫かと思っていたんですが、さすがにこの明るさだと電気代もお高い…業務用…恐ろしい子

これはあくまで木村家での消費電力ランキングですが、SwitchBotプラグミニを使えばこういうことがどのお宅でもできるようになります。こういう情報を家族で共有するだけでも節電意識が上がりそうです。

そもそも電気代ってどう計算するの?

こんな感じで月間どのくらいのkWh使っているかがわかれば電気代に換算するのは簡単です。毎月値段が変わるのでまずは使っている電力会社のWebページを「東京電力 電気料金 2023年2月」とかで検索。するとこんな表がでてきます。

ほとんどの人が「従量電灯B」だと思いますが、心配なら毎月の明細を確認
ほとんどの人が「従量電灯B」だと思いますが、心配なら毎月の明細を確認

自分の明細見た方がわかりやすいですね。基本こんな感じでほとんどが3段のところの料金に割り当てられます。
自分の明細見た方がわかりやすいですね。基本こんな感じでほとんどが3段のところの料金に割り当てられます。

パッと見「面倒臭そう..」ってなりますが、全部すっ飛ばしてざっくり1kWh35〜40円(2023年2月現在の場合)で計算します。電力会社の紙の明細などを見てみると何kWh使ったかと請求金額がわかるので、それをもとに計算します。

画像の場合10,445円を273kWhで割ると38.26円/kWhになるので、大体40円で計算すれば良さそうですね。SwitchBotプラグミニで計ったkWhに40円を掛ける、ざっくりと計算するのが挫折しないコツです。

あとは機能をフル活用して節約!

どのくらい使っているかがわかればあとは節約あるのみです。SwitchBotプラグミニには標準でタイマー機能(遅延実行機能)がついているので、スイッチの切り忘れとはこれでおさらば!

「オフにするまで」と「オンにするまで」の時間が設定できる遅延実行機能。ただ欲を言えば「タイマー」っていう名称にしてほしい…翻訳だけの問題。SwitchBotさんお願いします…
「オフにするまで」と「オンにするまで」の時間が設定できる遅延実行機能。ただ欲を言えば「タイマー」っていう名称にしてほしい…翻訳だけの問題。SwitchBotさんお願いします…

NFCタグを使えばわざわざアプリ操作しなくてもスマホをかざすだけで指定した機器を一度にオン・オフできるし、HomeKitと連携すれば外出した、を検知して全ての機器をシャットダウンすることも。

さらにさらに。使っているとそれが履歴として記録されるので、どういうタイミングでオンオフしているのかをさかのぼって見ることができます。これを参考にできそうなものはスケジュールしてしまうと便利。それに沿って動くことで生活リズムを整えられる利点もあります。

履歴を参考にスケジュールを考えられるのもとても便利
履歴を参考にスケジュールを考えられるのもとても便利

木村家の場合、洗濯機の待機電力(ふんわりガード機能)は要らなそうなので省きました、これで400円ほどの節約。あとは冷蔵庫の中身を減らしたりして電力が変わるのかは実験中。空気清浄機はそもそも必要なのかを精査しているところです。

ただ家電の節約にも限界があります。節約できて月に数千円程度…対して電気代は数万円と焼石に水感が…。本格的に月1万円程度の電気代を目指すなら、蓄電池を使った深夜電力や自家発電、家の高機密高断熱化は必須かもしれません。この辺りは引き続き検証してお伝えできればと思います。とはいえ数千円でも安くなるのはありがたいですね。

200V機器に変えるのは簡単な節電

200Vというと業務用を思い浮かべて高いイメージのある人が多いと思いますが実は料金は100Vと変わりません!しかも最近はほとんどの家庭が単三(単相三線)になっているので、200Vコンセントの取り付け工事だけすれば使えるんです。

大型エアコンや海外製食洗機などはほとんど200Vですが、そういう製品を導入しちゃうのは手っ取り早い節電の方法。100Vと電気代は変わらないのにパワフルなので結果節約になります。木村家でも8畳用のエアコンの電気代が20畳用200Vのエアコンより電気代が高い、という結果が出ました…。今後は小さいエアコンも200Vに変えようか検討中です。

200V用のコンセントに交換するだけで良いのでお手軽
200V用のコンセントに交換するだけで良いのでお手軽

200Vだと使用アンペアも2分の1になるので、いくつか導入すれば契約アンペアを下げられる効果もあるかもしれません。特にエアコンは効果的面なので、購入費用が高いのを差し引いても導入をおすすめします。

子供の感電や火災予防にもなります

最後に僕も予想してなかったメリットが2つ。なんと子供の感電防止と火災予防になる機能も搭載されています。

設計上子供のいたずらによる事故を防ぐとともに、内蔵しているチップが電源を自動遮断することで安全を確保、材料も750に耐えられる素材を使っています。

子供がいる家庭では100均コンセントカバーなんかも使ってると思うんですが、使いたい時に外すのが結構手間ですよね…
子供がいる家庭では100均コンセントカバーなんかも使ってると思うんですが、使いたい時に外すのが結構手間ですよね…

こういう機能はIoT機器だからこそ実現できる機能。コンセントをふさぐ100均のやつだといざという時すぐに使えないし、火災予防にもなるならこっちの方が断然良いなと思いました。

形状も日本のコンセントで使いやすくてGood
形状も日本のコンセントで使いやすくてGood

欲を言えば、コンセントが1口しかないのが残念…四つ口タップにこの機能が入っていたらもう最高です。そのあたりはきっと計画にあるでしょうから登場を待ちたいと思います。

10個思い切って導入したことで自宅のほとんどの家電が見える化できました。こうなると俄然やる気が出てきます。木村家はホント、電気がないと何もかもがままならないので6月までに余分な消費電力をカットして値上げを乗り切ろう!

公式サイト・販売サイト
SwitchBot
SwitchBotプラグミニ

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Instagram: ヒデ-兼業主夫の日常@hidenori.kimura
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テックジャーナリスト/兼業主夫

バークリー音楽大学映画音楽作曲科卒。家事育児をしながらレビュー記事や動画を作っています。ガジェット好きが高じて築50年団地をスマートハウスにリノベ、沸騰ワード10で紹介されました。家事時短できる製品から育児に役立つハイテクおもちゃまで幅広く紹介していけたらと思っています。

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