なんで「ゲル長官」? 自民党新総裁の石破茂氏がネットで呼ばれる愛称の由来とは
9月27日、自民党の新総裁に石破茂氏が選ばれました。次期総理大臣ということでX(旧Twitter)では早速「ゲル総理誕生」と騒がれていますが、石破茂氏の愛称がなぜ「ゲル」なのか気になっている人もいるのではないでしょうか?
今回の記事ではその由来について解説します。
昔は「いしばしげる」を変換すると「石橋ゲル」になった
と言ってもそんなに難しいことや、注目のエピソードがあるわけではありません。
2002年、石破茂氏は防衛庁長官として初入閣しました。「石破茂長官」の誕生です。
ただ、当時のパソコンやワープロでは「いしばしげるちょうかん」と入力すると、「石橋ゲル長官」と変換されていたのです。
このことから匿名掲示板『2ちゃんねる』の軍事板を中心に「ゲル長官」と呼ばれるようになり、続いてニュー速VIP板で「石破茂を石橋ゲルだと思ってた奴の数→」や「石橋ゲルの石橋ってなんだよwww」などと取り上げられるようになり、「ゲル」という愛称が定着しました。
ここで本来であれば『2ちゃんねる』の過去ログから「掲示板ではこのように書き込まれていました」とキャプチャ画像を添えて説明できると良かったのですが、『2ちゃんねる』の古い過去ログを直接見ることはもうできません。
かろうじて過去ログ検索サービス『かころぐβ』を通じて、2004年にはそのようなスレッドが立てられていることを確認できるのみです。
ほか、『Internet Archive』から2011年時点のスレッドを確認することもできます。
なお、ネットではなく紙媒体だと2012年時点で雑誌『AERA』に「ゲル長官の愛称はネット住民につけられた」という記事が掲載されています。
ちなみにこの「ゲル」の愛称については石破茂氏ご本人も認識されており、「『ゲル長官』と言われているときはうれしかった」ということです。
石橋ゲル総理がこれからどのような政権運営をしていくかに注目です。