Yahoo!ニュース

【鎌ケ谷市】昭和レトロな看板は青果店ですが、中はあたたかい地域のつながり、見守りの場となっています

ajisai地域ニュースサイト号外NETライター(鎌ケ谷市・白井市)

鎌ケ谷コーポラス近くで、大きな看板が目に入ったのでお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。

鎌ケ谷コーポラスは、鎌ケ谷8丁目にある大きな団地です。西本田公園では、子どもたちが元気に遊ぶ姿が、ほほえましいです。

鎌ケ谷コーポラス内に、新山青果店と大きな看板が上がっていました。写真を撮った時には外れていたのですが、通った時には、次のような掲示が大きく入口の前に貼られていました。

貼り紙に誘われるように、「何屋さんですか?」と、お声かけをしました。

「そうだね、何屋さんかなぁ」と皆さん、にこやかにこの日振る舞われていた白玉ぜんざいを出していただきました。ぜんざいは写真では分かりませんが、ヨモギ白玉が入っており、甘くて食べ応えがあり美味しくいただきました。漬物もゆずの風味が効いてさっぱり美味しいです。ぜんざいは、市の保健師さんが作られたそうです。

鎌ケ谷市内には、高齢者の親睦と交流の場として利用できるよう、10か所の老人憩いの家が開設されています。こちらの「みんなの居場所」もその一つとして開設され、2024年5月には5周年を迎えられます。開設された時から、野菜を買っても買わなくても、ここに来たことで会話が生まれ、通う間につながりが生まれ、ホッとできる場所という思いで続けて来られました。

野菜の販売は、毎週水曜・土曜の午後1時~午後4時に行われています。第2週の水曜は市の保健師さんの作られたお食事が200円で提供されています。お話を伺った日は、新年ということもあり、ぜんざいが振る舞われていました。

野菜はどれも、鎌ケ谷市内の農家さんがその日の朝収穫したものが、並びます。次の日数人の知人に会う予定があったので、お土産にほうれん草を購入しました。次の日、渡したのですが、新鮮で美味しかったよと好評でした。

芋類や葉物の野菜など様々な季節の野菜が並ぶので、旬の栄養を摂ることができます。

こちらの毛糸で作られた作品は、みんなの居場所では「癒しのマフ」と呼ばれています。認知症の方のケアの為にイギリス発祥で広まっているそうです。

癒しのマフは、ネックウォーマーの内側に丸い、柔らかいボール状の突起が付けられています。認知症の方が手を中に入れて、この丸い部分を持つことで、落ち着く効果があるそうです。

毎週木曜にボランティアで集まった方が、様々なデザインの癒しのマフを作られています。作られた癒しのマフは特別養護老人ホームや病院などに寄付されています。いちごやお花など様々なモチーフが可愛らしいです。

野菜の並ぶ反対側には丸いテーブルと椅子が並び、こちらでお茶を飲みながらおしゃべりを楽しまれています。毎週来られていた方が、突然お顔が見えなくなり、民生委員さんにお願いして見に行ってもらった所、骨折されていたこともあったそうです。皆さんが日々元気に通われるのに越したことはありませんが、来られなくなった変化を見守る温かい想いが感じられました。

みんなの居場所には懐かしいストーブが置かれ、温かいお気持ちが溢れていました。夏場は梨農家さんによる梨の販売、マッサージなど年間を通じて様々な企画を皆さんで試行錯誤しながら、進めていらっしゃいます。お近くの方も、そうでない方も、ご利用になることができます。

みんなの居場所 憩いの家
住所:千葉県鎌ケ谷市鎌ケ谷8-2-3-2(鎌ヶ谷コーポラス内)
電話:047-445-1375(鎌ケ谷市役所 高齢者支援課高齢者福祉係)
鎌ケ谷市内の老人憩いの家一覧はこちら

地域ニュースサイト号外NETライター(鎌ケ谷市・白井市)

鎌ケ谷市・白井市の情報をお届けします。住んでるだけなんてもったいない。実は鎌ケ谷にも白井にも知らないことがたくさん。知らなかった地元の情報を自分も楽しみながらお届けします。

ajisaiの最近の記事