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夏至の東京都心、12年ぶりに10時間以上の日照時間があるか?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
夏至の強烈な日差し(写真:アフロ)

10時間以上ならば12年ぶり

東京都心の夏至の日照時間(筆者作成)
東京都心の夏至の日照時間(筆者作成)

あす21日(水)は、北半球において、1年の内で最も昼間の時間が長い夏至です。東京都心に関していえば、日の出の時刻が午前4時25分、日の入りの時刻が午後7時ちょうどで、昼間の長さは14時間35分となります。

ところがこの夏至の頃は、梅雨前線などの影響により、本州付近では太陽が雲隠れをすることが多く、1日を通して晴れる年はかなり少ないものです。

これは東京都心もまさに然りで、過去30年間の夏至の日照時間を調べると、半数以上の年で日照時間は2時間未満となっており、10時間以上ともなると、2011年12.4時間、2002年10.1時間のわずかに2度しかありません。

もしあす21日(水)、10時間以上の日照時間があれば、12年ぶりということになりますが、その可能性もなくはない状況です。

関東は梅雨前線の影響はまだ小さい

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

あす21日(水)の予想天気図をみると、東シナ海で梅雨前線が北上傾向となるため、西日本では雨が降りやすく、ある意味、夏至らしい曇雨天傾向の一日となるでしょう。

一方、関東以北はまだ梅雨前線の影響は小さく、日中は晴れて、強烈な日差しが照りつける見込みです。とはいえ、高気圧の中心は東の海上にあるため、湿った東寄りの風が流れ込みやすく、太陽を遮る雲は発生しやすいと思われます。

関東は昼過ぎまでは日差しが多い

関東のメッシュ予報(ウェザーマップ)
関東のメッシュ予報(ウェザーマップ)

関東のメッシュ予報をみると、昼過ぎまでは晴れが主体で、日差しが多いと思われます。ただ西側ほど雲の広がりやすい傾向がある予想となっています。

東京都心の日照時間は10時間以上あるか?

東京都心の時系列予報(ウェザーマップ)
東京都心の時系列予報(ウェザーマップ)

あす21日(水)の東京都心の時系列予報では、明け方から昼過ぎにかけて晴れる予報となっています。

日の出の時刻は午前4時25分ですから、よく晴れていれば、午前5時から午前6時の間には日照時間がカウントされ始めるでしょう。その後、午後3時頃までは晴れる見込みですから、ちょうど10時間前後の日照時間はカウントされることになります。

ただ梅雨時というのは、高気圧にしっかりと覆われることは少ないため、雨は降らずも、雲が広がってしまうことも多く、雲が出やすくなるほど、日照時間は減少してしまうことになります。あす21日(水)に関しても同じで、もし曇っている時間がけっこうあればあるほど、日照時間は5時間程度で終わってしまう可能性も考えられます。

どれくらいの日照時間があったかは、あす21日(水)午後7時頃には判明することになります。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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