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韓国国民3万6000人が大反対の中、日本の有名セクシー女優トリオがK-POPの世界へ!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(ペイレスイメージズ/アフロ)

以前、本欄でも紹介した日本人ガールズグループ“HONEY POPCORN (ハニー・ポップコーン)”のことをご記憶だろうか。三上悠亜、桜もこ、松田美子という3人のセクシー女優たちで結成されたガールズグループだ。

そのHONEY POPCORNが昨日3月21日、ソウル市内でショウケース(お披露目会)を行ない、韓国で歌手デビューしたい意思を改めて示した。

(参考記事:元SKE48の三上悠亜らセクシー女優3人によるガールズグループが衝撃の韓国デビュー!!)

その模様はネットメディアや芸能面を持つスポーツ新聞などはもちろん、『京郷新聞』や『ソウル新聞』といった一般紙でも取り上げているほどだ。

韓国の大手ポータルサイトでは昨日、“HONEY POPCORN”が検索ワードとして急上昇。上位にランクされた。

日本のセクシー女優、ファンミ、動画の次は音楽進出?

だが、実はHONEY POPCORNは華々しくK-POPのステージに立つどころか、ショウケース開催さえも危ぶまれる状態にあった。

キッカケは韓国での歌手デビュー予定が報じられられたあと、メンバーたちがグループのツイッターを開設。そこに肌を露出した写真などをアップしたことで、ネットが炎上した。

「日本のAV女優たちが韓国でガールズグループ活動するなんて言語道断」「ガールズグループの性商品化さける」との反対意見がネット・コミュニティで殺到したのだ。

韓国ではかつて“Dal★Shabet”のビギがK-POPガールズグループから成人映画女優に転向した例はあるが、HONEY POPCORNのメンバーたちが今でも日本でセクシー女優として活動しているという事実が受け入れられなかったのだろう。

反対する人々の中にはメンバーたちがショウケースを行なう予定だった“YES21ライブホール”に抗議電話した者もいたという。

それどころか韓国の大統領府が設置した“国民請願”サービスには、「日本の成人ビデオ(AV)女優の韓国アイドルデビューを反対します」と題された請願が3月9日に出され、3万6193人(3月22日時点)がその嘆願を支持する(つまり、HONEY POPCORNの韓国デビューを反対する)意思を表明した。

そこには近年増えている日本のセクシー女優たちの韓国進出に対する警戒感もあると言われている。

韓国ではここ数年、日本のセクシー女優たちのファンミーティングが頻繁に行なわれているだけではなく、“韓国版ニコニコ動画”と呼ばれる『POPKON TV』で、日本のセクシー女優をマンスリーパーソナリティーに起用したライブ動画を配信したこともあった。日本のセクシー女優たちの韓国での活動は多岐にわたるのだ。

(参考記事:蒼井そらだけじゃなかった!! 韓国を熱狂させる日本の「セクシー女優」たち)

そうした中、今度はK-POP界にも日本のセクシー女優たちが侵食することによって、K-POPアイドルたちが積み上げてきた認知度や影響力が損なわれるのではないかという見方だ。

前出の国民請願にも、「アイドルたちは若い世代、特に10代たちの憧れであり鏡。アイドルとしてデビューするための条件に、禁止された前職があるわけではないが、このグループ(HONEY POPCORN)のメンバーたちの前職は、韓国で厳然に禁止されている職業だ」として、嫌悪感を示していた。

コンセプトは「溌剌な妖精」。今後の活動は?

こうした事態を受けてHONEY POPCORNは3月14日に予定していたショウケースを中止。マネージメント側が場所と日程を改めて今回に至ったそうだが、驚きなのはその費用だ。

ショウケースはもちろん、彼女たちがその席で発表したミニアルバムの制作費用のすべてを、メンバー全員で負担しているというのだ。

そのショウケースで「私たちの活動についていろいろな意見があることは知っていますが、私としては(韓国での歌手活動を)どうしてもやりたく、夢を叶えたかったのです」と語ったのは、グループのリーダーである三上悠亜だという。

彼女は元SKE48で韓国では「K-POP好きの日本AV女優」として認知されてきたが、「私は日本でAV女優として活動しましたが、その仕事も真剣に取り組んできた仕事です。今はHONEY POPCORNの仕事に集中したい」というニュアンスのことも語ったという。

ショウケースを取材した韓国スポーツ新聞記者によると、彼女たちの歌とダンスのコンセプトは「溌剌とした妖精」で、扇動的であったり、セクシーさを強調するようなこともなかったらしい。

「昨今、韓国のK-POPアイドルたちは過激なほどにセクシー路線になっているが、それとはまったく真逆の印象だった」という。

(参考記事:もはや度を超えている!! 韓国女性アイドルがますますセクシー路線に走っていくワケ)

つまり、HONEY POPCORNのメンバーたちはセクシーさを売りにすることも、性を商品化することもなく歌手として正面からK-POP界で勝負しようとしているわけだが、韓国国内で音楽活動を本格化させるのは難しいのではないかという意見が多い。

実際、HONEY POPCORNの広報宣伝を担当する広告代理店の関係者は韓国メディアに、「予定されたファンミーティングは世論を意識して中止した。彼女たちが音楽プログラムに出演することも現状では難しいと予想される」と零している。

ちなみにHONEY POPCORNが発表したミニアルバムのタイトルは『ビビディ・バビディ・ブー』。

ディズニー映画の不朽の名作『シンデレラ』で登場する魔法の歌と同じタイトルだが、その呪文のようにK-POP界のシンデレラに大変身できるだろうか。その動向にはもうしばらく注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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