【うつ病には特徴がある?】心身に出る影響などから自覚を!
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
精神的に落ち込むことが続くと「もしかしてうつ病?」と、不安になる人が多いでしょう。
うつ病にも特徴があり自分がその病気なのかを知る材料として、あなたの心身に見られる症状に一致する部分がないか確かめることが有効です。
うつ病の特徴は表情や行動にも出やすいものであるため、主なパターンについても紹介していきます。
自分の状態が心の病気に該当するのではと悩む人は、自身の精神と向き合い病気の自覚を持つことが解決への前進になるはずです。
うつ病はどんな病気かを知ろう
病気の特徴を解説する前にまずはうつ病がどんな病気なのかを、心の病としての分類と捉え方から知っていきましょう。
分類上では気分障害
心の病気としての分類は気分障害に属するものであり、正式な病名は「大うつ病性障害」とされています。
心の落ち込みが大きく体にも活力がないなどの影響が見られやすく、気分の状態に心身の体調が振り回されて起こってしまう病気です。
気分障害に分類されるものの代表には他に、双極性障害もあるのですが、こちらは気分が落ち込むだけでなく変にハイになる症状が見られます。
大うつ病性障害は気分がハイにならず落ち込むのみなので、一般的にうつ病として浸透しているのは大うつ病性障害になります。
脳の病という捉え方
病気が発生する理由として脳の神経伝達物質が不足するためという説があり、うつ病は心の病気ではなく脳の病気である可能性が考えられてきています。
治療に使われる薬も神経伝達物質への働きかけがあるので、精神面でのストレスが原因でも心の負担が脳にも影響してくるのでしょう。
脳が正常に働くには神経伝達物質が必要で不足すれば働きが低下し、脳の指示で精神状態を安定させることも難しくなるのです。
うつ病で心身に出る特徴なもの
次に今回のメインであるうつ病の特徴について、心と体に出る症状などあげていきましょう。
この病気は表情や行動面にも特徴があるので、自分の日常の様子にも目を向けてみてください。
心に出る特徴的な症状
心に出る特徴としては気分が落ち込む状態がずっと続くなどの他に、以下のようなことが起こります。
- やる気・興味が少しも持てない
- 喜怒哀楽の感情が薄くなる
- 頭の中にモヤがかかり思考できなくなる などなど
精神が安定しなくなるので不安や焦りを感じ、他人に対して刺々しい態度をしてしまうことも多いです。
体に出る特徴的な症状
体に出る特徴としては脳に関連した部位に症状が出やすく、頭痛・めまい・耳鳴り・不眠などに悩まされます。
- 胸の激しい動悸
- 食べすぎ・食欲不振
- 便秘・下痢 などなど
ストレスに弱い消化器官も影響を受けてしまい、胃や小腸大腸あたりに不調が出る場合も少なくありません。
女性の場合は生理方面で問題が起こることがあり、毎月の生理のバランスが崩れてしまう人もいます。
表情・行動面にも注意
うつ病の特徴はふだんする表情や行動にも現れやすく、表情の場合は以下のような状態が目立つようになります。
- 表情といったものが全くない
- 笑っても作り笑いしか見せない
- いつも暗い表情を浮かべる などなど
精神的な活力がなくなってしまうため顔に生気が見られず、沈んだ様子に見える表情が増えてしまうのでしょう。
行動面では以下のような状態に注意してください。
- 人と会話・交流することを避けてしまう
- 仕事に行きたくなくてずる休みしてしまう
- 時間や規則を守ることにルーズになってしまう などなど
職場にストレスを感じている場合は、出社することを拒んでしまう行動に出やすいです。
うつ病になる人にも特徴がある
うつ病を発症してしまう人にも特徴があり、過去・性格・人間関係・環境などで次のような要素がある場合はかかる可能性が高いです。
- 環境に問題のある家庭で育った・大きなトラウマなど負った過去がある
- 真面目で熱心・人が良い・神経質で細かいなどの性格をしている
- 家族・友人・恋人・仕事関係などでトラブルを抱えている
- ライフスタイル・職場などの環境が大きく変化した などなど
何かしら心に負担となる問題を持っていれば、うつ病にかかりやすくなってしまいます。
特徴に引っかかるものを持っている人は、予防策としてストレスや我慢には気をつけるようにしましょう。
心のイライラモヤモヤを適度に発散できることで、精神的な毒抜きができて負担も軽くなるはずです。
うつ病の特徴が自分に見られたら
うつ病の症状などで出る特徴が自分にも見られたとき、最初にする行動として医療機関に相談しましょう。
適応障害などは自然と良くなる場合がありますが、うつ病に関しては自然回復を待つのはおすすめできません。
早く改善することが元気になるために必要なので、まずは自分の状態を医師に判断してもらってください。
適する診療科への受診
精神や心の問題を相談する診療科として適するのは、心療内科・精神科・メンタルクリニックなどです。
こういった診療科への受診が未経験の人はおすすめとして、治療経験を積んでいるベテランの医師がいる病院を選ぶのが良いでしょう。
自分の状況を打ち明けやすく最適な治療の提案も得やすいので、スムーズに治療へと進めることができます。
改善のために休息を
改善するには抗うつ薬など薬物治療も重要ですが、脳と心のリラックスが一番必要なので休息も心がけるようにしましょう。
脳と心が疲れた状態だと薬を飲んでも効果が発揮されにくく、本当に良くなるには休息で脳と心を休ませてあげなくてはダメです。
睡眠や好きな音楽を聴くなど自分なりに、頭の疲れがとれる行動をしてみてください。
時間をかけ治していく
治療には焦ることも禁物でうつ病はすぐに治らないものなので、時間をかけて治す覚悟を持ってください。
早く良くなりたいと思うのは当然ですが、焦ると自分を追い詰めてしまい余計治りが遅くなるかもしれません。
気長に治療につきあう心構えをして、ゆっくりと自分の心を元気にしてあげましょう。
まとめ
うつ病の人に多い症状などの特徴を解説しましたが、あなたの状態にも一致する部分がありましたか?
もしうつ病の可能性が高くても治せば良くなるので、ショックを受けず前向きになりましょう。
治療で心の負担がなくなるに従い病状も快方に向かい、心にも体にも活力が戻っていくようになります。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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