任天堂『Pokemon GO』、海外で大人気に。アメリカでは売上ランキング1位に輝く
7月5日に海外で先行リリースされたNiantic×株式会社ポケモン×任天堂のゲームアプリ『Pokemon GO(正式名称はPokémon GO)』が大人気になっています。
Pokemon GOは、多人数参加型の位置情報ゲーム『Ingress』を開発した『Niantic』と株式会社ポケモン、任天堂、増田順一氏(株式会社ゲームフリーク)らが共同で開発しているスマホのゲームです。
本作は位置情報を活用することで現実世界に本当にポケモンがいるかのように遊べ、家のなかに閉じこもってではなく外でポケモンを捕まえたりバトルしたりできる体験をウリにしています。
アメリカで売上ランキング1位に
ご存知の通り「ポケモン」は海外で大人気です。リリース後に各国のダウンロードランキングで1位になるのはもちろん、なんとアメリカでは売上ランキングでも1位をゲットしました。
そうです、今回のPokemon GOには課金要素があります。
販売されているのは【ポケコイン】と呼ばれるゲーム内通貨で、これを消費することで【モンスターボール】や【おこう】、(たまごの)【ふかそうち】といったゲーム内アイテムを購入できます。
ただ、テストプレイヤーからの話を聞くかぎりではゲームプレイにあたって課金必須のつくりというわけでもありません。とくにポケモンを捕まえるために必要なモンスターボールは、現実世界に設置されたポイント【ポケストップ】を訪れれば無料で入手できます。
それならば「なぜ売上ランキングで1位なのか?」という疑問は残りますが、おそらくはあまり歩かずにポケモンを捕まえまくりたいプレイヤーがいっぱい買っているのだと予想されます。また、いわゆる所持数制限を解除する【バッグ アップグレード】や【ポケモンボックス アップグレード】も人気アイテムのひとつでしょう。
ポケストップに設定された豪警察署「署内には入らないで」
一方でポケストップに設定された場所から面白い反応も出ています。
オーストラリア北部の準州ノーザンテリトリーでポケストップに設定されてしまったダーウィン警察署では、Facebookでpokemon goユーザーに対して「モンスターボールを入手するために署内に入る必要はありません」と告知しています。
Northern Territory Police, Fire and Emergency Services
あわせて「道路を横断するときはスマホから目を離して左右の確認をしましょう。サンド(ポケモン)はどこかに素早く消えてしまうこともありません」とも。
位置情報ゲームを初めてプレイするユーザーが、誤って施設内に入ってしまわないようという注意です。ゲームにからめて交通安全も呼びかけており、とても好感が持てますね。
日本でのリリースは「もうちょっとだけ先」
こうなると気になるのが日本でのリリースです。
Nianticのアジア統括マーケティングマネージャーの須賀健人氏は、自身のTwitterで「日本向けはもうちょっとだけ先」と告知しています。
記事執筆現在、海外のアプリストアからダウンロードしたPokemon goを起動しても日本では何も表示されないため、おそらくは日本向けにポケストップなどの設置場所をカスタマイズしているのだと思われます。
単純な話、日本では多くの子供たちがPokemon goをプレイすると予想されます。その状態で踏切や車の多い交差点などにポケストップがあった場合、どこかで事故が起きる可能性はかなり高いでしょう。
そういったことを未然に防ぐために、日本向けは調整中なのだと私は予想しています。
安全、安心でPokemon goを楽しむために、日本のポケモンユーザーはもうしばらく我慢しましょう。