お寿司をちょこっとだけ食べたい時ってありませんか？小腹が空いている時にも気軽に入れる立ち食いのお寿司やさん「すしまる」が、三宮に最近オープンしたのをご存知でしょうか。なかなか珍しいですよね、立ち食いのお寿司って。しかもそこは「牡蠣」も推しなんです、そして何とワインまで。ではでは、早速ご紹介いたしますね。

まずはコレから、ということで注文したのが「牡蠣とワイン」。スパークリングの少し甘みのあるワインを一口啜り、岩塩をまぶした牡蠣にレモンを搾って頂きます。つるんと大ぶりの牡蠣は生臭さもなくフレッシュな美味しさで、岩塩のみの味付けが牡蠣そのものの旨みを存分に引き出しています。

お店のオススメが「タバスコ牡蠣」。実はタバスコは牡蠣を食べるために作られたんですよと店長さんが教えてくれました。これってホントに合うのかな？と思いながらも食べてみると、意外にもいけます。ピリッとくる辛さとシーフード独特の旨みが絶妙に合い、ワインをクイっと飲んでそのマリアージュに更に納得します。

新鮮な牡蠣2個を440円(税込)で味わえて、組み合わせにワインも楽しめるなんて凄い！と、満足するにはまだ早いですよ。ここまでが前菜、そこから更にメインのお寿司へと突入です。

その日のオススメのネタで握る「おまかせ5巻 1,100円(税込)」をオーダーしてみます。今日のラインナップは「大トロ、金目鯛、カツオ、アワビの肝乗せ、有頭赤海老」でした。日によって変わるというネタですが、大トロと赤海老は大体入っているそうです。

大トロを頂くと、甘みのある脂が口の中にジュワッと広がります。金目鯛は軽く炙ってあり香ばしく、カツオも新鮮で美味しい。アワビの肝乗せはコリコリ感がすごくて肝が味わいを深めていました。アワビは生きたまま入荷したものを朝割って、寿司を握る直前に切っているというお話ですよ。

有頭赤海老は大きくて15センチくらいありました。頭を取るとミソがたっぷり、それを身の上に乗せてから寿司を口いっぱいに頬張ります。トロッと美味しく頂き、これでもう大満足です。

そうそう、忘れてはいけないのが赤出しです。アサリの赤出しを頂いたのですが、旨みのあるお出汁に驚きました。ノドグロや金目鯛などのお寿司が人気でよく出るそうですが、そういった魚のアラで取ったお出汁なので旨味がたっぷりなんだとか。

私が店内にいる間に、女性の一人客が入れ替わり立ち代わり入ってきました。かなり女性率が高いようですが、その滞在時間は15分くらいと短かかったりします。立ち食いの良さがここにあるようですね、小腹が空いた時にパッと食べてサッと帰ることができるのが「すしまる」の魅力のひとつです。

お寿司のメニューは種類も多く、高級魚からお肉、野菜のお寿司まであります。お肉の上にウニが乗った「うにく」というお寿司もありました。普通のお寿司やさんと同じようないいネタを、他より安価で提供することができるのは「立ち食い」だからこその強み。回転率もいいので並んでいても余り待たずに入れるようです。

カウンターは全部で16席、全部がアクリル板で仕切られています。入り口は開けっぱなしなので空気の入れ替えも心配がなく、タブレットのタッチ式注文パネルで完全に黙食が可能。しかも7席にはコンセントとUSBの差込口までありました。

インスタで毎朝その日入荷のオススメ魚をアップしていて、お客さんはそれをチェックして来るようですよ。今時のお寿司やさんって感じですね。ちょこっとだけお寿司を食べたいという欲求にさらりと応えてくれる嬉しいお店「すしまる」。小腹が空いたら気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「牡蠣とワイン立喰いすしまる 」ミント神戸店