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【京都市】正月用寅グッズ売れ行き好調。人気商品急いだほうがいいかも! 縁起を担ぐ寺社はどこに行く?

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 一年ってほんとに早いですね! 2021年も残すところ後10日となってきました。来年は寅年です。関西人にとっては阪神タイガースの影響もあって、ひと際思い入れがあるようです。そんな中、巷では寅グッズの売れ行きが好調のようです。

来年は寅年
来年は寅年

 中京区の京都三条会商店街にある和雑貨 ペーパーアイテムの「京都かみんぐ」(外部リンク)さんでは、お正月用のお年玉袋が売れています。店主によると「コロナ禍だったこの二年は家族や友人宅への訪問も控えられていたのでさっぱりやったけど、今年は好調やな」と言います。

お正月用のお年玉袋
お正月用のお年玉袋

 同店ではYAHOO! JAPAN ショッピングの「京都かみんぐ」ヤフー店(外部リンク)で通販にも出されています。こちらも売れ行きが好調のようで、人気商品は品切れの可能性もありますので、急いだ方がいいかも。

和雑貨 ペーパーアイテムの「京都かみんぐ」
和雑貨 ペーパーアイテムの「京都かみんぐ」

 中京区の新京極商店街の老舗土産店「京のふるさと」(外部リンク)でも、「正月用の寅の置物がよく売れてます。並べていた半分はすでに売れたんですよ。関西の人は阪神(阪神タイガース)への思い入れもあるから来年はなおさらかも」と期待を寄せます。

老舗土産店「京のふるさと」
老舗土産店「京のふるさと」

 さて、2022年寅年の縁起を担ぐ寺社はどこにあるでしょうか? 寅というと、毘沙門天が現れたのが「寅年・寅日・寅刻」だったとされることから、毘沙門天の使いと言われます。そうか! 毘沙門天を祀ってあるところに寅がいる、きっと。また京都は四神相応で造営された平安京が大元になっていますから、西の神様「白虎」はどこか? ご紹介しますね。

口をぱっかり開いた阿形(あぎょう)の狛寅
口をぱっかり開いた阿形(あぎょう)の狛寅

 東山区にある京都最古の禅寺・建仁寺の塔頭両足院(外部リンク)には、毘沙門天をまつる毘沙門天堂があります。毘沙門天は多聞天ともいい、四天王のひとつ。北方の守護神です。両足院の毘沙門天堂には口をぱっかり開いた阿形(あぎょう)と、口を結んだ吽形(うんぎょう)の狛犬ならず狛寅が安置され、寅のおみくじなども「可愛い」と人気です。

両足院のお守りや寅グッズ
両足院のお守りや寅グッズ

 さて、この両足院の毘沙門天は、もとは鞍馬寺の毘沙門天像の胎内仏だったと言います。京都市の北の果て、京都市左京区鞍馬本町にある鞍馬寺(外部リンク)は1200 年以上の歴史を持ち、史実との関りや多くの伝説が残る霊山で、来年の干支である虎が毘沙門天の使いとして神獣とされています。ここにも狛寅が安置されています。

「紡 Dining」提供
「紡 Dining」提供

 12月31日に「紡 Dining」(京都市中京区)にて、14:00から「脱コロナ祈願108食年越し蕎麦振る舞いイベント」が開催され、鞍馬寺にてご祈祷を受けたそば粉を使用した蕎麦が無料配布(無くなり次第終了)されます。

 陰陽道に基づいて平安京造営の際、「四神相応の地」として平安京が造られました。方角を司る四神である北の玄武が上賀茂神社、東の蒼龍が八坂神社、南の朱雀は城南宮、西の白虎は西京区の松尾大社となります。

大きな酒徳利が飾られた神門前
大きな酒徳利が飾られた神門前

 四条通の西の突き当りに鎮座する松尾大社は、大きな酒徳利が飾られた神門が目を引きます。酒造りの神様としても知られます。2021年12月20日に参拝するとすでに大きな寅の絵馬が飾られていました。白虎のご朱印がしていただけるのと白虎おみくじが可愛いと人気です。こちらも狛寅がいます。2022年の初詣は大勢の人出が予想されますね。

白虎の絵馬
白虎の絵馬

 新型コロナ対策と寒さ対策をしっかりしてお出かけくださいね!

 臨済宗建仁寺塔頭 両足院 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591

 松尾大社 京都市西京区嵐山宮町3

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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