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175年以上の歴史あり。この夏、絶対に食べたい素麺はコレだ!

懐かしグルメ散歩老舗グルメ愛好家

各地に伝わる美味しい素麺はたくさんありますが、富山県で生産される『大門素麵(おおかどそうめん)』をご存知でしょうか?

見た目もかわいい富山の歴史ある素麺

富山県砺波(となみ)市で作られる大門素麺の歴史は古く、江戸時代後期から砺波地方で作られている、175年以上の由緒ある素麺です。

古風な包装紙には生産者の名前が記されています。
古風な包装紙には生産者の名前が記されています。

砺波地方の村人の1人が能登・蛸島(たこじま)で加賀藩の御用素麺を作る生産者から製法を習ったのが始まりといわれています。

現在は20軒前後の生産者が味と形を伝承しているそうです。

袋をあけると丸められた素麺が4つ。丸める作業は現在も手作業とのこと。
袋をあけると丸められた素麺が4つ。丸める作業は現在も手作業とのこと。

大門素麺の特徴は、なんといってもそのツルツルとした喉ごしと、繊細な味わいです。

これは、良質な一級小麦粉と清らかな水、そして熟練の技によって作られるからこそ生まれるものです。

油は使われておらず、独特の風味を味わえます。

大門素麺の食べ方

ほかの素麺と異なるのが、丸められた素麺を半分に割ってから茹でることです。

筆者は最初、割ることをしらなかったので、「なんて長い素麺なんだ」と思った覚えがあります。
筆者は最初、割ることをしらなかったので、「なんて長い素麺なんだ」と思った覚えがあります。

真っすぐの乾麺よりも茹でやすく、さっと食べられる味わい深い大門素麺は、きっとご家庭での定番素麺になるはずです。

老舗グルメ愛好家

歴史メディア編集者が、現代に残る歴史遺産としての食や食文化を紹介。筆者:勝田健太郎

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