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HSPは『うつ病』発症のリスクが高い?うつ病にならないための対処法について紹介

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

繊細な気質のHSPは日常生活の中でさまざまなストレスを受けやすく、生きづらさを抱えている人がとても多いです。

過度なストレスを溜め続けた結果、気分の落ち込みや心身の不調が現れて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

放置していれば治るだろうと体調不良をそのままにしておくと、うつ病やほかの心の病気を引き起こしてしまうかもしれません。

今回はHSPとうつ病の関係、HSPのストレスが溜まりやすい状況、うつ病にならないための対処法について詳しく紹介します。

HSPはうつ病のリスクが高い?

HSPはほかの人よりも「ひと一倍敏感で繊細な気質を持った人」のことを指し、心理学者のアーロン博士によってつけられた名称です。

HSPはその敏感な気質により外部からの刺激や環境の変化、人間関係での悩み、社会生活などによってさまざまなストレスを受けやすく、生きづらさを抱えて生活している人がとても多いです。

一方でうつ病は意欲の喪失、気分の落ち込み、不眠などといった症状が長期的に続く病気です。

うつ病は生活の中で複数の要因がきっかけで発症すると考えられており、原因の一つとして考えられるのは「強いストレス」です。

HSPの気質を持っている人は、ほかの人が気にしないような些細なことを気にしやすく、深く考えすぎてなかなか気持ちを切り替えることができない傾向があります。

そのため、一人で悩みを抱え込んで心を病んでしまう人も少なくありません。

悩みや強いストレスをきっかけに、うつ病や不安障害などの病気を発症してしまうリスクは高いと言えるでしょう。

HSPのストレスが溜まりやすい状況

環境へのストレス

HSPは光や音、においなどの外部からの刺激にストレスを感じやすいです。

ほかの人が気にしないような物音やにおいに対して敏感に反応し、不快な気持ちになったりストレスを感じたりします。

些細な物音が気になって眠れなくなることや、大勢の人がいる場所で他人の香水のにおいや体臭を敏感に感じ取って体調を崩してしまうこともあります。

家族と住んでいる人は、テレビの音量や足音、ドアの開け閉めの音を気にしてしまう人もいるでしょう。

また、HSPは気温の変化にも敏感に反応します。

昼間から夜にかけての急激な気温の変化や、季節の変わり目に不調を感じることもあるかもしれません。

そのような外部からの刺激を感じる状況で、HSPは強いストレスを感じる傾向があります。

人間関係でのストレス

HSPは、人間関係においても大きなストレスを受けやすい傾向があります。

周囲の人をよく見ているため気を使いすぎてしまい、自分の意見を持っていたとしても他者の意見を優先してしまうことが多いです。

また、HSPは共感力が高いため、他者が感じていることを自分のことのように感じやすいという特徴があります。

不機嫌な人がそばにいると自分まで心を乱されてしまったり、落ち込んでしまったりすることがあります。

気性の激しい人や不平や愚痴ばかり言う人、気分屋な人との人間関係にストレスを感じて、自分でも気づかないうちに疲弊してしまうことが多いです。

仕事でのストレス

HSPは内向的な性格の人が多く、人付き合いがあまり得意ではないという人もいます。

そのためチームワークが求められるような仕事や、体育会系気質な職場、飲み会が多い職場においてストレスを感じることがあるでしょう。

また、HSPは集中してコツコツ一人で取り組むような仕事が向いているため、マルチタスクやイレギュラー対応が求められる仕事ではパニックになってしまうこともあります。

ほかにもノルマや競争があるような仕事や、常に上司に見張られているような環境下では自分の力を発揮できず、ストレスを溜め込んでしまう傾向があります。

HSPがうつ病にならないための対処法

環境を整える

外部からの刺激を受けすぎないように、HSPにとって過ごしやすい環境を整えることが大切です。

騒音対策に耳栓やイヤフォンを使用したり、強い日差しから目を守るためにサングラスを着用したり、パソコンでの作業時に光を和らげてくれる色付きの眼鏡を使用することがおすすめです。

また、アイマスクの使用や、肌触りの良いパジャマや寝具を用意することも安眠に繋がるので、自分に合ったアイテムを探してみると良いでしょう。

リラックスする時間を作る

HSPは日常生活の中で疲労やストレスを感じやすいため、ひとりでゆっくり休息を取ることが必要です。

一日の中で、リラックスして心身を休める時間を意識的に設けるようにしてください。

部屋の中で好きな音楽を流したり、読書や瞑想など何でも良いのでゆったりとした気分になれるようなことを見つけておきましょう。

脳を休めるために、夜はスマートフォンを見るのをやめてなるべく日付が変わる前に布団に入り、良質な睡眠をとるようにしてください。

まとめ

今回はHSPとうつ病の関係、HSPのストレスが溜まりやすい状況、うつ病にならないための対処法について紹介しました。

ストレスを溜めないように気をつけていても、気づかないうちに仕事や人間関係によって心が消耗している可能性は誰にでもあります。

とくにHSPの人はほかの人より疲れやすく、ストレスを抱えやすいため注意が必要です。

休息しても体調がよくならない、気分の落ち込みが激しいと感じた場合は、無理をせずに早めに医療機関を受診するようにしましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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