関東の梅雨寒は解消されず、東京都心は1993年大冷夏以来の低温記録に
19日連続の雨で、5日連続の25℃未満
本州南岸に北上した梅雨前線の影響で、きょう午前中は東海や関東南部で激しい雨が降り、東京都心ではぱらつく程度の雨も含めて、19日連続の雨を観測しました。
さらに雨の降っていた午前中は関東平野の多くの所で気温が20℃程度で推移し、午後になって少し上がりましたが、それでもほとんどの所で25℃には届かず、東京都心は午後3時までの最高気温が21.4℃と、平年より約8℃も低く、5日連続の25℃未満となっています。
このあともう少し上がる可能性はありますが、25℃以上となるポテンシャルはもうないと思われます。
この時期としては1993年大冷夏以来、27年ぶり
東京都心で気温の観測がある1875年以降、7月の最高気温が5日以上連続で25℃未満となった記録を調べてみました。
すると、温暖化や都市化の影響がまだ小さかった1950年頃まではかなり多く、平均すると4~5年に1度程度は出現していたのですが、その後はぐっと少なくなり、ばらつきはあるものの、平均すると10年に1度程度の出現率となっています。
昨年は久しぶりに8日連続の記録が出ましたが、これは7月上旬も含んだ記録です。
今年(7月14日~18日)のように、より平年の気温が上がり、この記録が出にくくなる7月中旬~下旬に限定すれば、大冷夏で深刻な米不足となった1993年以来27年ぶりの記録ということが言えるでしょう。
それくらい、今の時期に5日連続で最高気温が25℃に届かないのは、近年ではかなり珍しい梅雨寒の記録だと思います。
あすまで6日連続25℃未満が続く?
梅雨前線はあす19日(日)にかけて、引き続き、関東の南岸にへばりつくように停滞し、あすの日中に再びまとまった雨雲が関東の南部を通過する見込みで、東京都心は20日連続で雨を観測することになるでしょう。
日中に活発な雨雲が通過し、ザーザー降りの雨となる予想で、あすも25℃には届かず(今の予想は27℃)、6日連続の25℃未満となる可能性が高いと思われます。ただ週明けの20日(月)には少しは日差しがあり、気温も上がりそうで、ほぼ間違いなく、この記録に終止符が打たれると思います。
ところが来週後半は、オホーツク海高気圧が出現し、再び低温傾向となる可能性があり、今のところ、梅雨明けとなるのは、早くても月末以降となる見通しです。