潮が悪いってどういうこと?潮が止まると魚が釣れない理由
釣りでは魚が釣れない時によく「今日は潮が悪い」といった言葉を耳にしますが、この潮が悪い状態というのは一体どういう状況なのか気になったことはありませんか?
そこで今回は、潮が悪いとされる状況や、魚が釣れなくなる理由について紹介します。
そもそも「潮」って?
潮が悪い状態の前に、そもそも「潮」が何を指しているのかわからないという方もいるのではないでしょうか?
同じ読みの漢字で「塩」と混同されることがありますが別物で、塩はご存知の通り塩分の結晶のことを指します。
では「潮」が何を指すのかというと、太陽や月の引力によって海水が満ち引きする現象のことを指します。
どうして潮の満ち引きが釣りに重要なのか?
ではなぜ釣りにおいて潮の満ち引きが重要なのかというと、潮汐によって生じる流れが魚の活性に大きく影響するからです。
まず魚は水中の酸素を取り入れて呼吸をしているのですが、流れがある時は水同士がぶつかり合うことで空気中の水中に酸素が溶け込みやすく、魚が活発に動きやすくなります。
次に流れがあると、水中のプランクトンや小魚などの魚の餌になる生き物が流されてくるため、それらを捕食する生き物の活性が上がりやすくなります。
このように流れがあるということは魚の活性が上がりやすくなるため、釣りにおいて「水が流れている」ということは非常に重要なんです。
「潮が悪い」ってどういう状況?
では「潮が悪い状況」というのが具体的にどういう状況なのかというと、水の流れがほとんどない状態のことです。
先ほど水の流れがある時は魚の活性が上がりやすいとお伝えしましたが、その逆もしかりで流れがない時には水中の酸素の量が減ったり、エサが流れてこないことから流れがある時に魚の活性が上がりにくくなります。
さっきまで魚がたくさん釣れていたのに、潮止まりの時間帯に入った途端にパタリと釣れなくなったなんてことも珍しくありません。
具体的には潮があまり動かない小潮の日であったり、潮がよく動くとされる大潮であっても干潮や満潮といった潮止まりのタイミングではあまり潮が動きません。
ちなみに潮の良しあしを事前に知る方法がありまして、それは潮汐表を確認する方法です。
潮汐表では一日の潮位の高さをグラフにしたもので、潮がよく動く時間帯をチェックしてから釣りに出かけることができます。
潮汐表の見方については下の記事で紹介しています。
今回は「潮が悪い」とはどういうことかについて紹介しました!
特に海や汽水域で釣りをする時には、潮を意識するかしないかで釣果がガラリと変わるので、海釣りをされる方はぜひ参考にしてみてください。